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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第1章〜波乱万丈〜

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第8話 決定

 「どうするって…………」


「しゃあねぇやろ。先生に急かされてる以上、今ここで決めやな」 


「「…………」」


「私でしょ」「俺やろ」


「はぁ…………なんで、珀多のもとでやらないといけないわけ?」


 すると、扉が開く音が聞こえた。


「それはこっちのセリフや。逆になんでそんなにしたいねん」


「そんなの、私が――――」


――ガタッ


「「…………え?」」


「あっ、保健委員で来たんですけど…………お邪魔しました?その…………くれぐれも、先生に見つからないようにお願いします…………私が怒られるので」


「えっ、ちょ、何の話?」


「先輩方、お付き合いしてますよね?とにかく、仕切りぐらいしてください!!」


――シャ


「「…………えーーー!?」」


 何と勘違いされたんや…………というか、いつからいたん!?

誤解を正したいところやけど、部長決めやなあかんし、そもそも何言っても信じてもらえなさそう…………。

…………とにかく、この空間から逃げたい。


「…………とりあえず、場所変えるか」


「うん…………」


◇ ◇ ◇ ◇


 「…………とりあえず、蓮香はなんで部長なりたいんや?」


「そんなの、珀多のもとで部活するなんてイヤだからよ。しかも、珀多ってポンなところあるじゃないの。そんな人に部長が務まると思ってるの?」


「そういう、蓮香だってポンやろうが。この前――」



――数日前の放課後


 「あーーーー!!」


 うるさ。隣の教室まで聞こえてきたぞ…………。

この声は……蓮香か。


――ガラガラ


「最悪。テニスラケットじゃなくて、バドミントンの方持ってきちゃった…………」


「どうやったらそうなるん(笑)」


「琴乃、テニスラケット持ってない?」


「持ってるわけ無いじゃん。私、ダンス部だよ(笑)」


「だよね〜。マジで最悪」


「1日ぐらい良いんじゃない?サボっても誰にも責められないんだから」


「そうやけどさ…………珀多に越されるじゃん」


「そんな1日練習しなかっただけで、はっくんに越されないって」


「それは甘く見過ぎ。いくらなんでも、そんな悠長には出来ないよ…………」


「まあ、程々にしときなよ〜。じゃあ、部活行ってくる」


「バイバ〜イ…………」



「って、ことがあっただろうが」


「盗み聞きしてたの!?キモ…………」


「廊下で堂々と、話しとったやろうが!!イヤでも聞こえてくるわ」


「どうするの…………このままじゃ、一生決まらない」


「どうするって言ったって…………」


「あっ、いたいた」


「「先生…………」」


「どう?決まった?」


「「それが――」」


「うーん…………困ったわね。こうなることは流石に予想外だったから…………」


「…………先生が決めてくれませんか?」


「私が?」


「「はい」」


「それだったら、このワガママな珀多も私も納得するんで」


「…………」


「本当に先生が決めていいのね?」


「「はい」」


「うーん…………」


 古くさいテニスコートには、遠くから吹奏楽部の演奏が聞こえてくるだけであった。


「よし、決めた!!文句は無しよ?」


「「分かりました」」


「じゃあ、新生ソフトテニス部部長は……………………」


 六夜先生が息を思いっきり吸ってから、十数秒が経った。


「…………長ないっすか?」


「部長は、蓮香ちゃんで!!」


「やったーー!!ありがとうございます、先生!!」


「…………なんで、蓮香なんですか?」


「うーん、なんとなく」


「なんとなくってどういうことですか!?」


「正直、先生はどっちでもいいんだもん。2人とも部長の器だし」


「「…………」」


「じゃあ山志那部長、央崎副部長よろしくね」


「はい!!」「はい……」

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