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第43話 奢り
「今日は、実戦練習をしましょうか」
「「はい!!」」
次の日も、央崎たちは練習をしていた。
「ただ、明日が出発の日だから7ゲームの1試合にしましょう」
「珀多、負けたら奢りね」
「望むところや」
――バコン
…………珀多、強くなってる。小さい時は私の方が一歩リードしてたのに、いつの間にか同じくらいになってる。
嬉しいような、悔しいような…………でも、まだまだ甘いよ!!
――バコン
…………今のフォーム、私に似てる。
フォームだけじゃない。移動の仕方も、ラケットの振り方も…………珀多色はあるけど、私に似てる。…………これ、偶然?
試合は、4対3で山志那の勝利であった。
「いい試合だったわね。正直、私から教えることはないわ。珀多くんも、蓮香ちゃんもどっちも成長してる」
「「本当ですか!?」」
…………なんでやろ。気付いたら、蓮香の返し方ばっかり考えてたな。
「多分、にわっちも同じこと言う。とりあえず、今日の練習はこれで終わり。明日は昼休みに、正面玄関に集合ね」
「「はい!!」」
「ちゃんと、奢ってよ」
「分かってるって」
「(…………楽しみ)」




