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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第2章〜大合戦〜

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第29話 私のせいだ……

 なんで、なんで気付くの…………。


 木陰から飛び出した山志那は、どこに向かっているかも分からず、走り続けていた。


 はぁはぁ…………どこ、ここ?…………ああ、高台ね。

…………変なのは私も分かってる。

けど、珀多のせいじゃない…………。

私をこんな気持ちにさせて、挙句の果てには木陰で2人きりって…………狙ってるようにしか見えない。


…………別に、そんなのじゃないし。


あっ、そろそろ時間だ。

…………行かないと。


◇ ◇ ◇ ◇


――バコン


 第2試合は、4対3と央崎のギリギリの勝利であった。


 珀多、いつものプレイじゃなかったような…………。

もしかして、私が取り乱したから…………。



「(蓮香が支えるんだよ(笑))」


「(分かってるって…………)」



私のせいだ…………私のせいで、珀多を、珀多の周りの人までも悲しませてしまうところだったんだ…………。

…………謝らないと


「――分かりました。意識してみます」


「次も頑張ってね」


「はい」


「…………ねぇ、珀多」


「…………どうした?蓮香」


「その…………今の試合、調子が悪かったのって私が取り乱したからだよね…………ごめんなさい」


「さっきの人強かったからなぁ。いつも通りの力は出せんかったけど、勝ったし別に――」


「絶対、ウソ。珀多が言ったじゃん。昔からイヤでも見てるから分かるって…………私もそうなの!!」


「…………俺の方こそごめん。無理に聞いて」


 なんで、なんで謝るの…………。


「私が悪い。私の勝手で、試合を台無しにするところだった…………」


「…………ええよ。結果的に勝ったんやし、チャラや、チャラ」


「…………」


「しかも、さっきから俺の為って感じで言ってるけど、昨日約束したやろ、蓮香の分まで勝つって」


「珀多…………」


「だから、さっきはたまたまゲーム取られたけど、次からはストレート勝ちする。それが、俺の責務や」


「珀多…………私も全力でサポートする」


「よろしく!!」


「うん!!」


「あっ、そうそう。これ落としてたで」


「これって…………あっ、なんでも無い!!」


「お、おう…………」


 なんで、よりにもよってこれを落とすのよ…………。

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