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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第二章 フランク王国

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第二十八話 移動

【冒険者集団のリーダー(カリバー)視点】


 昨日は、温泉にアミューズメントに土産物とすっかり堪能してしまった。

 それにスコティッシュケルベロスのぬいぐるみの肌触りが凄く良くて、いつもより寝付きがだいぶ良かった。

 あの後、俺も何度か卓球とやらに挑戦したがスコッティちゃんには一度も勝てなかった。

 おっと、あんな凶暴なスコティッシュケルベロスをスコッティちゃんだなんて、俺も猫耳少女の影響をだいぶ受けてしまったようだ。

 今日の受付はウサギ?

 まぁ、ここはダンジョンだしな。

 そういうこともあるのだろう。

 人に害を与えずこうして楽しませてくれるダンジョンなら有っても良い。

 寧ろ、俺たちの国の近くに作ってもらいたい。


「良い宿だった。ありがと」


「いえいえ、満足してもらえたようで僕も嬉しいです」


 ウサギから昨日会ったオーナーと名乗る少年の声が聞こえるだと!?


「驚かせてしまい申し訳ありません。皆様が寝ている間に少しでもプロイセン王国に近付けば良いかと思いまして、ダンジョンを移動モードに変更したのです。だから、こうして僕の影を務めてくれているウサギのキャロットの口を通じて、皆様に説明させてもらっております」


 ダンジョンが移動するなんて話は聞いたことがない。

 しかも、移動してるというのに全く揺れを感じない。

 本当に移動してるのか?


「凄い!凄いよ!この地中眼鏡から外が綺麗に見えるよリーリル!」


「はいアンヌ先輩!しかも移動も早いです!」


「うんうん」


「こんな快適なの馬車でもあり得ないよね」


 口々に女性冒険者たちの言葉が聞こえる。

 地中から外の景色が見えるわけ…何だよコレ!?

 すご過ぎだろ!

 いつも死者を出さないように魔物に警戒しながら進んでた道をこんなに安全に移動できるなんて。

 誰だよダンジョンが魔王だけのものだって言った奴。

 俺は少なくとも今ダンジョンの可能性に感動してるぞ。


【ローザ視点】


 私のギフトを使いあの女教師を見た結果、間接的とはいえ人を殺していたとは。

 ですが遺体を『鑑定』して、激しい嫌悪感に苛まれました。

 この男は死んで当然の人間です。

 女を自分を満たすためのモノとしてしか考えていない。

『洗脳』というギフトを用いて、黛さんにしようとしていたことも想像が付きます。

 だから坊ちゃまに厳重に管理してもらうべく、遺体を渡すように言ったのですが。

 こんな人間のクズですらお優しい坊ちゃまは、丁重に埋葬したいと。

 いえ、主である坊ちゃまのお考えを私が否定するわけには参りませんね。

 しかし、埋葬場所にまさか私たちが転移させられた場所を選ぶとは思いませんでした。

 今やゾンビにスケルトンといった死者が跋扈する地に埋葬するなど…成程坊ちゃまのお考えが読めました。

 死者として、彷徨い一生罪を償えということですね。

 まぁ、こんな異世界に無期懲役なんて刑罰があるかもわからないですし、罰としては最高だと思います。

 こうして、地中を移動して、ダンジョンから吐き出して埋めた途端に地中を這い上がりゾンビになるなんて思いませんでした。

 まぁ、こちらには見向きもせず城を目指しているあたり、城の主の意向でしょう。

 私たちは、まだ離れている坊ちゃまを支える皆と合流するため情報を求めて、次なる地プロイセン王国を目指すのでした。


【根暗葬視点】


 ふわぁ〜。

 昨日は確か。

 そうだった。

 そうだった。

 ゾンビ化させた元王妃と元王女を俺好みに調教して、その様をゾンビ化させた元王に見せつけていたんだった。

 ん?

 小学生がそんなことするなって?

 ハハッ。

 今更向こうの常識がこの異世界に通用すると思ってんのか?

 にしても、腐らないようにして臭いも消した元王妃と元王女による俺への御奉仕は最高だった。

 それを俺に逆らえない状態の元王が涙を流して見てるんだぜ。

 まぁ、俺をこんな世界に呼び込んだ諸悪の根源には似合いの姿だけどな。

 ん?

 どうしたスケルトン1号。

 何!?

 ラルク=フォン=ビスマルクが帰ってきた?

 今更何をしに?

 一応、不動ゾンビと服部ゾンビに警戒させておけ!


「どうされたんですぅ御主人様ぁ?」


 そうだったゾンビ化したコイツらはこうして言葉を発せるからお互いに会話は可能だが、スケルトンと会話をできるのは俺だけだった。

 はぁ、同じ俺の眷属の癖にこの辺りの縛りみたいなのは、何なんだよ。

 どうしたスケルトン2号。

 何!?

 新たな死体を置いて、その場を立ち去った。

 クハハハハハハ。

 良いぞラルク=フォン=ビスマルクよ。

 我に死体を提供するとは良い心がけではないか!

 お前を真っ先に殺してやろうと思ったが、お前の行いに免じて、殺すのは後回しにしてやろう。

 しかも新たな死体は、油田か。

 アイツには、ラルク=フォン=ビスマルクが来る前まで、長い間イジメのような扱きを教育だなどと言われたなぁ。

 俺の盾として、その腕や足が何度引きちぎられても使い潰してやるから覚悟しろよ。


「御主人様ぁ。元主人が私のことをいやらしい目で見てきますぅ」


「おい!クソ処理、テメェ何俺の女をいやらしい目で見てんだよ。テメェの役割は何だ?」


「王妃と王女の排泄物を飲むことです」


「違うだろうが!テメェの役割は、俺の奴隷2人の排泄物を飲むことだ。王妃と王女じゃねぇ!」


「ぐへぇー」


 死んでても痛みを感じるようにして、未だにこの国の王だと思ってやがるこのクズの腕や足を引きちぎっては、くっつけてやる。

 あー、異世界最高すぎる!

 引き篭もりオタクの俺が制裁を加えてやった国の屍の王になって、好き勝手できるんだから。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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