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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第2章〜大合戦〜

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第35話 惹かれるもの

 「ほらよ、ここからは自分で行けるやろ」


「家までもうちょっとじゃん。この距離ぐらいしてよ」


「結構したったやんか」


「えー、ケチ」


 季楽坂は、頬を膨らませた。


「はぁ、今日だけやぞ」


「やった!!」


 その後、季楽坂の家の手前まで来ていた。


「…………星、綺麗だね」


「そうやな。何気に、佳苗と星見るの初めてじゃないか?」


「確かに。いつも日が暮れる前に帰れって言われてたから…………ちょっとの間だけでいいから、座って見ない?」


「ええぞ」


 家の時のように、砂利の道に腰を下ろした。


「授業でも星について習うけど、いざとなったら分からないね(笑)」


「そうやな(笑)多すぎて分からんくなる」


「星ってさ、自分で輝いてるんだよね?」


「確か、そうやったはず。恒星が見えてるって習った」


「人間って自然に、光輝くものに惹かれるのかな」


「そうかもな。こうやって、見てるわけやし」


「…………そろそろ行こっか」


「お姫様抱っこせんでええのか?」


「うん。すぐそこだもん」


 央崎たちは、季楽坂の家へたどり着いた。


「ありがとう。送ってくれて」


「こんな田舎道じゃ、1人で帰らせられんよ」


「お母さんみたいなこと言ってる」


 季楽坂は、小さく笑った。


「近洛大会頑張ってね」


「おう。絶対勝ってみせる」


「(私も、本気だから)」

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