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第十七話 推理

 うーむむ。

 僕たちはミランスの部屋に戻ってお茶を一服しているところだ。

 

「ねぇ、ミランス?」


「なんでしょうか?」


「ダレが怪しいと思う?」


 僕が聞くとミランスは腕を組んでうなった。

 まぁ悩むよね。


「……………あの筋肉ハレンチ男とかですかねぇ?」


「言うと思ったよ」


 っていうか筋肉ハレンチ男って…………。

 散々な言われようだ。


「あの人、すごい見た目だったもんね」


「でも、見た目だけで判断しちゃダメなんですよ」


「いや、その通りなんだけどさ………。じゃぁ、聞くけど、お菓子をもらうことになったとき、ボロボロの服を来ている人とスーツ姿の人だったらどっちがいい?」


「知らない人からお菓子をもらってはいけないんですよ?」


「…………どっちも知り合いということで」


「どちらの方が美味しいお菓子を持っているんですか?」


「例え話の設定をいちいち気にしないでよ! どっちも同じお菓子ってことにして」


「6個入りかりんとう饅頭って設定でいいですか?」


「勝手にどーぞ」


 考える気あるのかい?


「うーん、どちらでもいいですよ? 味が変わんないんですから。………あ! やっぱりどちらか、なんてケチクサイこと言わずに両者からもらっちゃいましょうよ!」


 わたしって賢いですね! と自画自賛しだすミランス。

 …………はぁ。純粋なミランスに聞いたのが悪かったよ。

 僕は今、とてつもなく後悔しております。


「…………と、とにかく! 見た目からしてあの筋肉の方は怪しいと思わない?」


「まぁ………思いますよ」


 あの人に限っては見た目だけじゃなくって、雰囲気とかもヤバかったしなぁ。

 あぁ………今日の夢にでてくるかも(涙)!


「は! そうでした! わたし、声を結晶にして固めたんです!」


 声を固める?


「レンさんの世界で言う、録音みたいなものですよ。ほら、これです」


 頭にクエスチョンマークを浮かべている僕を見てミランスは説明してくれる。

 ミランスは僕の前にひし形の結晶をだした。

 それは2cmくらいで青紫色だった。

 光に反射してキラッと光る。


「この結晶を溶かすと、固まっていた声が溶けて聞こえるようになるんです」


 …………ほへぇ。


「じゃぁつまり、一回だけしか再生できないの?」


「そういうことになりますね」


 この結晶を溶かすってことはすっごく責任重要だ。

 ゴクリ。

 唾を飲み込んで深呼吸。


 犯人をみつけるんだ。

 人はみんないい人だと限らないことは、よく知ってる。

 はんざいはいけないことだから、

 王宮で暮らさせてもらっている代金だから、

 様々な理由は作れるとは思う。

 だけど、僕はミランスが喜ぶことをしたいって理由だ。


「ミランス、溶かして」


「はい!」


 結晶がどんどん溶けてゆく。

 それと同時にいろんな人の声がよみがえっていく。


 青白いやせっぽちコックさん。

 ハレンチ筋肉野郎。

 情報提供の兵士さん。

 ほのぼの王様。

 僕を怪しんでくる執事。


 五人の話を聞き終えた。

 思ったこと。

 ……………おかしい。

 この五人の中でつじつまがあわないやつがいる。


「犯人がわかったかも」


「えぇー!」


 みんなもわかったかな?

 ヒントは昨日のことを思いだしてみるといいよ!

 正解はCMのあとで!

 今回は短めです!

 口がすべっちゃいそうなのでわたしはこれで!

 アディオス!

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