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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第三章 プロイセン王国

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第二十話 猫宮袮夢は猫獣人を救いたい!

【猫宮袮夢視点】


 ラルク君に頼んで前線に立たせてもらったのだから、期待に応えないと。

 推しのラルク君の前だと少しでも可愛くしたいから語尾に『にゃあ』を付けてるけど。

 元々、ウチの1番の推しは猫だった。

 そこに、猫目で性格も猫っぽくてドストライクだったラルク君が留学生として現れたので、推し変したに過ぎない。

 でも、この異世界でテイムの力を貰ったばかりかそのテイムが猫テイムに進化するぐらいウチはやっぱり猫が大好きで、猫もラルク君も全力で推して行きたいと思う。


「推しの期待を裏切るなんて、カッコ悪いことしたく無いにゃ」


『フッ。主にテイムしてもらった新参者としての初仕事だ。頑張らせてもらおう』


『その意気だ。主様に危険が及ばぬようにするのが我らの仕事と心得よ』


 ウチの専属ボディガードのスコッティちゃんとチーちゃんもやる気満々みたい。

 でも、無理しちゃダメだよ。


『業務連絡します。猫獣人たちの接近を確認しました。猫宮さん、危険そうなら無理しないで退いてね。命大事にだよ』


 推しの声にゃ。

 推しの声を聞くだけで、元気100倍勇気100倍にゃんよ!

 猫獣人たち、待っててね!

 いざ、出撃にゃ!


「シャー」


 あれっ、あの声って猫がめちゃくちゃ怒ってる時の声だよね?

 猫獣人って、人だよね?

 人だとしたら、何で怒ってるかを口にしながら攻撃するよね?

 猫のような声だけで攻撃してくるってことは…もしかして誰かに操られてるとか?

 だとしたら、ところどころに隠れてるように飛んでるあの目が少し不気味かな。

 まぁ、良いや。


「テイム!」


「あれっ俺たちは一体何を?そうだ変な…シャー」


 あれっ?

 一瞬だけ正気に戻ったのに、また何かの干渉があった?

 ヤバい、ウチの子たちは?


「スコッティちゃんとチーちゃんは、何とも無い?」


 ウチも焦ってたのか話す時はラルク君が居なくても定番になりつつあった語尾のにゃあが抜けてしまった。


『ふむ。一瞬ゾクリとした視線に睨まれたが何ともない。お主はどうだ?』


『こちらも同じく。まるで心を書き換えてくるかのような精神攻撃であったが。気持ち悪いぐらいで主との絆が揺らぐことは無い』


 スコッティちゃんもチーちゃんも無事で良かった。

 精神攻撃ってことは、やっぱり猫獣人さんたち操られてる?

 でも2人が猫獣人さんたちみたいに操られなくて良かったよ。

 操られてたらウチなんて一瞬で殺されちゃうもん。


「シャー!」


「シャー!」


「シャー!」


 でも一瞬でも正気に戻せるのならそれを何度も繰り返せば良いだけだもんね。


「テイム!」


「うっ。頭が痛い。ここは…シャー!」


「テイム!」


「今、俺は何故突然怒りが湧いて…シャー!」


「テイム!」


「うっ。あれっ君はさっきも俺の前に…シャー!」


「テイム!」


「何だか頭が痛い…シャー!」


 何度、猫獣人さんたちが操られてもウチが必ず助けてあげるんだもん!

 ウチの猫テイムの消費MPは猫だけしかテイムできない代わりに0で使えるようになった。

 こちらは無限にできて、向こうはMPを消費するなら何れ諦めてくれるはず。

 向こうも無限だったら根比べするだけだし!

 ウチの推しへの愛を上回られものなら上回ってみろって話!

 相手が諦めたらその時が猫獣人さんたちを完全に助ける好機なんだから!

 テイムすること数100回を超えた辺りで、とうとう敵が諦めてくれて、今はキャットニャンコ王国の王様とプロイセンの王様がお話ししてる。


「うっ。まさか、このワシに妻がいて息子がプロイセン王国に拉致されたなんて思い込まされてしまうとは…この度はご迷惑をおかけして本当に申し訳ないプロイセン王」


「いや、幸いにしてこちらには何の被害も無かったのだそう自分を責められるなキャットニャンコ王。しかし人の心を操る魔族か…もしや魔王軍32将が1人、モクモクレンが関わっていたのかも知れん」


「確かに思えば、正気が戻った時に逃げて行った目は、モクモクレンの扱う眷属イビルアイに見えた」


「リーツェン王国の滅亡にフランク王国への侵攻…それにキャットニャンコ王国の者らを操って、我が国への侵攻…魔王もとうとう本気を出してきたということか…」


 で、あっちでは猫娘さんたちがラルク君に撫でられて喉をゴロゴロと鳴らしてる。

 ラルク君はウチの推しだから!

 それに猫目で猫っぽいけど猫じゃないからね!


「辛かったね。あの、良かったらさ。うち、バイトの募集してるんだけど…働く気無い?働いてくれるなら今君たちが食べてるご飯、毎食付いてくるけど」


「にゃにゃにゃ!?この美味しいご飯が毎日付いてくるにゃ!?是非、バイトとやらをするニャン!ここで働きたいニャン!」


「また、坊ちゃまは何でもかんでも勧誘して。まぁ、見た感じ大丈夫そうですね」


「じゃあ、君たちもうちの従業員として、働いてもらうよ。これに働きたい希望日時を書いて、提出してね。あ、そうそう。週に2日は休みを取ること。1日の労働時間が8時間を超えないこと。これだけは守ってね」


 うぅ。

 ラルク君が猫娘さんたちを従業員に迎え入れちゃったよ〜。

 それに本物に偽物は敵わないよ〜。

 ウチのアイデンティティをどうやって出していくかが今後の課題かも知れない。

 推しに忘れられないように。

 というか目力執事も簡単に採用すんなし!

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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