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わがままな奴じゃの

「重大な事?」

「ああ、そこで奴は考えた。部下の者達にこれからの行動を説明した。」

「説明?」

「自分は、これからこのベルグを連れて隣国の王に事情を話し、生きて捕らえられなかった許しを請うてくる。もし、4ダインの内に国に戻らない場合は、我が王に戦の備えをされるよう進言してくれと。」

「よく分からないよ、だって失敗したことを謝りに行くだけなんでしょう?、それに隣国といくさになると思っているの?」

「そうじゃ、死んでしまったベルグは、戦を起こすくらいの重要な情報を持っていたのじゃ。部下達も、カブラムがこの失態の責任は自分独りで背負わなければならないと下知げちしたのだろうと。しかし、何処の国と戦になるのか、失態を許さない隣国となのか、それとも隣国の敵となのか、答えなかったのだ。そうして独り隣国へ赴き、ガブラムは王に謁見した。王は家臣を呼んで、捜しているベルグであることを確かめると、この者から何か聞き出したかに問い詰めた。そこで、カブラムはこう進言したんじゃ。“我が国と貴国とのこれまで育んで来た友好の関係が、この上ない危機に直面していることが分かりました。それは両国の命運をも脅かす程です。このベルグを生かせなかったことは、深く陳謝し、自らの命を持って責任を償う所存であります。ここに口割りの実というものがあります。我がクイムス王家に代々伝わる秘密の果実。服用すれば、偽りなく総てを打ち明けてしまうものです。私は、これで捕らえたベルグの素性のみならず、貴国の運命を握る恐るべき策略を知ってしまった。これから私がこの実を食らい、御身前で語りましょう。その後、内容を漏らさぬよう私を殺したとしても怨みはしません。ただし、私が国に戻らぬ時は、しかるべき備えを取るよう我が主、クイムス王に伝えてあります。”そう言って、カブラムは、口割りの実を隣国の王の前で頬張ったんじゃ。」

「それで、どうなったの?、カブラムは、何て喋ったの?」

「カブラムが、捕らえたベルグから聞き出したことは、わしは知らん。」

「え~、凄く気になるよ。」

「幸せになってミクシスに行った時、奴に聞いてみるが良い。」

「ここまで言って、お預けはずるいよ。」

「わしはお前を次の身体に宿る星の案内に来ただけじゃ、この話をしに来たんじゃないからな。」

「なんかフクロウさん、感じ悪い・・・その後、カブラムはどうなったの?、先があるんだろう?」

「意地悪するつもりはないんじゃが、もう次のアレスに会うように命じられておるのだ。」

「だって、話を振ってきたのはそっちじゃないか、責任取ってよ。」

「わがままな奴じゃの・・・しかたないな。」

「わ~い。」

 怪しいフクロウの様なものは、また大きな目を一度だけパチクリと瞬きしました。

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