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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第5章 ライン諸島連合

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第十二話 問題児更生計画始動

【ラルク視点】


 まぁ、怒ってくれる人も居なかったんだろう。

 兎岳少年は、項垂れている。

 泣かないだけ、マシか。


「僕は兎が好きなだけなのに…」


「その兎もジビエ肉として、食されたりしている。愛情を持って育てるのは良いことだ。でも人がいるところで際限なく兎が増えたらどうなると思う?」


「兎が人間と食べ物の奪い合いをする?」


「それも一つ。衛生面の問題も出てくる。増えすぎた人間が野生動物の生活圏を脅かし、街に食べ物を求めて降りてくる現代社会のように」


「それって、熊が人を襲ったのも?」


「彼らの生活圏の食べ物が減ったか増えすぎたか。それはわからない。でも、産めよ増やせよの時代、森林を伐採した人間にも少なからず責任はあると僕は思う」


「今は少子化で、空き家問題もあるから?」


「そうだね。そういうこともすらすらと出てくる時点で、君は賢い。でもねこの世界では、賢いだけでは生きていけない。君はウサギが好きなんだよね?」


「はい…」


「じゃあ、先ずは僕が作ったウサギたちの世話から始めてみれば良い。テイマーは従魔との信頼関係の構築が大事だから。それを学ぶ勉強と思えば良い。どうかな?」


「是非、お願いします!生意気な態度を取って申し訳ありませんでした!」


「わかってくれたのなら良いよ」


 兎岳少年は、これで大丈夫だろう。

 後、ローザから聞いた問題児は…。


「喋る兎しゃん!みゆもみゆも兎しゃんのお世話したい!」


 隠密で隠れて様子を伺っていたみたいだけど、出てきたみたいだ。

 まぁ、隠れても僕のダンジョンでは、あまり意味がないダンジョンマップというダンジョン内だけで使えるスキルで、このダンジョン内で限定で僕には誰がどの部屋にいるか詳細にわかる。

 うーん、この望月少女も問題児扱いされてるんだっけ?

 好きな男の子に強く影響を受けちゃう子なんだろうな。


「良いよ。兎岳少年と一緒に兎の世話を任せようかな」


「ありがと。喋る兎しゃん!」


「どう致しまして」


 後、ローザから聞いた問題児は…1人づつ呼び出して話を聞いてみようか。


「メアリー!兎岳少年と望月少女をふれあい広場の世話係として採用。連れて行って貰えるかな?」


「かしこまりました」


「それと、柳町少女とミネルヴァを呼んでくれるかな?」


「はい…ミネルヴァからの苦情の対応ですね」


「うん…柳町少女がお菓子の材料を勝手に使ってどら焼きばかりを作るらしい」


「ミネルヴァも厄介な子に目をつけられてしまいましたね」


「そうだね」


 ミネルヴァに付き纏っていれば、どら焼きの材料が無限に手に入るって打算的だろうけど。

 普段は子供大好きなミネルヴァも柳町少女には手を焼いているようだね。

 その頃、ミネルヴァがお菓子作りをしている厨房では。


「だーかーら!何度も何度もお菓子の材料を勝手に使ってどら焼きを作らないでと言ってるじゃないですか!」


「え〜。ケーキよりもどら焼きの方が美味しいもん」


「そういう問題じゃないんです!あーもう!今日も皆様にお出しするデザートがどら焼き一択に…みんながみんな、柳町さんのようにどら焼きが好きなわけではないんです!それに私はどら焼きを作るなとは言ってません!お菓子の材料全てをどら焼きにしないでと言ってるだけです!」


「え〜。茜丸、難しいことわっかんない。茜丸が好きなんだからみんなも大好き、だからどら焼きで良いよね〜」


「ハァ(坊ちゃまに前世の記憶があるとローザ様から知らされて、驚きましたがその前世の妻に再会して、その人が預かってる子供がこんなにも問題児だなんて、こんなのによく付き合いきれますよね)ハァ」


「ため息を吐いてると幸せが逃げちゃうよ?」


「誰のせいだと思ってるんですか!」


「え〜。茜丸、わっかんない!」


 そこにメアリーが現れる。


「ミネルヴァさん、柳町様。坊ちゃまがお呼びです。応接室に向かってください」


「やっと私の陳情が?」


「えぇ、その事について話がしたいとのことです」


「直ぐに向かいます」


 ミネルヴァに手を引かれ柳町も応接室へ。


「失礼します」


「ミネルヴァ、よく来てくれたな。その顔を見る限り、今日の皆んなの賄いもどら焼きかな?」


「はい…申し訳ございません坊ちゃま」


「大変だね。少し柳町少女と話がしたくてね。彼女も料理系のギフトである以上、ミネルヴァに預ける事になると思うから」


「承知しております。ですが今のままでは私の精神が保ちません」


「うん。そこを先ずは改善しようと思う」


 僕は、柳町少女に向き合う。


「君はどら焼きが三度の飯より大好きなんだね?」


「うん!毎日、どら焼きだけ食べたいんだ〜!」


「僕もねどら焼きは大好きだよ」


「えっ!ホント!ほら、皆んなもどら焼き大好きなんだよ〜。だから茜丸がどら焼きばかり作るの間違ってないんだ〜」


「でもね。中にはどら焼きが苦手って人もいるんだ。それにここは多くの人が働いてる。その人たちの活力となる食事の楽しみを奪うのは良くない事だ。だから、柳町少女には、1日に作っていいどら焼きを50個に限定してもらう」


「え〜やだ〜」


「柳町少女は、どら焼き仲間増やしたくない?日本には、限定って便利な言葉があるでしょ。限定って聞くと今しか食べられないってみんなが柳町少女のどら焼きに手を伸ばしてくれるかも知れないよ?自分で作ったどら焼き、多くの人に食べてもらいたくない?」


「食べてもらいたい!みんなにどら焼き好きになってもらいたい!」


「うんうん。その代わり、その限定50個のどら焼きの材料は僕が柳町少女に毎日あげる。だから、柳町少女は、毎日日替わりで皆んなが楽しめるどら焼きを作ってほしい。どうかな?」


「茜丸のどら焼きがみんなに食べてもらえるならやる〜!1日、限定50個の茜丸のどら焼き作る〜!」


 うっ。

 これはセーフか?

 いや、アウトな気が…だってもろに商品名言っちゃってるし…。

 苦情が来ても僕は知らない。

 悪いのは、こんな名前をつけて、一人称が茜丸呼びなのが悪い。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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