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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第三章 プロイセン王国

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第八話 皇妃と姫のお忍び旅行

【ヴィクトリア視点】


 こっちの世界に来てから料理を待つ時間が楽しいだなんて、久しく抱かなかった感情ね。

 とにかく、この世界お世辞にも料理が美味しいとは言えないの。

 味気の無い料理の数々、私が料理できたらと何度思ったことか数知れず…この時ばかりはセレブだなんて、贅沢な暮らしばっかりしていた前世の自分、いえ転移する前の自分を恨んだものよ。

 そんな肩書きなんて、異世界では何の意味も成さないし、通用すらしない。

 自分で稼いでセレブになったならまだしも私のように親がセレブだってだけで、好き勝手してた女には特にね。

 あの時、陛下に出会えなければ、きっとこっちの世界で早々に骸を晒してたはずよ。

 だからこの命は救ってくれた陛下と愛する娘のために使うと決めているの。

 まぁ、あっちの世界で好き勝手威張り散らしてた女もこっちでは変われる…まぁ自分次第ってことね。


「お待たせしました皇妃…ゴホン。ヴィクトリアさんルイーゼちゃん、こちら本日の日替わり定食と苺のショートケーキです」


「えぇ。ありがとう。ルルも力を抜きなさいね。それでここのアルバイトは楽しい?」


「は、はい!」


「そう。それは良かったわ」


「やっぱりヴィクトリアさんは少しおかしい気が。私たちはアルバイトという言葉も分からなかったのに」


「あら、そう。貴方たちが働いてるのを見て、それがアルバイトだと認識しただけの話なのだけれど」


「流石、聡明な皇妃様…ヴィクトリアさんです」


「ふふっ」


「何コレ〜美味しすぎるよ〜お母様〜!」


「あらあらルイーゼったら。それはマグロって魚の中でも特に美味しいところトロと呼ばれてる部分よ」


「トロ?私、トロ好き〜」


「あら、流石私の娘ね。私もコレ好きよ」


 しかもご丁寧に娘の分はサビ抜きにしてくださるなんて、配慮も行き届いておりますのね。

 ツーンと鼻にくる程よい刺激…これですわ私がこの世界で1番食べたかったものは。


「お母様?泣いてるの?」


「えぇ。とても美味しくて涙が出てきましたのよ」


「美味しいと涙が出てきちゃうんだ!?私も涙が出ない」


「じゃあ、これを食べてみなさいな」


「うん。パクっ。鼻が鼻がツーンとするよぉ〜。目から涙が」


「それが大人の味ですの」


 私がネタを外してルイーゼに中を見せると見慣れた緑のアレがネタに程よい量に調整されて塗られていた。


「この緑のなーに?私のには塗られて無いよ?」


「これがそのツーンの秘密ですの。お子ちゃまと大人の違いですわ」


「私は、こっちが好き〜」


「うふふ。アンヌ、ありがとう。本当にここの食事は絶品よ。毎日通いたいぐらいにね」


「皇妃様…ヴィクトリアさんにそれだけ喜んで貰えたのならお誘いして良かったです」


「お母様〜。この赤いのは何ですか?」


「それは苺と言って、お野菜の一つなのですよ」


「え〜コレお野菜なの!?じゃあ、私要らない!だって、お野菜は苦いし美味しく無いもん!」


「うふふ。じゃあ、騙されたと思って食べてみなさい」


「え〜。まぁお母様が言うなら。パクっ。何コレ〜甘くて美味しい〜。これがお野菜だなんて嘘だぁー」


 娘の反応が一々楽しいだなんて、この顔を見てるだけで、顔が綻ぶわ。


「あれっお母様?このケーキ、硬くないよ?」


「それは使われてる素材がスポンジケーキと言いまして、柔らかいんですのよ」


「そ、そうなんだぁ!パクっ。あま〜い!このクリーム、何?すごく美味しい〜」


「それは生クリームと言いまして、スポンジケーキとは相性が抜群ですのよ」


【ホプキンス視点】


 いや、アンタ娘さんへの説明がこっちの世界のこと詳しすぎだろ!

 流石に鈍感かも知れん俺でもアンタが俺たちと同じ世界の人間だってわかっちまったぞ!


【ヴィクトリア視点】


 楽しい時間はあっという間ね。

 もう閉店時間だなんて。

 この世界の食事屋が閉まるのは早く、夕日が沈むまでなのよ。


「ごちそうさま」


「ごちそうさまでした。お母様〜、私明日もまた来たい!」


「えぇ。ルイーゼが気に入ったのなら明日もここで私とランチしましょう。私の可愛い恋人さん」


「うん!明日もお母様とデートする!」


「楽しんで頂けたようで何よりです。あ!このような姿で。うわっ」


「兎さんだぁー!」


「ルイーゼ、いきなり抱きついたりしたら失礼ですわよ。申し訳ありません」


「いえ、当ビスマスダンジョンのオーナーを務めていますラルク=フォン=ビスマルクと申します」


 名前から察するにドイツ貴族かしら?

 それに警戒心の高い人で安心したわ。


「御丁寧に、プロイセン王国の皇妃ヴィクトリアと」


「ルイーゼです!オーナーさん、明日も遊びに来て良い?」


「えぇ。勿論ですよお嬢様。皇妃様、お食事をされた子供連れの方限定でアミューズメントエリアが無料で楽しめるのですが如何なさいますか?」


「まぁ、それは楽しそうね。是非、利用させて頂くわ」


 まさかアミューズメントだなんて、私一時期UFOキャッチャーにハマって、散財の甲斐もあってものすごく上手くなってしまいましたのよ。

 それにとても人々を楽しませようとする良い人のようで安心しましたわ。


「お母様〜アミューズメントって何?」


「アミューズメントというのはね。娯楽と気晴らしと楽しみを提供するエリアってことよ。要は、遊びね」


「遊び!私、もっとお母様と遊びたい!行こっ!直ぐに行こっ!」


「はいはい。そんなに手を引っ張らなくても一緒に楽しみますわよ」


 さて、私が大好きなUFOキャッチャーはあるのかしら?

 楽しみね。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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