第33話 文化祭2
せっかく、奇跡的に誘えたのに…………私のバカ。
「あっ!!あれおいしそう。買ってくる~、行も来てよ」
「分かった分かった」
「…………ベンチ座るか」
「うん…………」
「…………あっ、お土産ありがとう」
「おう」
「その…………私も、珀多のおかげでテニスを続けられた」
「…………そうか。お互い、頑張ろうな」
「うん!!」
「(やっぱり、あの2人…………)」
その頃季楽坂は、外でたこ焼きを販売していた。
そういう関係だったんだ。2人で文化祭を回るほど、仲が良くて…………もしかして、付き合ってる!?いや、そんなことは…………。
「あっち!?」
「大丈夫!?季楽坂さん」
「うん、大丈夫…………」
「冷やしてきなよ。代わりにしとくし」
「うん、ありがとう」
◇ ◇ ◇ ◇
「熱かった…………」
腫れてる…………もし、この場に珀多くんが居てくれたらなんて言うのかな…………。
「佳苗…………?」
「珀多くん!?」
「どうしたん?こんなところで」
「珀多くんこそ…………」
「一緒に回ってる人がお手洗いに行ってるから。…………って、指腫れてるけど大丈夫?」
「うん、ちょっとやけどしちゃって…………」
「そうなんや、気を付けや。たこ焼きやったっけ?」
「うん、そうだよ。その…………来てくれる?」
「…………まだ、帰ってこなさそうやし買おうかな」
「ありがとう…………」
何それ…………帰ってきそうだったら買わなかったの?
きっと、珀多くんの関心があっちに移ったんだ…………。
あれだけ、攻めたのに…………もっと攻めないと…………。




