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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第1章〜波乱万丈〜

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第18話 とある夢

 予算案の件も一段落し、部活を終えた珀多は、帰ってきてすぐに、ベッドに入っていた。


 「うーん…………」



 「あのひとはね、アメリカのせんしゅなんだよ」


「アメ…………リカ?」


「アメリカは――」


――ドサッ


「えっ…………って、――なえ、だいじょうぶ!?」


「はく…………た」


「すぐ、おばさんよんでくる」


「たす…………け…………」



「――なえ!!って、夢か…………」


「ちょっと、珀多大丈夫?すごい音したけど」


「うん、大丈夫…………夢見ただけやから」


「そう…………って、汗びっしょりじゃないの。先にお風呂入りなさい」


「うん、分かった…………」


 あれ?内容忘れてもうた。なんか、すごい夢見た気がする…………。

まぁ、いいや。明日も朝から部活やし、色々済ましたら寝るか。


◇ ◇ ◇ ◇


――バコン


 旧校舎側のコートには、打ち合う音だけが響いていた。


「もうちょっと、腰上げたら?」


「もうちょっと…………ありがとう」


「うん」


「じゃあ、休憩しましょうか。お昼も取っとくのよ〜」


「「はい!!」」


 水分補給っと…………


「ぐふぅ」


「え?って蓮香、大丈夫か?」


「う……うん、ちょっと気管支に入った……だけ。ゴホッゴホッ」


「ゆっくり飲めよ」


 まさか、蓮香とここまで仲良くなるとはな。昔の自分に聞かせても信用できんやろ。


「蓮香〜大丈夫?」


「琴乃……大丈夫だ……よ」


「大丈夫じゃないじゃん(笑)」


「あれ琴乃、行は?」


「ああ、行ならまたあとで来るって。2人とも合宿はどうだった?」


「琴乃、それ誰から聞いたんや…………」


「え?君たちの顧問だよ。自慢して回ってた」


「「ぐふぅ」」


「え!?2人とも大丈夫?」


「ゲホッゲホッ、どう自慢してたん?」


「そんな感じしなかったけど?」


「うーん、私が聞いたのは『合宿承諾してくれたの〜』みたいな感じのことしか聞いてないな〜」


「ああ、その段階か」


「で、どうだったの(笑)」


「まぁ…………その、仲良くはなった」


「ガチで!?あんなに仲悪かったのに」


「ほとんど、先生のお陰だけどね。私たちの心を上手く操ってた」


「あの先生たちってそんな策士だったんだ」


「ああいうところだけ、策士なんだよな〜」


「そうそう、合宿知らされたのも1週間前で、逃げ道塞いでたし」


「な……なんか、2人が自然に会話してるのが不思議でしょうがない…………」


「お待たせ〜って、珍しいな2人が笑顔なんて」


「おう、行。色々あったんや」


「ねぇねぇ聞いてよ、行。2人、先週の合宿で見違えるほど、仲良くなってた」


「マジか(笑)そんな変わるもんなんか」


「色々あったからね〜」


「あっ、これ琴乃と俺から。明日の大会頑張れ」


「「ありがとう!!」」


「何にしようか迷ったんだけど、実用性が良い方が良いかなって思って、スポドリにした」


「ガチで助かる」


「ありがとう。琴乃、行」


「じゃあ、私たちも練習あるから〜」


「「ありがとう〜」」


「とりあえず、先生に渡してくるね」


「おう、よろしく」


 さてと、先食べとくか。何かあって食事中断することになるよりマシやろ。


――ガサッ


 …………え?誰か居た?いや、先生は職員室やろうし、あの2人は確実に新校舎の方に行った…………野生動物かな?

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