第24話 港区タワマンと、ポルシェで向かう海
頭の中に、この世界での「俺」の記憶が完全に定着していく。
俺は今、港区のタワーマンションに住み、投資だけで莫大な利益を上げて生活している。かなり稼いでいる状態だ。
隣で気持ちよさそうに眠っている素っ裸の女は、ユカ。37歳。
俺が通っている高級スポーツジムでインストラクターをやっている。決して若くはないが、顔立ちは整った美形で、何よりプロとして鍛え上げられたそのスタイルは圧倒的だった。
最初は単なるインストラクターと生徒の関係だったが、ジムで言葉を交わすうちに惹かれ合い、いつの間にか付き合い始めた。今では半同棲のような状態になって、もう一年が過ぎている。
「……ユカ、起きろよ。……ゆ・か」
俺は声をかけながら、シーツからはみ出た彼女の滑らかな肌に触れた。目の前にある、インストラクター特有の引き締まった極上の裸体。それを見ているうちに、なんだかムラムラしてきて、俺の下半身が熱を持ってきた。
「……んっ……もー、何なの……朝から……!」
眠気眼のユカが抗議の声を上げるが、俺が愛撫するとすぐに甘い声を漏らし始める。
「あっ……あっ……もう、すけべ……!」
朝の光が差し込むタワマンの広いベッドで、俺たちは再び激しく求め合った。
一戦終えた後、二人でゆったりとシャワーを浴びる。
先に出たユカが、バスローブ姿でキッチンから声をかけてきた。
「カズキ、コーヒーで良い?」
「いいよ!お願い!」
淹れたてのコーヒーの香りが、広いリビングに漂う。
今日は、ユカと俺の友達のクルーザーに乗せてもらう約束をしていて、葉山まで出かける予定だった。
準備を整え、地下駐車場に向かう。
今日の車はポルシェだ。ちなみに、俺はビジネス用にはマセラティも所有している。
エンジンをかけると、腹の底に響く重低音が地下室に響き渡った。
ポルシェを走らせ、あっという間に葉山のマリーナへ到着する。
出迎えてくれた友達に挨拶を済ませ、早速でかいクルーザーに乗り込んだ。海風を受けながら、デッキでくつろぐ。
「ユカ!最高だな!夢のようだな!」
青い空と海を見渡しながら俺が叫ぶと、ユカも満面の笑みで頷いた。
「ほんと! 最高だね!」
「俺も、こんなでかいクルーザー欲しいな!」
冗談半分でそう言うと、ユカはケラケラと笑って俺の肩を叩いた。
「買っちゃえば!?カズキだったら買えるでしょ!?」
「バカヤロー!さすがに高すぎだろ!それに船舶免許も必要だしな!」
青い空の下、笑い声が海風に溶けていく。
続く




