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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第2章〜大合戦〜

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第38話 宣言の重さ

 「セブンゲームマッチ。プレイボール」


 2回戦目。六夜先生の言われた通りに喜んでみよう。


――バコン


 数ラリーが続き、央崎が前に落としたことによって、ポイントを取った。


「しゃあ!!」


「ナイスーー!!」


 観客席とベンチから、応援が聞こえてきた。


 気持ちいい。感情を出すのってこんなに爽快なことやったんや。


「珀多、動きが軽やかになってる…………」


「そうね。珀多くんは、何か背負うものがあったらのめり込めるってお母さんから聞いたわ。けど、背負うだけじゃダメってことに気付いたのかもしれないわね」


「背負うものが…………」


 あの宣言のことかな…………珀多の家族と、私、季楽坂さんにした。全員、同じ重さなのかな…………もし、重さが違うなら…………。

私は、私の私利私欲のために宣言してもらったようなもの。でも、季楽坂さんに向けているあの目は、絶対に違う。

詳しく聞いたわけじゃないけど、季楽坂さんの私利私欲のためじゃないってことぐらい分かる。

じゃあ、優先されるのは…………。


「頑張れーーーー!!」


 すると、観客席から、応援が聞こえてきた。


「今のすごくない?珀多、策士だね」


「確かにな」


「(珀多くん…………)」


 頑張ってる。珀多くんの試合、観るの楽しい。

私が喜ぶ間は、テニスに本気でいるって宣言してくれた。けど、今、側で支えてるのは山志那さん。

私なんて、アドバイスも出来ない。一番、教えてくれたのに…………。

情けない。

珀多くんに恩返しなんてしたことがない。

私のために遊んでくれて、私のためにテニスを続けてくれて…………。

私に何が返せるの?応援だけじゃ返せない…………。

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