アレンと騎士団長
「お前達!!何してる!!」
野次馬の中から雷がなったような鋭く大きい声がした。声がした方を見ると野次馬を掻き分けてくる男がいた。髪は茶髪の短め目は見られたあいてが恐怖するぐらい迫力がある茶色の目。体格は180センチぐらいの ガッシリした身体で年は50ぐらい。彼からはさっき戦ったグリードとは比べられない気迫がする。多分なかなか強いと思う。
俺はそんな彼を見ながらどう言い訳してどう逃げるか考えていた。しかし彼は気絶したグリードと俺を見た。そして少し見つめあった。そしてグリードと俺に指差して言った。
「そこで気絶してる奴を医療室に運べ、そしてお前ついてこい」
クソっ!!また逃げられなかった!!回りの野次馬はヒソヒソと喋っていた。内容は
「アイツ終わったな…」
「そうだなだって団長の息子を気絶させたしな」
「試合に勝って戦いに負けたってことだな」
「…………南無三!!」
おいお前ら!!ボッコボコにしろとか殺して欲しいとか言ってただろう!!実行した俺を裏切るのか!!……まぁ仲間でも直しな~……はぁ~行くか…。
俺は先に歩いていく団長さんの後をついていく。場所は王城とはちがくなんか堅苦しい趣だった。
まだ行ってなかった所なので興奮していると団長が扉の前で止まった。チラッと俺が居るか肩越しに確認してから扉を開いた。中は書斎のような場所はだった。広さは十畳くらいでフローリングの上に敷物が敷いてある。窓は大きいのが一つそれを背にするようにクラシックな机と椅子その前に向かい合う黒色のソファー二つその間に机がある。壁際には本棚や物置台がある。団長さんはソファーの片方に座りこちらに「かけてぐさい」と座るのを勧めた。俺は反対のソファーに座った。俺は団長さんを見たが相手は何も喋らない。
互いに何も喋らず5分が過ぎた時団長さんが唐突に頭を下げて
「すまなかった」
と謝ってきた。何で!? 何で俺が謝れてるの!?……とりあえず理由を聞こう…うん。
「えーと なぜあなたが謝るのですか?」
「馬鹿な息子が国の英雄である貴方にいちゃもんをつけ、あまつさえ決闘を受けさえお手を煩わせてしさまったかだ 本当にすまなかった」
どうやら俺はグリードをぶちのめしたから怒られると思ったが違うらしい…ふぅよかった♪
「頭を上げて下さい 私は気にしないので えーと…」
「私の名前はダグラス・ドウラと言う。 王直属の騎士団【銀楼騎士団】の団長をしている」
「ではクライブさん 頭を上げて下さい」
「いや 私の教育がなってなかったばかりにアレン殿に迷惑をかけてしまった」
「もう気にしないので」
「……すまん 息子には厳しく言い付けておく」
「わかりました それにしてもよく私の事を知っていましたね」
「王に貴方がそうだと言われたからな」
あのクソ爺!!がってにばらしてんじゃねーよ!!全く……
「そうですか…他のメンバーのことは?」
「いや 名前しかし知らないそうだ 貴方を見つけた事を自体が奇跡だといわれた」
「そうですか」
うむ…アイツらはわかってないようだな。まぁわかったら失望する可能性があるからな~。 さてここでおいとま(逃げ)させて貰おうかな。
「貴方の誠意は伝わりました そろそろ私はおいとまさせていただきます」
「わかった 最後に1つお願いが」
そう言ってダグラスは本机の引き出しをごそごそ探り始めた。しかしお願いが~何だろう。こんな硬そうな人の知り合いがいないから何が来るか解らん。
ダグラスは引き出しから厚紙とペンを取りだし
「これにサインをいただけませんか?」
と言った。ダグラスの目はまさに絵本の英雄にあった子供のような目だった。案外純粋なのだろうか?
まぁサインくらいあげようかな。俺は紙とペンを受け取ってサラサラとサインぽい物を書いてダグラスに手渡し扉に向かった。扉を開けて廊下にでて扉を締めた。少しあるいて気配を消した。数秒後ダグラスのいる部屋から
「うおぉぉぉぉッ!!」
と雄叫びが聞こえた。少し笑ってしまった。それを聞いて俺はまた歩き出した。




