第31話 文化祭1
近洛大会の前に文化祭や。
夏休みはあっという間に過ぎ去り、9月初旬になっていた。
そんな大豆山高校では、文化祭が開かれていた。
今年は誰と回ろう…………大会に気を取られて、約束してなかった…………。
「あれ?珀多、回らないの?」
「あっ、蓮香やん。大会に気を取られてさ、回る人が居らん」
「ふーん。実はさ、私も回る人いないんだよね。だからさ…………一緒に回ってくれない?」
「え…………いいのか?」
「うん…………同じ部活なんだし」
「そ、そうか……」
「あっ、蓮香と珀多じゃん!!」
「琴乃に行、舞台見に行ったんじゃないの?」
「それがさ~飲食禁止なのすっかり忘れてて、頑張って完食してたら始まってたから、こっちに来た」
「そうだったんだ…………」
「お二人さんで回る感じ?」
「そ――」
「いやいや、たまたま会っただけだよ」
「そうなんだ。じゃあさ、2人も一緒に回ろうよ!!」
「え、いいのか琴乃?邪魔になるんじゃ…………」
「いいのいいの。ねぇ?行」
「もちろん。珀多と蓮香を拒否る理由なんてないがな」
「ほら、だから回ろうよ」
「まぁ、行がいいなら」
「う、うん…………」
「じゃあ、まずどこ行く――」
「(行、本当にいいのか?)」
「(なにが?別に、どうも思ってないで)」
「(いやさ、琴乃とどこか回ろうとしてたんじゃないかなって…………)」
「(そんなことする気ないって(笑)逆に、琴乃の性格見てできると思うか?)」
「(まぁ確かにな(笑))」
咄嗟に、嘘ついちゃった。私の計画が…………。




