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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第1章〜波乱万丈〜

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第1話 合併!?

 今日も今日とて、壁打ちとサーブ練か…………。


――ピンポーン、パンポーン


「2年5組 央崎珀多、2年4組 山志那蓮香、今すぐ校長室に来なさい」


校長室、何か悪いことしたか……?してないよな…………。

え、本当にしてないよね?


◇ ◇ ◇ ◇


「…………残念だが、君たちには選択してもらわないといけない」


「…………選択って何ですか?」


「廃部じゃないですよね…………」


「廃部が一番近いかもな。実はだな…………このまま部員が集まらなければ廃部と職員会議で決まった。もし廃部を阻止したいなら、君たち男子ソフトテニス部と女子ソフトテニス部の合併を決断しないといけない。それ以外に道はない」


「「えーーーーー!?!?」」


 2人の叫び声が校長室を抜け、廊下にまで響き渡った。


「お願いだから、52歳の耳に悪いことはしないでくれ…………」


「こいつと合同!?冗談じゃない」


「それはこっちのセリフよ!!」


「嫌なら廃部だぞ?」


「「ぐぬぬ……」」


◇ ◇ ◇ ◇


 なんであいつと一緒にしないといけないんや…………。

こんなことなら、フルマラソン2回連続の方がマシや。

にしても、もっと早く廃部を教えることは出来んかったのか…………もっと早く言ってくれてたら、必死に部員集めしたのに。

…………春は、新入生向けに準備したのに、全員硬式に流れた。


――3か月前


「男子軟式テニス部です。軟式テニスとは、硬式よりも柔らかいボールを使います。こんな感じで、全然違います」


 右手には新品のような純白の軟式ボールを、左手にはこれまた新品のような文字がくっきりとした硬式ボールを持っていた。


「硬式との違いは、思いっきり打てるところです。ストレスの溜まっている方にはもってこいです(笑)ぜひ、入部をお待ちしています!!」


パチパチ


 すると拍手の合間に、とある声が聞こえてきた。


「(もしかしてさ部員って、部長さん以外いないとかありえるくね?)」


「(えー、それやったら人数は多いけど、硬式の方が良いか)」


 …………そうか、俺は1人にしかなれないのか。

いつもそうだ。親友も含めて、友達はしっかりできる。

ただ、熱中することには誰も付いてこない。いや、付いてこれないのかもしれない。

…………1人でどうにかしてやる。



 そう思うと、1人しかいない男子ソフトテニス部に1コート丸々譲ってくれて、存続の道を示してくれただけありがたいことか…………。

いや、それでもあいつと一緒なのは生理的に無理…………。

一緒にラリーをするとか、考えただけで悪寒が走る。


「…………なんで、珀多なんかと合同でしなきゃなんないのよ」


「それはこっちのセリフだ。こっちから願い下げや」


「はぁ!?存続させてやったんだから、感謝しなさいよ!!」


「それはそっちもやろ!!なに、上から目線で言ってんや」


「はぁもう最悪。珀多といると、腕が鈍くなる」


「……こっちもや」


 こんなやつと練習できるわけないだろ。

名目だけ合同で、練習は今まで通りになるだろうな。


「練習しているところすまないが、さっき言い忘れていたことがあってだな――」


「「コートを1面にして、旧校舎側のコートにする!?」」


「近所迷惑だから、そんな大声出さないでくれ…………」


「いや、近所がないんですけど…………」


「…………今までは、別々として扱われていたから2面を与えてやれていたが、1つになってしまったからには1面にするしかない」


「それでも、あのボロボロのコートにするのは酷じゃないですか!!」


「それはそうだが、硬式の方から要望があってな…………」


「「ぐぬぬ…………」」


「明日から、そこに移ってくれ」

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― 新着の感想 ―
1人しかいない部活を存続させてくれているだけで、感謝ですね。 コートも旧校舎のボロボロでも与えられただけで感謝です。 結果も出してない、部の存続も危ないのに、場所最後まで提供してくれるのは、本当にあり…
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