表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第三章 プロイセン王国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/70

第十六話 予知で見たもの

【渡会円視点】


 もう、ほんと最悪!

 私の使えないギフト『予知』は、数分先の未来を見ることができるのだけれど…。

 私の見た『予知』の内容は、異世界ファンタジー定番の獣人族、それも猫獣人ばかりの住むキャットニャンコ王国が大挙して、プロイセン王国へと攻め上がってきていた。

 冒険者の多くがラルク君のダンジョンで遊んでいたこともあり、外の様子に気付いた頃には、手遅れで、プロイセン王国はキャットニャンコ王国の管理下に置かれてしまった。

 そして、これが何もしなければ数分後に起こる確定された未来なのだ。

 こんな、詰みの盤面を今からどうしろってのよ!

 話してる間に猫獣人たちがやってきたら?

 ほんと、使えないギフトね!

 せめて、これが何分先とかそれぐらい教えてよ!

 私は、取り敢えず私が見た未来について、大人の女性であり、私たちを研修してくれているメアリーさんに話した。


「成程…それは由々しき事態ですね。お得意様が消えるのを坊ちゃまは良しとしないでしょう。付いてきなさい!」


 こうして、メアリーさんと2人でラルク君のダンジョンの最奥コアルームと呼ばれるところへとやってきた。


「坊ちゃま、大変です!渡会様がプロイセン王国に迫る危機を察知したとのこと。直ぐに対策会議を」


「わかった。メアリーは、委員長を呼んでくれる?」


 あ、メアリーさんの影に隠れていて私の姿が見えていないのね。


「もういるわ。イタッ」


 え?

 何でメアリーさんに拳骨されるの私?

 ものすごく痛いのだけれど…。

 口パク?

 い・ま・の・あ・な・た・は・ぼ・っ・ち・ゃ・ま・の・め・い・ど・で・す?

 えぇ、そういうこと!

 それで、私拳骨されたの!?

 要は、メイドらしく振る舞いなさいって事よね。

 は、恥ずかしい。

 でも、やらないとメアリーさんから物理攻撃が飛んでくる。

 それは、嫌。


「御主人様が私をお呼びと聞き、参りました」


 要はメイドたるもの、主人のミスを軽やかにフォローしなさいって事よね。

 でも、私のことが見えなかったのはメアリーさんのせいのような気が…。


「よく来てくれたなマドカ。それで君のみた予知について聞きたいのだけれど」


 い、イケメンからの名前呼びは、グッと来ちゃうわね。

 これもメイドの役得と思えば…良いかも!


「ほら…マドカ。坊ちゃまが聞いています。お答えなさい!」


 いけない、全然ラルク君に興味なんて無かったのに…名前呼びにキュンときちゃって、放心してた。


「は、はい!」


「そう緊張しないでも大丈夫だからねマドカ」


 もう、名前呼びはやめて…恋人になったみたいで恥ずかしい。


「あ、ありがとうございます御主人様。もう間も無くここに猫獣人たちの群れが侵攻してきます。プロイセン王国を守る冒険者の多くがここにいることもあり、瞬く間に管理下に」


 私の言葉をラルク君は真剣な目で聞いてくれた。

 イケメンにそんなに見つめられると…動悸が止まらないよぉ。


【ラルク視点】


 委員長から聞いた『予知』の内容は、驚きの連続だった。

 確かに冒険者の多くが僕のダンジョンで遊んでいるとはいえ…瞬く間にプロイセン王国が管理下に置かれるほどの猫獣人の接近が分からないなんて事があるだろうか?

 猫のことは猫宮さんに聞くのが良いかな?


「メアリー!直ぐに猫宮さんを呼んでくれる?」


「かしこまりました坊ちゃま」


 メアリーが猫宮さんを連れて戻ってきた。


【猫宮袮夢視点】


 スコティッシュフォールド似のスコティッシュケルベロスのスコッティちゃんが私の推しのダンジョンの防衛強化のためにチワワ似の炎を纏った真っ黒な猫ちゃんを咥えて連れてきたニャンよ。


「主様、怪我をしていたので保護して参りました。この子は、チワワヘルハウンドと呼ばれる上級魔物です。どうか主様のお役にお立てくださいませ」


 皆んなはニャーとかニッとかしか聞こえないみたいだけど私には、きちんと声として聞こえているニャン。

 それにしてもヘルハウンドって確か犬の妖魔ニャンね?

 まぁケルベロスも犬ニャンし、その辺りは異世界だと気にしちゃダメニャンねきっと。

 先ずは傷の手当てをしてあげないとダメニャンね。


「もう少しの辛抱ニャンよ」


「ニャー」


 まだテイムはしてないから話はできそうにないニャンね。

 私は優しく抱えて、清ちゃんのところに連れてった。


「袮夢ちゃん!?その抱えてる猫ちゃん、熱そうだけど大丈夫?」


「これぐらい何ともないニャン。それよりも清ちゃん、この子の傷を治して欲しいにゃんよ」


「うん。この者の傷を癒やしたまえ!」


 良かったニャン。

 本当に良かったニャンよ。

 猫好きたるもの猫ちゃんの死ぬところは見たくないにゃん。


「ニャー。ニャー」


「おぉヨチヨチ、可愛いにゃんね〜」


 何もしてないのに光ったニャンよ!?


「お救いくださり感謝する。スコティッシュケルベロスをテイムしている強いテイマーにならこの命預けるのも悪くない。これから宜しく頼む」


「うん。名前はチーちゃんにするニャンよ」


「心得た」


「私には、ニャーニャーって鳴いてる声しか聞こえないけど袮夢ちゃんは、本当に会話できてるんだね。少し羨ましいな」


 羨ましくてもあげないニャンよ?


「猫宮様はこちらに居られますか?坊ちゃまがお呼びです、私に付いてきてもらえますか?」


 あれは、殺戮メイドの声ニャン!

 ヤバいにゃん、チーちゃんのことが見つかったらスコッティちゃんみたいに瀕死にされちゃうにゃん。

 でも、推しが呼んでるのを無視は…ええぃ仕方がないニャンね。


「ここに…」


 ぎゃあ、有無を言わさずに抱えられて強引に連れていかれてるニャンよ。

 暴力、反対ニャン!

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ