2人きり
私は部屋に入った。
ようやっとくつろげる。と思ったが、1人じゃない。
ノアも一緒だった。
わけあって相部屋になってしまったのだ。
「ふぅ~。ようやくゆっくりできるね」
ベッドにどっかりのしかかるノア。
今日も今日とて楽しそうだ。
「ゆっくりできるかぁ!相部屋なのよ?分かってる?」
「えぇ~?なんか変なことになるとでも~?」
ばばバカな…!と、私。
「だってボクはドラゴンだよ?人間には興味ないね」
それもそうか。何か微妙な気持ちになった。
「それにボクは子供だよ?何考えてるの?」
「何にも考えてませんよっ!」
こわいこわい。と、ノア
ベッドは1つしかない。私もゴロンとしたい。
しかしそこにはノアがいる。
はぁ~あ、しょうがない。布団でも貰ってくるか。
私は部屋を出ようとした。すると
「何?添い寝したいの?いいよ」
「なな何を言って…」
別に添い寝したいわけじゃないんだ。決して。
「お、顔赤くしちゃって~。セリスも女の子か~?」
「からかうんじゃありませんっ!」
本当に赤くなってる!?と、気になってしょうがなかった。
「ベッドはあげるわ。私は布団とってくるから」
えぇ~?ホントにいいんだよ?というノアの声を振り切って私は部屋を出た。
はぁ~、ペースが乱れる。
これからのことを考えないといけないというのに…。
ノアをかばってお尋ね者になって…。
ノアの魔法で顔は変えられるが、一体いつバレるか分からない。
一体いつまでこの暮らしが続くのだろう?
胃が痛い…。
私は受付に布団を注文しに行くのだった。
布団を抱えて部屋に戻ると
「寝てる…」
ノアがベッドで寝息を立てていた。
私も一旦寝るかと思いつつ、ノアが気になる。
相変わらずキレイな顔立ちをしているなぁ…。
私はチラチラと見てしまっていた。
「ナニ凝視してるの?」
ビ、ビックリしたぁ!
「お、起きてたの…!?」
「まぁね」
凝視なんてしてないと必死に反論しようとする。しかし
「ふぅ~ん、セリスはやっぱり変態なのかな?」
「ち、ちがわい…!」
変な口調になってしまった。
「だってさぁ~、そもそもボクがカワイくて国を裏切ったんだろ~?」
国を裏切ったって…。まぁ、結果的にはそうだが。
「だったらさぁ、素直に言いなよ。ボクを抱きしめたいって」
「そ、そういうんじゃないっ…!」
「じゃあ何なのさぁ~?」
と、意地の悪い顔で言うノア。
ダメだ、完全に弱みを握られている…。
「もう寝ますっ!」
これじゃあ勝てない。そう思い、布団をかぶってふて寝をするのだった。
しまった。今後のことを考えねば…。
と思いつつも疲れが出てしまった。私は眠りに落ちていった。




