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第二十四話 ケルベロス

 ミランスのあとを追って着いたのは暗いくらーい倉庫のようなところ。

 倉庫っていうかガレージ? かな。

 六畳くらいのスペースで工具箱やちょっとした椅子などが置いてある。

 まぁまぁ、ごく普通のガレージだ。

 ………と、言いたいところだけど。


「なにこれ?」


 僕が指差したのはよくわかんない乗り物。

 ベットフレームのような木の板に壁がついていて、その上には布があった。

 言葉じゃ伝わりずらいから、もう単刀直入に言っちゃうけど、多分馬車だ。

 それが小さな小さな部屋に鎮座している。

 馬車なんて初めて見るからちょっと興奮しちゃう。

 しかし肝心の引いてくれる動物がいない。


「馬車だよね?」


「う~ん、そういうことにしておきます」


 そういうことにしておくってどうゆうこと!?


「動物は?」


「なーんとですよー? わたしたちの荷台を引いてくれるのは……ワンちゃんです」


「いぬぅ!? ワンちゃんがこんな大きなものを運べるわけないでしょ」


「そんなことありませんよ? ほら、おいでー、ジャーキーですよ」


 ガウゥゥ、ゴウゥゥ、グウゥゥ、ミランスのもつジャーキーにつられてワンちゃんがやってきた。

 ──かわいいとは百八十度かけ離れた。

 いや、なにがかわいくないってまず頭が三つあるんだよ。

 それに牙が鋭く光ってる。

 灰色の毛に光る赤い目。

 え? なに? なんでそんな牙向けてくるの? 僕のこと食べちゃうの? なんで僕を見つめてくるの? 目からビームされちゃうの? え?


「レンさん落ち着いてください。そんなにビクビクしなくても大丈夫ですよ。このコに噛まれて入院した人や、死亡した人もいますが、ノープロブレムです」


「どーこがノープロブレムだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「ワオ! レンさんの叫び声をひさびさに聞きました」


 なにがワオ! だよ。こっちはガチめに命を心配してるんですけど。悠長すぎませんこと?


「しかたがないですねぇ……。紹介しましょう! その名も………ケルベロスでーす!」


 KE・RU・BE・RO・SU?

 聞き覚えない単語に首をかしげる。


「ケルベロスも知らないんですかぁぁぁぁ!? ヤバいですね」


「……煽ってる?」


「ケルベロスっていうのは……簡単に言うと地獄の番犬です」


「物騒だねぇ」


「でもかわいいんですよ~。甘いものには目がなくって、こないだなんて『お菓子をあげるからついておいで』って不審者に言われてついていきかけたんですから」


「番犬の意味………」


 まぁミランスを信じるしかないか。

 仲良くなろうとケルベロスを観察してみるけど、やっぱり怖い。

 牙が鋭いところとかは百歩譲るとして……顔だよ顔!

 三つ顔があるんだよ!

 この世のものとは思えない!(※ここは異世界です)

 それでも勇気をだしてナデナデしてみる。

 ……が、


「「「ガウゥゥ!」」」


 ケルベロスの不機嫌なうめき声×3が僕を襲う。


「お、おい! 地獄の番犬だからって調子乗るんじゃないぞ! 頭が三つくらいあってなんなんだ! 四つ頭があってから調子に乗れー!」


「キレているところ悪いんですが、レンさん行きましょう! 世界平和大作戦の始まりです」


 荷台に乗り、おいでおいでと手招きしているミランス。

 仕方がない……。

 僕もひょいっと乗っかる。

 ケルベロスのまん中の頭にリードがついていて、荷台に結ばれている。


「行きますよー! ツンデレ地帯へぇぇぇぇ!」


 ミランスの相変わらずのビックボイスとともに旅がスタートしたのでした。


***********************************************************


「つきました」


 ケルベロス車(命名ミランス)に乗ること一日、ツンデレ地帯に到着した。

 とりあえず降りて街をまわってみる。

 ツンデレ地帯というのは、僕たちの世界でいうツンドラあたりに位置する。

 異世界(こっち)のほうでもこの気候は寒い。

 家も噴水も木もなにもかもが凍っている。

 『雪国』なんて言葉もあるけど、ここはもう『氷国』って表現するのがベストな気がする。

 ……さっむ!


「レンさん大丈夫ですか? 寒そうですよ」


「……寒いけどさ、キミは自分の心配をしたほうがいいよ」


「ほぇ?」


 僕はいちおう長袖長ズボンの制服でいいけど、ミランスの格好よ。

 ノースリーブの薄いドレスにくるぶしあたりまでしかない靴下。おまけに通気性のよさそうな靴。

 こんな寒そうな格好をして、ぽかんと僕を見ている。

 年中半袖短パンの猛者とか小学校にいるけど、ツンデレ地帯でドレスの二十歳は初めて見たよ。


「……そんなことより、ツンデレ地帯ってこんなに寒いの?」


「いえ……最低気温は平均マイナス三十度なんですが、今はそれよりも低いと思います」


 ホント!?


「僕、制服だけでよく生きているね」


「確かに、です」


 不思議そうにミランスはうなずく。

 そりゃムリもない。

 勇者はともかく人間が厚着なしでカッチンコッチンの場所にいるなんてあり得ないはずだ。

 なのに僕はあり得る人……!


「もしかして、僕って結構スゴい!?」


「いつまでうぬぼれてるつもり?」


 へ?

 カクヨムやめました(笑)

 春休みおわるー!

 結局なとろうにあんまりこれませんでした。

 すみません( ノ;_ _)ノ

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