No12 ワイン
武器屋をでると日もだんだん落ちていき夕暮れに近づいてきていた。
紹介してもらった大きなタマネギ亭という宿はほどなくして見つかり
中に入ってみると酒場というよりもレストランだ。
RPGのイメージが違うな・・・
「いらっしゃいませ、お一人様でしょうか?」
小柄な若い女の子が店の奥からでてきて接客してくれる。
「あ、はい、1人です!
あの泊まれるって聞いたんですけど部屋空いてます?」
「ご宿泊ですか?かしこまりました
お父さーん、宿泊大丈夫?」
厨房に大きな声で聞いている。
父親らしき人は厨房から顔をだしてからOKマークをしていた。
「えっと、ご宿泊は300ルフの前払いになります。
食事は別でセットにして頂くと330ルフで
おまかせですがおいしい夕食が付きます。」
「セットでお願いします。
できれば、すぐに夕食が食べたいのですがいいですか?」
小袋から銀貨1枚支払う
「かしこまりましたー、部屋は二階です。」
それを受け取った店の娘さんは案内してくれた
途中厨房の前の棚から鍵と銅貨を取り出し
厨房の横の階段を上がって2階の部屋まで案内されドアを開けてから
201の鍵とお釣りを渡してくれた
「こちらになります。太陽が真上に来るまで滞在なさいますと
もう一泊分のご料金を頂きます。トイレは1階の階段の横です。」
部屋を覗いてみるとシンプルだが
武器屋の親父がいうより綺麗な部屋だ。
「ありがとう、荷物を置いたらすぐに夕食にしたいんだけどいいかな?」
「かしこまりました。お食事は下のレストランでお願いします」
そういうと娘さんはお辞儀して階段を駆け下りていった。
お釣りを小袋にしまうと思ったがたぶん入らない
仕方ないので財布を買おうと思いながらカバンにしまう。
机に鍵を置いてベットに座る。フワフワではないが
昨日の木の根よりは数倍気持ちがいい
倒れこんでノビをしてから剣をベットの下に隠す
高級品を持つのって怖いな・・・
マントをベットの上に脱いでレストランにカバンだけ持ってしたに下りた
レストランに降りると厨房の前にはふくよかな感じの女性が立っていた。
「あんたが宿泊のお客さんだね、私はここの女将のマーガレットだよ
はらぺっこって聞いたからね、旦那に急いで作ってもらってるからね
少し席に座って待ってておくれ」
言われるがままに席につく
女将さんは席につくのを確認すると
「お客さんは16くらいかい?一杯目はサービスするけど
エールとワインどっちがいい?」
設定は16にしたっけな?お酒の年齢制限あるのかな?
「16になりますが大丈夫ですよね?ワインでお願いします。」
「もちろん、大丈夫だよ」
料理が来るまでの間、女将さんと色々お話した
なんでも法律的には16までエールは飲んではいけないみたいだった。
ワインは日常的に飲むものらしく知らないことに驚かれた。
それからこの街のことや特産物、この店の名物料理の自慢
オークションのある王都までの行き方について聞いた。
なんでもホルロンという街を経由していくのが一番早いらしい
歩いてなら三日くらいかかるから急ぐのならば
駅馬車が3日に1回はここからでていているのでそれを使うのを勧められた。
料理は魚の香草焼とここの名物のオニオンスープとパンだった
名物のスープは特に季節がら一番おいしいとのことだった
飲んでみると言うだけあって凄く旨みがありおいしいかった
食べ終わると窓の外に見える夕焼けが沈みかけ他のお客さんが何人か入ってきた。
女将さんは接客したり、ランプに火を灯したりとバタバタしていたので
厨房のご主人に向かってお礼を言って部屋に戻った。
ベットの上に寝そべって、
明日街を出るか買物するか考えていると
コンコンっとドアがノックされる
「お客様少しよろしいですか?」
「はーい」
返事をしながら飛び起きてドアを開けると娘さんがランタンを持って
こちらに向かって微笑んでくれた。




