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No6 ボウケンシャ

残念なお知らせですが、この展開は綺麗な奥様とか

可愛い娘がいる流れなのですがまったくそれがありません。

汚い髭面のおっさんと二人です。


「あはは、わしは一人もんだからな

部屋は汚いが適当に椅子にでも掛けといてくれ

わしは今日取った魚と近所のもんと野菜にでも交換してもらってくるわ」


ブランさんは大きな一匹だけ置いて残りを持って外に出掛けていった。

部屋の壁には剣がかかっているがそれ以外は特に目立った物は何にもない

椅子に腰掛けて剣をよく見るとウィンドが立ち上がる


鉄の剣


何の変哲もない武器か~

椅子に座って部屋を見渡すが壁際に布や上着が

少し掛かっているがこの部屋には本当に何もない

ボロって本当にボロなのか?って考えていると


「がはは、いっぱいもらってきたわい」


ブランが野菜の詰まった籠を片手に戻ってくる。

髭面に笑顔いっぱいで帰ってきた。


「おかえりなさい」


「すまんな、待たせて」


壁にかかっている布と紐を渡してくれる


「これでも付けていたらまだましだろう

うちには何もないからな」


「いえいえ、ありがとうございます助かります。」


本当に布だけかよーと思いながら

着方は分からないが方から斜めに掛けて紐を腰の辺りに止めた


「これからどうするんだ?

街に行くんだったら明日の朝いったらどうだ?

今日は食いものたくさんあるから泊まっていったらいいぞ

寝る場所はないから床だがな、がはは」


まーたぶん寝たら夢からさめるだろうし

ちょっとお腹も減ってきたしな遠慮なく泊まるか・・・


「何から何までありがとうございます

では、遠慮なく今晩はお邪魔させて頂きます。」


「がはは、いいってことよ」


「ところでブランさんあの剣はお使いになってらっしゃったんですか?」


「あー今も使ってるよ、わしこう見えても現役の冒険者だぞからな」


「よかったらお話聞かせて頂けませんか?」


「そうか、なら教えてやろう」


ブランの話によれば、漁師と冒険者の兼業をしている。

他の冒険者なんかも普通の生活と冒険者兼業していることが多いらしい

ブランのスキルを確認したところ剣スキルが4あったのでそれなり優秀なんだろう

冒険者は冒険者ギルドに所属して仕事の依頼を受けてお金を稼げる

この村から冒険者ギルドのある街までは朝イチでこの村をでれば

夕方には着けるとのことだった。


夕食は味は単調な味の魚と野菜のごった煮だった。

正直あまりおいしくなかったが今日はこれ以外口にしてなかったので

食べれるだけ嬉しかった。


ブランに冒険者の話に触れたのがいけなかったのか

食事の間からずっとブランの冒険譚を聞かせてくれた。

夜はスグに訪れ、この家には明かりは使わないとのことで

真っ暗になったのでそのまま床で寝た。

何もないと寒いだろうとブランは毛布を貸してくれた。




「おい、ハル起きろ」


体を揺さぶられる


「わしはそろそろ漁にいってくるぞ

出て行くときはドアだけ閉めていけばいいからな」


ブランは網を担いで出て行こうとした


「すいません、私も出ます」


慌てて、借りていた毛布を畳んでベットに置き

一緒にブランの家を出た。


「昨晩は本当にありがとうございました」


「いや、気にすんな!これもポセルのおぼし召しだ。

昨日言ってた街はあっちだ」


朝日と反対の方を指差し、手を振りながら

ブランは自分の船の方にそそくさと歩いていった。

さて、俺も街を目指すかー

海岸に歩いていくブランの背中に軽くお辞儀してから歩き出した。


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