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とりとめのないこと 抜粋  作者: 汪海妹
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大人になってもお父さんにつきあってくれる娘を養育する完全マニュアル

さて、大人になってもお父さんと付き合ってくれる娘、という話ですが、私なんかはわりとその分類に入るのではと思う。仕事中に父からしつこくチャットが入っても、父のボケ防止のためにせっせと返答しておりますし。


そんな私であっても、


お父さん、うざいです、と思った頃はあったし、今までずっと父とべったり仲良くしていたわけでもない。


ただ、そんな自分の思い出話から切り込むのはやめて、もう少し物理的に解体してみようと思う。


なぜ、娘は大きくなると、父につきあってくれなくなるのか?とっても簡単なのである。


子供の頃は一番身近で頼れる男性であった。とにかく金銭的にも、危ないものから守ってもらうとか、そういう面でもお父さんが必要だった。当たり前だ。ところが、お父さんにしてもらわなければならないことは、大きくなれば少しずつ減ってくるし、金銭だって働き出したら必要性はゼロにならないまでも薄れる。


そして、もう一つの決定打が来る。


お父さんの代わりに頼れる男性ができてしまうのだ。


非常に冷静に考えてみよう。重いものを持って欲しい時、それは是が非でもお父さんに持ってもらいたいなんてこだわりがある娘さんがいるわけでもない。お父さんでも彼氏でもいい。ただね、若い人の方が力は強いし元気じゃないですか。別にお父さんじゃなくて彼氏でいいじゃないですか、そこ。


このようにごくごく自然にありがたみと必要性が薄くなっていくから、娘は大きくなるとお父さんと付き合ってくれなくなるのです。


チーン……


しかし、生まれた川を遡り、卵を産む鮭のように、自然の流れに逆らい、それでも娘のナンバー1であろうとする男たちのなんと多いことか。


もう一度話を少し戻してみると、別に娘は重いものを持ってもらうなら、お父さんでも彼氏でも、どっちでもいいのだ。ただ、彼氏の方が若いから使い勝手がいいだけだ。しかし、彼氏に負けたくないお父さんが、客観的に見てももんすご無理をして、彼氏に張り合おうとすると……


娘、困惑する。ここでそこはかとなくうっすらと思う。お父さん、うざいです。


こうなってしまうと逆効果である。あかんのだ。ですので、ここに第一条をしたためよう。


彼氏と同じ土壌で戦うなかれ。


そして、こっからが頭脳の使いどころだ。娘が小さい頃から当たり前のようにやってきてあげてきたこと、すなわち娘から見てそれが今までのお父さんの存在価値だったのだが、それとは違う、新しい存在価値を発明するのである。


え、お父さん、ウッソ、そんなことできるん?


からの、


お父さん、だーいすき❤︎


途中から、かなり希望的観測と、幼かったあの日の思い出が重なったセリフが入りましたが、成人した大人の女性がお父さんに向かって、お父さん、だーいすきとか、腕にギュッと抱きついてくるとか、ありえへんやろと思いつつ、敢えてこれで行こう。


お父さん、だーいすき❤︎(成人女性が満面の笑みで若くはないお父さんに抱きつく)


それでは、それは、どんな思いがけない新スキルであろうか?


料理とか?ジャリジャリジャリ(コメを研いでいる)ここで一つ注意、やっぱ男の料理で行こうぜ。男なのにピンクのフリルのついたエプロンとかつけて、ではあかん。私が思う、素敵な料理のできるお父さんは、


お父さんは、(ない想像力をかき集め中)


やっぱ、燻製とか家で作っちゃって欲しいな。燻製はまっちゃって、なんでも燻製していまーすとか、


あるいは、美味しんぼの志郎は、漢字これだったっけ?志郎は、普段ダメ社員なのですが、サラリーマンのくせにめっちゃすごい包丁さばきでとんでもねえでっけえ魚、捌いたりするんだよ!


魚だ、魚、捌こう。それが、アジとか捌いてちゃいけねえぞ。クエだ。確か志郎はクエを捌いてたぞ。あれは吊るして捌くんだ。


……ハードル、高いっすかね?


じゃなかったら、やっぱ、法律とかじゃね?普通に生きてても、法律とか必要じゃないですか。近所の人と枝を切る切らないで揉めてて、お父さん、助けて!みたいな。しかし、法律の知識は法律家にしかないか。


旦那が、結婚後に気づいたら、借金持ってて、毎日のように取り立て屋が来るようになって、おとうさーん!お父さん、スッゲー実力者で、そっちのスジの人にも顔が効いて、すっきりさっぱり片付けてくれた!


いや、なんかちがーう!つうか、お父さん、ダメな男に娘をやっちゃあかんやないですか。


どうしても、こう、父親を立てようとすると、娘の旦那がダメ男設定にニャルな!シーソーみたいだぞっと。


ちなみに、ちょっとこのまま続けて分析するのをやめて、中休みしよう。


娘から見て、ドン引きする父親の発言とは、何か?


我が父など、立派にアラエイトだが、精神はよく言えばまだ若い、また別の角度から見ると、十分に幼稚な部分をまだ持ってますので、


娘の前で主人の悪口をゆうんです。その内容は他愛もないものである。或いは、妙な対抗意識を持っていて、うちの息子があいぽんの最新機器を主人から与えられているのを知って、


自分もあいぽんの最新機器に機種変したりする。君、若者じゃなくて、高齢者でしょ?って話です。


株とかもね、自分の方が儲かってないと気が済まないの。でも、うちの主人はとにかく四六時中、株取引の本を読んでるような人だから、明らかに父より株の知識とか取引実績とか上なんです。


絶対、認めようとしないですよね。自分より年下だし、中国人だし、俺の方が上なんだ。俺が教えてやるんだ!みたいな。


うちの父も、こうやってみると、非常に普通に典型的な昭和の男性ですね。


ちなみに、この 主人VS父 の争い?競争?ですが、私から見てどっちでも良い。どっちが勝っても別にどっちでもいい。むしろ、男の人って、どうしてこう、競い合わねばならぬのだろう?と思いながら見てる。


思うに、男ってのは勝つために生きていて、女ってのは、勝たねば生きていけない男のために、負けたふりして生きているような気がしてるよ。相手に勝たせるために負けたふりをしてるのね。


家族で温泉行って、母なんかと湯に浸かってると、上のような「男なんて」で始まる面白い話が聞けるので好きである。お、主筋からずれたな。


それで、寄り道をやめて、大人になってもお父さんと付き合ってくれるの分析に戻ろう。ここまで書いてきて、ワタクシ、気がつきました。末っ子気質の父にせっせと大人になても付き合っておりますが、父をモデルに大人になっても付き合ってくれる父像を語るのはちょっと違うかも。


例えば、父ではなく私の知っているおじさんの話。こちら、男、女、女の3人のお子さんがいたのですが、この下の二人の娘さんが結構大きくなるまでお父さんと一緒にお風呂に入ってたんですよ。それを傍で見ていた、おじさんの奥様、まぁ、からかったわけです。娘さんのいないところで。もう、胸も大きくなってきてるような娘とお風呂入って、恥ずかしくないの?って。「何言ってんだお前、馬鹿か」と怒られたそうで。これは、私の筆だけだと伝わらないのが惜しいですが、ひとかけらもすけべの滲まないおじさんなんですよね。こういう人、珍しいんだよ!!!だから、溢れんばかりの清潔感というか、なんというか。


息子と父なら、お父さんがおちゃっぴいにすけべでも可愛いものというか、同じ穴のムジナで盛り上がるものなのかもしれませんが、娘の前では一切禁止、というか、口に出さずともすけべは滲むものなので、


思いすら、しないでください!第一の道は溢れんばかりの清潔感で、目指せ、年をとっても付き合ってもらえる父。


それでは、別の提案をしよう。健さんやろ、やっぱ。高倉健だ。寡黙!人間、沈黙は金。余計なことをぺちゃくちゃ喋るから、そこで、娘を怒らせるか呆れさせるかしてしまうんです。


これまた、おしゃべりが好きな人にはしんどい話ですが。そしてまた、難しいんだが、何も話さなくてつまらない人と寡黙な人は、わりと紙一重なんだよ。つまらなくてはダメなんだにゃ。余計なことは話さないんだけど、こっちの話はよく聞いてくれていて、また、様子は心配してくれていて、言葉少なに労ってくれる。或いは、言葉じゃないけど行動で示してくれる、お父さん。


けんさーん!!!

私の父はこういうタイプではない、妄想の中で、妄想の父、健さんに叫んでみた。


ちなみに、セットで裏技を用意。要はやっぱり奥さんです。子供にとってのお父さん像を作るのは、お父さん自身でもあるけど、お母さんである割合が高い。簡単に言えば、どんなにお父さんが自身で頑張っても、お母さんが子供たちに向かって日々お父さんの悪口を言っていたら、うまくいくわけがないってやつだ。


だからだな、あれれ?これは予想してなかったのだけど、結論はこうか?かなり効くのは、誠心誠意、娘の前で奥様を大切にされることじゃないかしら?というか、娘の前でだけ大切にしててもダメなんだけどさ。前でも前じゃなくてもな。


息子もそうかもしれないけど、娘は女だから更に、母親をはじめ、女性を裏切ったり大切にしない男性は嫌いだと思うんだよ。かなり厳しくみてると思うよね。


ま、ご主人ばかりが頑張れとは言わず、ご主人も奥様も互いにいたわりあっていただきたいが。年をとっても奥様が好きなご主人様であれば、それは、娘も好きなお父さんに自動的になるんじゃないでしょうか。


年をとっても伴侶に愛されるのは、これはもう努力の賜物でしかありませんが、尚且つ、片方が頑張っても応えてくれなければどうしようもありませんが、それができるなら、一つの解決策であろうと思う次第でございます。


本日はこれくらいで失礼つかまつる。どろん!


汪海妹

2026.04.14

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