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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第1章〜波乱万丈〜

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第9話 ラリー!?

 部長にはなれんかったか…………。

屈辱的やが、しょうがない。文句は言わないって約束やったし。

にしても、本当に静かやな。誰もおらんと、自然の音しか聞こえん。


「やってる~?」


「珀多、来たぞ」


「おお、……2人とも部活は?」


「「昼休憩」」


「そうなんや」


「ソフテニは昼から?」


「そう。朝は顧問がおらんから」


「あっ、そういえば部長ってどっちになったの?昨日、蓮香に聞こうと思ったんだけど、電話には出ないしメッセも未読のままだしさ…………」


「部長は…………蓮香になった」


「そうなんや。その感じやと、納得いってないみたいやけど?」


「六夜先生になんとなくで決められたからな」


「あ~、あの先生結構適当だもんね」


「そういう琴乃も適当やけどな(笑)」


「行だって適当じゃん!!」


「本当に2人って仲良いよな」


「そりゃあ、そうじゃん。私たち付き合ってるもん」


「え、付き合ってるん!?」


「うん……言ってなかったけ?」


「聞いてないけど…………」


「でも、距離感で分からんかった?」


「まぁ、確かに幼馴染にしては距離が近すぎるなぁとは思ったけど…………」


「そんなに驚くことでもないでしょ?」


「まぁ、昔の惚気話は散々聞かされてたし、今更か…………」


「そうそう。私達からしたら、蓮香とはっくんがそこまで仲が悪いことの方が不思議でしょうがないけど…………ねぇ、行?」


「ホンマにそう。逆に、コツを聞きたいぐらい」


「コツもなにも、自然に拒否るようになったしな…………」


「幼馴染でそんなことある?」


「俺らが特殊なんかな…………?」


「絶対そうだって。…………そろそろ時間だから行くね」


「2人とも頑張って」


「はっくんもね~」「珀多も頑張れ」


 …………俺らが変なのか?

でも、小さい頃から争ってきた以上こうなるのも自然なような…………。

それがおかしいのか…………?


「…………っち」


「え…………って、蓮香かよ」


「なんで、早く来てるのに鍵開けないのよ」


「今から取りに行こうとしてたんだよ」


「絶対、嘘」


「そういう、蓮香こそ開けてないやん」


「私だって、荷物置いてから行こうと思ったんです~」


「結局、一緒じゃねぇか」


「おっ、2人とも早いわね。早いのはいいけど、鍵は開けてね」


「「…………はい」」


「それじゃあ、今日のメニューだけど……せっかくだからラリー練習からしようかしら」


「「え!?」」


 何言い出すんやこの顧問は…………今までのやり取り聞いてなかったんか?蓮香とラリーなんか無理に決まってるやろ。


「なんでそんなに驚いてるの?せっかく2人になったのにもったいないじゃない」


「「それはそうですけど…………」」


「じゃあ、問題ないわね。アップしてきて」


「「…………はい」」


――アップ後


「…………じゃあ、いくぞ」


「…………早く、打ちなさいよ」


――バコン


 央崎と山志那は、数回ラリーを続けていた。


 てっきり、2、3回ぐらいしたらどっか飛ばすだろうと思っていたが…………なかなか続くな。


「あっ」


 そんなこと思ってたら、ネットに当たってしもうた…………。


「もうちょっと続けなさいよ」


「…………」


「はいはい、文句言ってる暇があったらラリーするよー」


――バコン


 ミスだけは避けんと…………次ミスったら何言われるかたまったもんじゃない。


 ラリーは十数回続いた。


「あっ!!」


 しかし、20回目に突入しようとしたところで、山志那の打ったボールが側面のラインを超えてしまった。


「…………ごめん」

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