表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第1章〜波乱万丈〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/24

第15話 応援

 「先生、あれって良いんですか?」


「うん。やり過ぎは良くないけど、あれぐらいならむしろ普通のこと。あれで、苦しめられたり、鼓舞されているところを私は何回も見てきたわ。珀多くんもやってあげたら?」


「応援…………分からないんで、相手のやつを真似るだけでも良いですかね?」


「昨日の夜見てる限りだったら、それだけでも充分だと思うわよ」


「…………昨日の夜?もしかして、見てたんですか!?」


「当たり前じゃない。いい感じだったから、影で見てただけだけど」


「…………もしかして、丹原先生も?」


「なんなら、校長先生にも見てたわよ」


「全員に見られてたんかよ…………」


「そろそろ、次の球が打たれるわよ」


「あっ……………………いっけーいけいけいけいけ、蓮香、おっせーおせおせおせおせ、蓮香、いーけ、おーせ、大豆山、蓮香!!」


 えっ…………珀多?

もう、どうにでもなれ!!


――バコン


 山志那から放たれたサーブは、相手が動いた方とは逆に鋭く着地した。


「ツーバウンズ。ワンオール」


 え、自暴自棄に打ったはずなのに入った…………。

もしかして、応援の力…………?


「「「おお…………」」」


 大豆山サイドから感嘆の声が漏れた。


「ね?これが、応援の力よ。先生たちは立場上出来ないけど、珀多くんだけでも蓮香ちゃんには、大きなアドバンテージになるわ」


「これで勝ったら、学校通信で堂々と載せれるんじゃないか?」


「そうですね、校長」


「…………応援も良いものですね。なんだか、自分も一緒に戦ってるように感じます」


「でしょ?この合宿が終わったら、2人だけのオリジナル応援歌を作るのもアリだわね」


「下手したら、アウトになりそうですけど…………」


 その後も試合は続き、接戦の末、4対3で山志那が勝った。


「「ありがとうございました」」


 やった、勝った。ヘトヘトだけど、今日はこれ以上試合は無いし、後は…………。


「お疲れ、蓮香ちゃん!!良かったわよ」


「ありがとうございます、六夜先生」


「こりゃあ、大スクープやな。学校通信で大々的に載せたいわ(笑)」


「校長先生、練習試合ですよ?」


「それでもだよ。これまでの過程から鑑みたら充分なスクープだわ」


「…………ありがと。応援してくれて」


「…………おう」


「その…………珀多も頑張ってね」


「当たり前や。じゃあ行ってくる」


「私も審判行ってくるわね」


◇ ◇ ◇ ◇


「お疲れ〜蓮香ちゃん。めちゃくちゃ良かったよ」


「ありがとうございます、丹原先生」


「もしかして、応援が許可されてるってこと知らなかった?」


「はい。最初は、気圧されちゃって…………」


「でしょうね。けど、珀多くんの応援で持ち返せるだけの精神力があるんだから、大会でも大丈夫そうだね」


「そうなんですかね…………正直、不安です」


「どうして?」


「その…………さっきのは実質、珀多のおかげっていうか、私1人の実力じゃないから…………」


「でも、珀多くんとは仲直りっていうか、仲良くなったんでしょ?」


「ま……まぁ」


「じゃあ思う存分、力を借りたらいいじゃん。ペアで出れる大会は少ないかもしれないけど、仲間なんだからさ」


「…………」


「急な関係性の変化で、気持ちが整理出来てないかもしれないけど、さっき珀多くんが応援してくれたように、応援してたらそのうち整理出来るって」


「…………分かりました」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ