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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第三章 プロイセン王国

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第二十一話 闇の魂を持つ者たち

【来瞳眼力丸視点】


 クソッ。

 親友に何て言い訳すりゃ良いんだ?

 今回新しく異世界に飛ばされてきたギフト持ちはチート級でしたってか?

 クソが!

 何で、この大陸で災厄と呼ばれているスコティッシュケルベロスやその炎の魔法は、大地を焦がすと恐れられているチワワヘルハウンドを従えてんだよ!

 アイツらだけでも操れば目的は簡単に達成できるどころか親友にちょっかいかけてくる奴らを皆殺しにできるってのに、しっかり精神耐性を付与してるとか天晴れだわ!

 ハァ。

 ってことは、もうアイデクセムの配下は取り返せないな。

 どうせ、そっちももう時間が空いてるから精神耐性付与されてるだろうし。

 ハァ、だからめんどくさい仕事は嫌なんだよ!

 まぁ、それだけわかっただけでも収穫はあったと捉えるべきか。

 あぁ、嫌だ嫌だアイツらが親友を殺しにくる未来が来るのが…どうやってアイツらを殺すか策をめぐらせねぇとな。

 リーツェン王国に送った奴らは、なんか屍の軍団に返り討ちにあったとか…その1人がその屍の軍団の統率者から手紙を渡されたとか…俺たち以外の新手の魔族の出現とか…なんだって数百年も経って、いきなり問題ばかり起こるんだよ!

 やってらんねぇぜほんと!


【根暗葬視点】


 ヒヒッ。

 ようやく、魔王の方から僕ちんの元に遣いをよこしたのかと思ったら、まさか侵攻だったなんてさ。


「魔王様の御命令だ。リーツェン王国の奴らを皆殺しにしろ!」


 いやいや、もう全員死んでるんだけどね。


「グハハハハ。これでお前も終わりだなネクロマンサー!せいぜい、魔族と潰し合いをするが良い!」


 僕ちんのゾンビの癖に偉そうな口を聞きやがるコイツは、この国の元王で、僕ちんをこの世界に勝手に呼んだ大罪人だ。

 危害を加えられないけどこうして生意気な口を聞いて惨めな抵抗だけをしてくる。


「おっ」


 ほんと元王妃の口は最高だな。

 堪らず出しちまった。

 何がって?

 そんなの何に決まってるだろ。

 はぁ、すっきりしたところで迎撃といきますか。


「スケルトン歩兵団で前線を構築して、その間にゾンビを数人紛れ込ませておけ!取り敢えず、使えそうなサキュバスとオークは全滅させてゾンビにするからここに持って来い」


 やれやれ、攻めてくるからうっかりゾンビにしちゃったよ。

 だって魔王がさ。

 僕ちんを潰そうとしてくる可能性が出てきたわけじゃん。

 まぁ、そうならないように布石は打ったよ。

 でも、結局魔王次第なわけじゃん。

 オークゾンビの使い方?

 そんなもん、決まってるだろ。

 この周辺の村から女だけ連れ去らせて、近場のオークに罪をなすりつけて、ここに女だけ連れてきてもらう。

 僕ちんさ生身の女とやりたくなっちゃったわけ。

 あぁ、勿論僕ちんのことは恨まないでほしい…悪いのは選ばずに好き勝手にこの世界に呼び込んだ元王妃と僕ちんの激しいプレイを見て、涙を流してるこの元王が悪いのだから。

 ゾンビサキュバスの使い方?

 それこそもっとはっきりしてるだろ。

 周辺の村から男を攫って、従順なゾンビにしまうんだよ。

 戦は数だよ数!


【クロータル視点】


 クソックソックソッ!

 どいつもこいつも俺の陰口ばかり!


「奥さん聞きましたクロータル皇子のこと」


「あぁ、あの話ですわよね。勝手に勇者召喚して呼び出した勇者様たちになんの説明もせずにこの国のために死ねって言った話ですわよね」


「えぇ。そうなんですよね。しかも、勇者様を勝手に召喚した時に、多くの魔導士に限界まで魔力を注ぎ込ませたらしくって。この国を守る魔導士が魔力切れで亡くなったらしいですわ」


「まぁ。本当にあの皇子、陛下の子なのかしら。陛下も大変心を痛めておいででしょうね」


 うるさい!

 うるさい!

 うるさい!

 俺だって!

 俺だってな!

 この国を守るためにそれが最善だって判断しただけだってんだよ!

 そのために何人の魔導士が死のうがこの国が滅ぶよりマシだろうが!

 違うか!

 お前ら愚民共が未だに生きていられるのも俺が勇者召喚をしてやったからだろうが!

 なのに、誰も誰も俺を認めようとしない!

 親父も!

 お袋も!

 王ってのはよ!

 多くを取って小さきを見捨てる事だろうが!

 俺の場合は、魔導士の命と国民の命のどちらかで魔導士の命を限界まで酷使しただけだってんだよ!

 俺は悪くねぇ!

 俺は悪くねぇ!

 俺は悪くねぇ!


『闇に染まりし者よ。我が声に耳を傾けよ。さすれば、お前が望む物を与えよう。お前を蔑む者らに復讐する機会を』


 何だ、この頭に直接語りかけてくるような神々しい声は。

 あぁ、良いぜ。

 こんな国も俺のことを馬鹿にする国民も全部全部壊れちまえば良い。

 俺は、頭に直接語りかけてきた声に耳を傾けることにした。


『我が名は、ハーデス。闇の王なり。ククク。耳を傾けたお前は、従順で我が眷属に相応しい。その身を大きなカエルへと変えてやろう』


 待て待て待て!

 俺は人間のまま。

 ぐわぁぁぁぁぁぁぁ。

 熱い…身体が熱い…まるで身体が一度溶けて作り直されているかのようだ。

 だが、脳が快感で蕩けていくようで…えろぅきもちぇぇ。


「陛下!早く外に!城が城が崩れます!」


 廊下で騒ぐ兵士の声、五月蝿いな。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。何だこの長い舌は、ヌメヌメして気持ち悪い。ヒィィィィィィィ」


 グシャグシャっと何かが壊れる音がしたが気のせいだ。

 にしても不味い。

 この国の兵士どもは美味しい物を食べていないのではないか?

 さて、俺の復讐を始めるとするか…。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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