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第93話 上下がセットになっていない

 夜月研究所の中にある翠蘭の私室、その鍵をわたくしは持っています。あいはぶあきーですわ。


 ですので、こうやってガチャリと鍵を開けて、勝手に中に入り、抱きかかえていた翠蘭をベッドの上に放り投げることだってできるのですわ!!!


「きゃっ!」


 ぽよんとベッドの上で跳ねる翠蘭は可愛らしい悲鳴をあげました。まぁいつも上げさせているんですけども。


「それで仕事とわたくし、どっちが大事なんですの!!!」


 わたくしはできるだけ甲高く叫んでみました。最近演技力が上がってきた気が致します。わたくしのヒステリック演技にショックを受けた翠蘭は今すぐ仕事を辞めてくれることでしょう!


「はぁ……戻っていいか?」


「効いていないですって……!? ダメに決まっているでしょう! わたくしの相手をしなさい!」


「いいか、ヴィアリス。今が正念場なんだ。もう少しでウィングリー王国を落とすことができる。そうすれば私たちも普通に暮らしていける。もう人攫ひとさらいや怪しげな組織に狙われることもなくなる」


「あぁ~……そういう感じですの?」


 翠蘭は思い違いをしているのかもしれません。わたくしがウィングリー王国を潰したら終わりだと思っているんでしょうね。


 わたくしもベッドの上によじのぼると、翠蘭の顔の横に手をついて顔を覗き込みます。


「翠蘭、いいですか? あなたはウィングリー王国をなんとかすればこの戦いが終わると思っているのかもしれませんが、まったくそんなことはありません!」


「えっ?」


 わたくしは翠蘭のチャイナドレスの首元から右サイドにかけてついているチャイナボタンを指でぐりぐりと外していきます。布の結び目を使ったタイプのボタンです。


「いつリュドヴィック共和国が参戦してきてもおかしくありませんし、フォトゥネス教国は新たな聖女を担いで暗躍を始めています。桜照皇国では大きな事件が起こりそうな気が致しますし、リドレス7州連合は協定を破りスポットに国軍を投入して新型MAの量産を開始しています。それにリドリス7州連合はウィングリー王国と仲がよろしいですわ」


「そうだな……」


 カラネア諜報部の受け売りを並べますが、まぁもちろん翠蘭も知っていますわよね。


 すべてのチャイナボタンを外すとペロリとチャイナドレスの前が開き、翠蘭の白いお腹とご対面を果たします。少し縦長のこのおへそがわたくしは好きですわ。


 上は水色のレースのブラで、下は淡いオレンジの紐ですか……。相変わらずえっちな下着つけてますわね!?


「しかもそのほぼすべての国が、闘技大会での警告を無視して人体実験を続けています。別にわたくしはすべての人を救うなんて甘えたことは言いませんけれど、舐められたまま終わるのは気に入りません。やつらにむくいをくれてやらないといけませんわ!」


「ちょっと……脱がさないで……」


 背中に腕を回してブラのホックを外すと翠蘭のお胸がまろび出ました。相変わらずでっかいですわね!?


「というわけですから、これからもよろしくお願いしますわね。何を焦っているのか知りませんが、あなたはわたくしの隣に居ればいいんですのよ」


「うん……」


 腰骨の上で留められていた結び目を引っ張ると、手触りのいい紐がするりとほどけます。そのまま残った布を引き抜くと、わたくしはとても幸せな気持ちになりました。ちゃんと整えていて偉いですわね!!


「それはそれとしてジェニシアをぶち殺したいですわ!」


「雰囲気台無し。最初からやり直せ」

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