第20話 謎の応援
「「お願いします」」
蓮香の前では強がったけど、やっぱり緊張する…………。
「セブンゲームマッチ。プレイボール」
――バコン
「いっけーいけいけいけいけ、珀多、おっせーおせおせおせおせ、珀多、いーけ、おーせ、大豆山、珀多!!」
腰は落としすぎない………………よし、練習試合の時より動けてる。
「珀多、しっかり動けてる」
「そうだね。蓮香ちゃんが指導したおかげじゃない(笑)」
「ちょっと、先生…………」
「ごめんごめん。ほら、応援の続きしないと」
「いっけーいけいけいけいけ、珀多――」「珀多くん、がんばれーー!!」
コート内のベンチに居た山志那は、声のした方を見た。
今、珀多のこと応援した人居たよね?家族の人の声っぽくも無かったし…………人が居すぎて、見えない…………。
――一方その頃、央崎は
「いっけーいけいけいけいけ、珀多――」「珀多くん、がんばれーー!!」
うん?今、蓮香以外から応援されたような…………いや、集中や。
その後、試合は央崎の勝利で終わった。
「お疲れ、珀多。珀多の親って今日来てるの?」
「いや、農作業の関係で来れるとしても県大会からやと思うけど…………もしかして、途中で応援してた人のこと探してる?」
「うん。こっちの関係者って家族か六夜先生だけじゃん?仮に校長先生とかでも、さっきの声は明らかに女子だったし」
「よく分からんかったけど、確かにそんな感じやった気がする。あっ先生、うちの関係者が来てるって聞いてませんか?」
「関係者って先生とか?なんにも聞いてないけど…………」
「そうなんですね…………お忍びでとか?」
「それはないと思うけどね。学校として出てる以上、そんな事する必要無いし」
「うーん。誰やったんやろ」
「あり得るとしたら、珀多の友達とか?」
「あー、でもあの2人以外には誰にも今日が大会って言ってないしな…………」
「じゃあ、誰なんだろう…………」
「珀多くん、久しぶり」




