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第50話 無性に……
――ザッ、ザッ
次の日、珀多は朝イチで学校に登校し、いつも使っているテニスコートへ来ていた。
なんだか、無性に来たくなったんだよな。別に、引退試合って訳でもないのに。
…………制服やけど、ちょっと打つか。
――バコン
合併前より遥かに上手なってるな。やっぱり、1人ってのは限界があってんやな。
「珀多…………?こんなところで何してるの?」
「…………おお、蓮香。無性に打ちたくなってさ」
「じゃあさ…………今から、奢りを賭けて、デスマッチしよ」
「…………しょうがないな(笑)」
…………楽しい。やっぱり、蓮香とはマネージャーとして接するよりも、同じ選手として接する方が良いのかもしれんな。
…………何も考えなくても、体が動く。制服やのに、ユニフォームと同じくらい、動ける。
蓮香となら、無限に強くなっていける気がする。
…………でも、なんやろ。大会前のあの気持ちにはなれん。




