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第七話 ネコ再び

 ミランスはどこにいるんだろう?

 右を見て左を見てもう一度右を見て……………うん、いない。

 

「おーい、どこに………」


「にゃーーーっ!」


「うぉっ!?」


 急になにかが飛びついてきた。

 その反動で僕は倒れてしまう。

 なんだなんだ?


「シャァーーーー」


 目の前を見るとフサフサのやわらかいものが見えた。

 あのネコ………?

 うん、そうだ。このいまいましい顔は、あのネコしかいない。


「っていうか、重いっ!」


 僕はおもいっきり起き上がってネコをはがしたら、ゴロゴロと飛んでいった。

 無様だね。

 起き上がると僕を睨み付けた。


「にゃにをしてるにゃー!」


 案の定ネコ大激怒。

 キミだって僕に暴力ふるったんだから、これくらいやらせてもらわないとね。

 少しせいせいするよ。

 

「ところでキミだけ?」


 気を取り直して僕が聞くとネコは駆け寄ってきた。


「そうにゃ。あいつはどっか行ったにゃ」


 ネコは興味なさそうに喉をならす。

 Oops! ミランス……………どこにいるの? 勇者なんだから、悪者退治しなきゃダメじゃない! (お母さんふう)

 そんなことを考えていると、ネコは体を伸ばして


「さーて。ひまにゃし、お前を殺そうかにゃ」


 と物騒なことを言いだした。

 …………は、はぁ? 

 このネコの暇潰しって人殺し!?

 趣味悪すぎるでしょ!

 しかも急だね。


「………えっ、本気で言ってる?」


「本気にゃ」


「マジで?」


「マジにゃ」


「神に誓う?」


「誓うにゃ………………って! なんにゃん、このやりとり!」


  ビターンッ

 連にネコパンチが炸裂!

 うぅ、意外と強いんだなぁ。


「いったぁ……」


「へっへっへーにゃ」


 独特な笑い方だね。

 控えめに言って、その笑い方はイラッとくるな(ニコッ)。


「もう終わりかにゃ?」


 ネコは挑発するように僕を見た。


「うん」


 僕があっさり返すとネコはあんぐりと口を開けた。

 なんかすごく衝撃的みたいだけど、普通はこういう対応しかしないよね?


「………えっ、本気で言ってるにゃ?」


「本気だよ」


「マジにゃ?」


「マジで」


「神に誓うにゃ?」


「誓うよ………………って! なにがしたいの!」


 ネコを軽く叩く。

 デジャブでしょうか? さっきも似たようなことをしたような…………。

 まぁ、いっか。

 平穏な僕をよそに、ネコは激しかった。 


「にゃーっ! こうにゃったら」


 こうにゃったら?

 僕が首をかしげるとネコは僕に向かって走ってきた。

 なんか闘牛みたいな顔と格好ですけど…………。

 えぇーと、ネコさん。1回落ち着きません?


「アタァァァァァァックにゃ! 必殺! 炸裂肉球、にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃーっ!」


「痛い痛い痛い痛い!」


 なんか、この技名どこかで聞いたことがある気がする!

 なんだっけ、妖怪どっちみたいなアニメだった気がする。


「次はこうにゃっ! 必殺! 爪でガリ&ガリにゃ! ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!」


「お、おいっ! 痛い痛いやめて!」


 うわっ!

 僕の腕からたくさん血が出てる。

 ネコに引っかけられたからだ!

 痛い……………。僕、敏感肌だからこういう攻撃は受け付けてないんだけど。


「やめてって!」


「やーにゃこった」


 痛い痛い痛い! 

 僕は立っていられなくて廊下で大の字になる。

 本気でヤバイかもしれない(今更)。

 引っかけられた顔がジンジンと痛む。

 体のどこを触っても真っ赤な血のドロドロした感触しかない。

 口にも血が流れ込んできて、あの無機質な味と香りがする。

 うわっ、気持ち悪い。

 クラっとしている僕にも廊下に真っ赤な液が広がっていることがわかった。

 全部、僕の血………………!

 そう知った瞬間、背中から頭にかけてサァァッとなにかが通るように寒気がした。

 僕は死ぬのだろうか。

 余計怖くなったのだろう。心臓が気持ち悪いくらいゴタゴタ鳴っている。


「やめ………てよ………っ」


 声を出すのも精一杯だ。

 必死な姿を見てネコはニンマリ。

 あああああ! ホントにヤなやつだ!

 無性にイライラする。


「かわいそうにゃやつー」


 歯を食いしばる僕に対して、ネコはますます楽しそう。

 

「………お前、これがほしいにゃん?」


 ニヤニヤしたネコの近くには救急セットみたいな箱があった。

 ………いつ取ってきたんだろう?(れ、連くん! それは物語の進行上、大人の事情ってやつだから、ツッコまないで! by風音)


「ほしい……」


 弱々しく言うと、そうにゃそうにゃーと嬉しそうにネコはうなずいた。

 

「じゃぁ、俺の仲間になれにゃ!」


 …………は、はぁ?


「なら、ない………よ」

 

 ジンジン痛む肌を押さえながら返した。

 このネコの仲間になったら絶対、ろくなことがない。


「じゃぁ、救急セットはやらないにゃ」


 そ、それは………。

 どうしよう、困ったなぁ。

 僕はカッコ悪いとわかりながらもネコを睨んだ。


「仲間になるにゃぁ?」


 意地悪くネコは笑う。

 あぁ、うぅぅっ。

 もう、肌も限界に近い。

 僕、頑張ったよね。充分やったよね。

 …………じゃぁ、いいかな?

 ごめんねミランス。


「ネコ、僕仲間に…………」


「ちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっとまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

レンくん、今回めっっっちゃ頑張りましたね!

ミランスはどこに行ったのやら………………。

ネコは相変わらず憎たらしいです(笑)。

まあまあ、なんだかんだ言ってレンくんも諦めずにやってくれるかなーと思ってる風音でした。


 そして! 投稿日の今日はネコの日ですね

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