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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第2章〜大合戦〜

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第25話 そんなこともあったな

 蓮香はなんであの時、力を出し切れてなかったんや?


 地区大会終了後、央崎は季楽坂の家へ向かった。


――ピンポン


「――はーい。あっ、珀多くんじゃん」


「ごめん、急に来て」


「ううん、上がって上がって」


「お邪魔します」


 この家も佳苗も変わってないな。まるで、小学生の時に戻ったみたいや。


「家に上がったのも久しぶりじゃない?小3以来かな」


「そうやな。……ありがとうな、一昨日は」


「うん、久しぶりに珀多くんがプレイしているところ見て、元気が出た」


「それは良かった。体調は大丈夫そうか?」


「うん、全然大丈夫。元気いっぱいだよ!!」


「またそんな暴れたら、咳、止まらんくなんで」


「もう、いつまで幼稚園生だと思ってるの」


 季楽坂は、央崎の顔の近くまで自身の顔を近づけた。


「相変わらずやな(笑)佳苗は」


「当たり前じゃん。珀多くんなんだから」


「それは理由になってないぞ(笑)」


 季楽坂は央崎のすぐ隣に座った。


「にしても、懐かしいね。こうやって横並びになるなんて」


「よくこの並びで世界オープンばっかり観てたもんな」


「ね。それで、珀多くんが解説してくれて」


「そんな事もあったな(笑)」


「今は体調も良くなって、珀多くんの試合も観れて楽しいなぁ〜」


「試合って言っても、世界オープンよりは迫力に欠けるやろ?」


「迫力なんて関係無いよ。珀多くんが真剣にテニスに向き合ってる様子を観るのなんか、世界オープンなんかより、楽しいもん」


「…………そうか。佳苗が楽しいのなら、続けてて良かった」


「…………ねぇ、珀多くん」


「どうした?」


「……あの日のこと覚えてる?」


「あの日?」



――十数年前


「なぁ、かなえ」


「どうしたの?」


「その……おれ、かなえの側でずっと笑顔を見たい。だから、結婚してください!!」


「嬉しい!!約束ね」


「うん!!」


「「ゆびきりげんまん――」」



「あー、したな。我ながら、無謀なことしとるわ(笑)」


「それに時効は無いからね?」


「…………え?」

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