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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第三章 プロイセン王国

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第一話 冒険者の国

 自由を愛する冒険者の国、プロイセン王国。

 領内にいくつものダンジョンを持ち、コアまでのルートを確保した上で、冒険者の練習場所として確保・運営。

 領外のダンジョンに関しては、危険性を判断した上で積極的な攻略・破壊を命じている国である。


【プロイセン王視点】


 魔族による侵攻の勢いが凄まじくなりつつあるか。

 隣国の友好国フランク王国も魔族の襲撃を受け、救うために我が国が誇る精鋭の冒険者50名を派遣した。

 まさか時を同じくしてというべきか…今報告が届いたばかりと言うべきか。

 まさか大国リーツェン王国が屍の軍勢に占拠されようとは…。

 それも外側からではなく内側から崩壊したと聞く…そんな事ができるのは勇者召喚で呼び出された勇者の力だろう。

 やはり勇者召喚になど頼るべきではなかったのだ。

 召喚される勇者が必ずしも善人であると証明できようか…否!

 それにしてもリーツェン王国が勇者召喚を始めたタイミングでのフランク王国への襲撃。

 魔王の狙いは何だ?

 わからぬ以上、我らも冒険者の育成をもっと進めねば。


「ゲオルク陛下は、いらっしゃるだろうか?カリバーが戻りました」


 おぉ、カリバーの声から察するにフランク王国の危機は脱する事ができたようで何よりである。


「入るが良いカリバー」


「失礼致します」


 見たところ傷一つ無く…戦った形跡すら見当たらぬ…もしやフランク王国も既に敵の手に。


「フランク王国の救援は…」


「待て!1つ深呼吸をさせてくれ!俺にも覚悟が必要だ…」


「いえ、そのように身構える必要は…。あ、いえ。どうぞ、深く深呼吸をなさってください」


「スーハー。良し、カリバーよ。報告を続けよ」


「はっ。フランク王国を攻撃した魔族は、フランク王国のクロータル皇子が召喚した勇者たちによって既に討伐が為されており、我らがついた頃には現地の復興支援をする程度でした」


 おぉ、何ということだ。

 俺が最も信頼する雷神のクローヴィスまで、勇者召喚に頼ろうとは…。

 ん?

 待てクロータル皇子と言ったか?

 王族なのだから何をしても許されるなどと思っている馬鹿皇子か!

 あの馬鹿皇子が勝手にやったことなら頷ける。

 しかし、勇者の末裔同士の良血だというのに、あんなどうしようもないクズが産まれるとは…クローヴィスが不憫でならん。

 まぁ、雷神と風神に甘やかされて育ちもすれば傲慢にもなるか…これを機会にクローヴィスも馬鹿皇子の育成方針を考えてくれると良いが…。

 そこは、こんな目に遭ったクローヴィスに期待するしかあるまい。

 にしても雷神と呼ばれるクローヴィスですら勇者の力と協力せねば倒せぬほどの攻勢か。

 魔王軍の勢い凄まじくだな。


「報告御苦労であった。だが、復興支援を手伝ってきた割には、健康的だな」


「それについても報告が…。確かに行きと帰りの途中までは生きた心地がしませんでしたがとても良い料理屋兼とても良い温泉宿を見つけまして」


 な!?

 美味い食事は、冒険者の身体に必要不可欠なもの。

 その上、温泉だと!?

 温泉は、炎の精霊様と水の精霊様の恵みのような物、入ればたちどころに傷が癒え、身体の張りも治ると聞く。

 そんな物がフランク王国に?

 クローヴィスはどうやって見つけたのだ…さてはこれを餌に次の交渉を有利にしようと…中々やりおる。

 ん?

 待て、カリバーは帰る途中でと言ったか?

 であれば、フランク王国では無い可能性もある。

 こちらの領内ならば大金を叩いてでも確保せねば。


「それは何処にあるのだ?」


「ゲオルク陛下、驚かないで聞いてください。それは…」


 ゴクリ。


「ダンジョンの中にあり、年端もいかぬ子供が運営しております」


 な!?

 な!?

 な!?


「何じゃとぉぉぉぉぉぉ!?」


「ゲオルク陛下がダンジョンと聞き驚かれるお気持ちはわかります。ダンジョンと聞けば魔王の作る物、ですがこのダンジョンは違います。異世界より召喚された勇者様が女神様の加護として与えられた『ギフト』と呼ばれる力による物です。それに年端も行かない子供が美味しい食事を皆に提供したいと料理屋を開いているのです。どうかお見逃しください。それに既に我らで中の安全性も確認し、必要と判断し、この地に招きました。今は、鉄鉱山の近くの洞窟にて、運営しております」


 まさか、我が国の冒険者の中で俺の次に強く、次代の王とも呼ばれるカリバーがここまで抱き込まれていようとは…だが温泉宿ならそれも頷けるか…ならば俺もその安全性を確かめるべきであろう。


「カリバーよ。案ずるな。俺も全てのダンジョンが悪だとは言わん。現に我が国でも冒険者の試練の場として、いくつかのダンジョンの安全性を確認し、運営しているからな。お前が大丈夫だと判断したのなら大丈夫なのだろう。しかしだ!俺の目で再度確認するまでは、安全だと言えん。わかるな?」


「はっ!ゲオルク陛下をその料理屋兼温泉宿に案内致します」


「うむ」


 しかし、カリバーの奴、俺が案内せよと言うのを待っていたようにも見える。

 そんなに何度も通いたいぐらいか…一流の冒険者でこれなら新人どもは…。

 まずいな。

 安全を確認したと言われてもその年端も行かない子供が実は魔族であることを隠して運営していたらと考えたら…次はこのプロイセン王国を狙っているという意思表示でもある。

 しっかりと俺の目で隅々まで確認せねばな。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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