#8 なき者と見える者
三月は、この学園に無事入学できるのか。
三月と野田ハジメはこの宇賀月学園の学園長秋音と、依頼、この学園での失踪事件についてと今後の事についての会話を終え、現在三月がこの依頼に適切な人材か、この学園に入学する資格があるかの判断の話をしている。
「それはね――一対一の模擬戦だよ面接形式のな」
「想像より普通だな」
「もう少し捻ったものだと思ってました」
「本当にコイツらは、口が減らぬ者だな」
秋音は少し苛立ちそのまま話を進める。
「まぁよい、どちらせよお主が、強かろうが弱かろがどちらにせよこの試験はやる予定ですだった、立て、お主達、移動するぞ」
三月とハジメは座っていたソファーから立ち上がり秋音の後ろをついて歩く。
「学園長、何処に向かってるですか?」
三月は秋音に向かって疑問を投げかける。
「何処って、体育館だよ、三月よ……私には、お主が、この学園の入学に足るか、そしてこの事件に関わるに足るかをこの目で見る義務がある、失望させてくれるなよ、ハジメの弟子」
体育館の玄関に着く。
「あの誰が相手なんですか?」
「お主が良く知る相手だよ」
「?」
その言葉に野田ハジメが反応する。
「おい、まさか」
「そのまさかだよ、野田ハジメ」
「私達は二階の実況室にて、体育館のスピーカーで質問を投げる、お主は扉を開けて相手を確認するといい」
三月は体育館の扉を開ける――
「なっ…!」
体育館の中央に立っていたのは、――
「千郷ねぇちゃーん?!」
「やっほ、我が弟よ〜」
千郷は変な呼称で三月を歓迎し、今の状況の説明を始める。
「宇賀月学園へようこそ、この学園の今期生徒会の生徒会長こと、野田チサトだよ」
「???」
三月は余計に頭がこんがらがった、
「なんで……ねえちゃ……生徒か……???」
「あははいい顔するね〜」
千郷姉さん、が高校に入って実績を積んでいたのは知っていたがまさか、この学園の生徒だった事は三月は知らなかった。
『あーテステス』
スピーカーから秋音の声が聞こえて来る。
『混乱しているだろうが、今から君の試験を始める合格条件は、この私、学園長である宇賀月秋音と生徒会、会長の野田千郷に入学を認めさせる事』
「学園長! ちょっと待って下さい、僕は千郷姉さんの能力を知ってますがいいんですか?」
『愚問じゃな、良いからこそ、千郷に試験官を任せておるのだ、これ以上の時間は不要だな…』
『始め!!』
急な声とともに試験が始まるが千郷は瞬間――自分の持つ拳銃を三月に向けて二発放ってくる。
「なっ――!」
三月は最初の一弾は手に持っている模擬戦用の刃が無いナイフで防ぐが、急な攻撃に体制を崩しもう一弾は右手にヒットする、すると千郷が語りかける。
「私はさ〜、実際三月がこの学園に入って来るのは少し反対なんだ〜、この学園は自分の能力を伸ばす場所、能力を持たない三月がいったい何の理由でこの学園に入るの?」
千郷からいつになく、感じた事の無いレベルの威圧を感じる。
「なんで…ってそれは事件の手伝いで……」
「却下します」
「??……えっ何質問に却下とかあるの?」
「まぁ、試験官は私だし……私がルールだから」
『ハイハ〜イ、千郷よ、勝手な質問は困る、ある程度質問はこちらで決めている』
「はーい、すいません」
千郷から放たれていた圧が減り、その場から拳銃を放つ、が既に臨戦態勢に入っていた三月は軽々とその攻撃をナイフを使い流す。
『さて、質問を始めようか……、まずはこの学園にでなにをなしたい?』
千郷は質問を気にせずに銃をこちらに向けて放ってくる
「事件を解決する」
三月は質問に答えながら銃弾を受け流す。
『では、次になにを学ぶ』
「何って……、学ぶ気なんてサラサラ……」
攻撃の手を止めずに千郷が話し出す。
「三月、そんなんじゃここには入れないよ、この学園では実力や実績は大きな意味を持つ、ランク最低の三月じゃ到底かなわない……そのまま行けば、三月、君は死ぬ……この学園で……」
千郷に背筋が凍るような圧が戻ってくる。
三月は疑問を、投げる。
「何を根拠に……」
「私には見えている、この目がね言ってるんだよ……でもね……私は三月には死んで欲しくない、だからこの先未来で弟を死なせるくらいなら、ここで私が三月……貴方を殺す」
途端に千郷の攻撃頻度が一段階上がるさらに的確に三月の隙を狙う様になる。
「……くっ、能力を使ってきたか」
千郷の能力【千里眼】一度見たことある場所、行ったことのある場所でなら、自分自身がその場に居なくともその場を見る事が出来る能力、能力を仕様しても視力はそのままである。
(能力を仕様してきたって事は、つまり僕の未熟な部分が全て相手には筒抜けだ、隙を減らせ……隙を見せた瞬間……)
ナイフ一本では全てを捌く事が出来ずかすり傷を負う。
「隙減ったね〜、三月、この一年での成長はすごいと思うよ、でもそんなレベルでこの学園、いやこの学園の生徒まで手に負えない存在を相手には、三月は余りに弱すぎる」
三月は何も言い返せなかった。
(僕が弱いのは事実だ、こんな人より優れた人がくる学校で学ぶ理由もない、それに千郷姉さんも居るならこの場に僕が居る必要は……ない)
『さて、三月最後の質問だ……今現状、この世界全体でもそうだ、無能者に選択権はない、他国でもそうだ、ただ使い潰され死んでいく……大きいな労働力にもならない、もう一だ……もう一度聞く! お前はこの学園で何をなしたい!』
「僕は……――」
三月は分かっていた、元々退学前提だったとしても、今三月は、琴葉や湊を巻き込んで、さらには自分は合格出来そうにない……そんな事は最初から、自分には不相応な目標だった事くらい……――
瞬間だった、野田ハジメがスピーカーごしに話してくる。
『はぁ……聞いて呆れるな三月、お前今、俺なんてって思っただろ、違うぞお前は不相応なんかじゃない、後は気持ちの問題だお前はこの学園で学びたいのか、そうじゃないのか』
三月は少し感情的になり言う
「俺は……学びたいもっと琴葉や湊とも学びたいし、もっと自分の為に……――」
「だから、実力が足りてないんたよ、三月大人しく帰り……」
千郷に向かって模擬戦用のナイフ投げる、予想外の行動に驚きつつも千郷はあっさりと避ける。
「三月……いい目になったね」
「千郷姉さん、よろしくお願い…します!」
「やっと本気になってくれたか」
三月は千郷に急接近し、銃弾は避蹴ることが可能な物は避け、当たっても問題無いものはかすり傷で済ませ、ほぼ零距離になった所で三月は千郷に向かって拳を入れる
千郷はそれを銃で防ぐが、そのまま三月は銃を破壊する。
「いったーー!!」
三月は銃の破壊に成功するがそれと同時に三月の手に
激痛が走るが破壊した後にそのまま、三月は涙目にながら語る。
「まず学園長貴方の質問この学園でなにをなすのか、僕は、この学園で強くなる、能力者だろうが何だろがをねじ伏せて、この先自分の意見を選択を突き通せるように、その上で示して見せます学園長、自分の価値を……、千郷姉さんの質問に対しては……ただ僕はもう少し友達の隣にいたくなっただげじゃだめですか?」
「ぷっ…ははは」
千郷は笑い、笑顔で語る。
「その選択が間違えなのか正しいのかは分からないでも、私はそれを応援したいと思ったよ三月」
『うむ……試験は終了』
そうして入学試験は終了するのだった――
【世界観について#1】
この世界では異能力と言う物があふれかえっている世界、その中ででもこの世界には比較的治安が安定してる、その理由はこの国のトップの政府がすごいのはもう一つ……その理由はまた今度にしよう
【能力について】
能力種類や区分は基本的にはされていないよ
ただ人がかってに〇〇系の能力だとかそう言った感じで抽象的でまとまりがあまりないように感じる程度には存在する




