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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第1章〜波乱万丈〜

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11/24

第10話 まだまだです

 「2人ともいい感じね。フォームもきれいだし、強い球を打ててるじゃない。もっと早くラリー練習させてあげたら良かったわね」


「「…………まだまだです」」


「……え?」


「こんなんじゃ、試合では通用しないです」


「いやいや、先生も一応大会で優勝してるのよ?」


「先生のことを信用してるしてないじゃなくて、俺的にはまだまだなんですよ。蓮香のミスでしか止まらないぐらいにならないと」


「そ……そうなの?」


「私もです。珀多のミスだけにしかならないと、満足できません」


「2人とも…………理由がどうであれ、向上心があるのはいいことなんだけど、この仲じゃ合宿の時困るわよ?」


「「え……?」」


「が……合宿ってどういうことですか?」


「そんな話聞いてませんけど…………」


「そりゃあ、今日言うつもりだったもん」


「日程はいつですか?」


「終業式が終わった次の日」


「「来週!?」」


「…………ちなみにいつ決まったんですか?」


「ん?昨日」


「そんな急に決まったんですか…………」


「だって、一緒に部活をするうえで、2人の仲の良さは必須じゃない。だから、親御さんにも許諾を取ってるから安心していいわよ。予算も部費から出るし」


「もう親にも話してたんですか…………」


 なんで、そういうところだけ行動が早いんだよ…………。


「納得いかないです!!2人なら、合宿なんていらないじゃないですか。しかも、男女って…………私だって女の子なんですよ!!」


「もちろん、引率の先生は私だけじゃないわよ?」


「…………他に誰が来るんですか?」


「流石に私だけじゃ管理しきれないから、校長先生と丹原(にはら)先生が同行してくれるわ。校長先生は視察みたいなものだけどね」


「「丹原先生って…………」」


「そう、去年の女子軟式テニス全国大会で優勝したあの人よ」


「だから、管理は大丈夫だし、予約した施設が避暑地にあるし、設備もここの数億倍良いし逆に合宿しないと損よ?」


「「…………」」


 用意周到すぎでしょ…………珀多と合宿はイヤだけど、こんな最高な環境で出来るなんてもうないかもしれない。


「私、合宿行きます」


「…………俺も、行きます」


「良かった。合宿先で練習試合の打診もしてたから、断られても行かないとしょうがないんだけどね(笑)」


「「迷った必要なかったじゃないですか!!」」

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