第13話 親睦会
「それじゃあ、新生ソフトテニス部を祝してかんぱーい!!」
「「「かんぱーい!!」」」「「かんぱい…………」」
模擬試合を終え、着替えなども済ました大豆山高校ソフトテニス合宿組は、広場に集まり1つのバーベキューコンロを囲っていた。
「六夜先生、これって…………」
「バーベキューだよ。合宿で親睦会といえば、バーベキューでしょ」
「普通のことなんですか…………?」
「それにほら、校長先生見てみ」
「「え……?」」
「これは、校長からの奢りじゃ!!」
「校長先生、もう酔っ払ってるんですか?」
「いやいや、君たちが寝るまでは呑めんよ」
「「寝たら呑むんですね…………」」
「とにかく君たちの親睦会なんだから、今くらい仲良くしなさい」
「「うっ…………」」
それから、3時間ほどの親睦会を終え、時刻は20時前になっていた。
「じゃあ明日は練習試合だから、早く寝るのよ」
「「はい」」
明日は練習試合か…………対戦校は、結構強いって聞いてるし、ちょっとだけ素振りするか。個人戦もあるしな…………。
「「あっ…………」」
「…………珀多も素振り?」
「おう…………蓮香もか?」
「うん…………」
「「…………」」
夜のテニスコートには、草むらから聞こえてくる虫の声だけが響いていた。
「練習に付き合ってくれない?」「練習に付き合ってくれないか?」
「「え?」」
「その…………私、前衛苦手だから…………」
「俺も、意外と動けないことに気付いてさ、攻め続けるのもリスキーやから…………」
「…………ごめんね。今までキツイことばっかり言って」
「…………こっちこそ、ごめん」
「顔に当てたら容赦しないからね(笑)」
「そっちこそ(笑)」
星空の下で、2人は軽くボールを打ち合っていた。
「(ふふ、これなら明日も大丈夫そうだね。ろくっち)」
「(そうね)」
「(土下座して良かった)」
「「校長!?」」




