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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第3章〜日常、だった〜

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第45話 不安

 とうとう、明後日か…………。


 次の日、央崎はいつもより大きめのバックとラケットを、机の横に置いた。


 なんか、ウソみたいや。まさか、ほぼ一発で全国に行くなんて…………。


「(珀多くん、ちょっと来て)」


「(分かった)」


 央崎と季楽坂は、空き教室へと移動した。


「とうとう、明後日だね」


「そうやな。まぁ、泊まりのことも含めたら今日からやけど」


「頑張ってね。これ…………」


 季楽坂は、近洛大会の時よりも少し大きめの袋を手渡した。


「ゼリーか?」


「中身は、現地で確認して…………その、試合始まる前に会える時間ある?」


「スケジュール的に無理そうかな。近洛大会までは余裕があってんけど…………」


「そうなんだ…………」


 じゃあ、試合前に珀多くんを鼓舞させられない…………。

何より、私が…………寂しい。


――ギュ


 季楽坂は、いつもより強めにハグをした。


「珀多くん、絶対に勝って…………」


「…………」


「…………それで、ずっと側に居てくれたら、うれしい…………」


 季楽坂の涙が、央崎の腕をつたっていた。


 佳苗…………表には出してなかったけど、不安だったんだろうな。

俺がテニスを辞めたら、遠くに行ってしまうと思って…………。


「…………絶対に日本一になる。それで、佳苗を不安にはさせない」

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