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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第3章〜日常、だった〜

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第44話 せめて……

 「やった。ありがとう」


 央崎と山志那は、駅前のコンビニへ寄っていた。


「コンビニスイーツ好きやってんな」


「期間限定には弱いんだよね。…………ねぇ、珀多」


「ん?」


「…………近洛大会のインタビューで、『良きライバル』って言ってくれたじゃん?あれって、なんで?」


 央崎は一拍空けて、喋りだした。


「大会中の業務的には、マネージャーだったかもしれん。けど、小さい時からのことを振り返ったときに、絶対に『マネージャー』って言葉では収まりきらないぐらいのことをしてくれた。しかも、今日みたいに練習相手になってくれて…………だから、『マネージャー』として紹介するのはイヤやから」


 『マネージャー』以上のこと…………。


「…………珀多、御守は私の為のやつって言ったでしょ?」


「近洛大会の?」


「うん…………あれ、実は珀多のために買ったの。県大会の時に私が落としたやつも」


「そうやったんか…………」


「実力なのは分かってる。けど、居ても立ってもいられなくて…………私なんかが練習相手で成長出来るか確証が無かったから…………」


「…………充分、成長出来たよ」


「…………っ、せめて、全国大会中だけでも、マネージャーで居させて。でも、ライバルってことも忘れないで…………」


「…………分かった。全国大会中はずっと頼るよ。けど、終わったらライバルだからな(笑)」


「うん……!!」


 なんや、この気持ち。安心…………とは違うけど、満たされるような気がする…………。

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