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第88話 駆除

「おりゃっ! ですわっ!」


 あれから魔力が切れるまでの暇潰しに、アラフニス3のエネルギーフィールドで遊んでいたのですが、面白いことがわかってきました。


 まず地下から発生するエネルギーフィールドに向かって蹴りを入れます。するとそれに反応してアラフニス3のエネルギー砲が発射されます。


「やめろ! やめろォ!」


 発射される瞬間にはエネルギーフィールドが切れますので、上に乗って瓦礫の一部がアラフニス3へと落下していきました。エネルギーフィールドには攻撃性はなく、物理的な障壁を作るものなのでしょう。なんだか実験みたいで面白いですわね。


「ごっぞーら! ですわっ!」


「クソッ! エクソシアめ!」


 もう一度やってみますがまったく同じ反応です。エネルギーフィールドを解除し、エネルギー砲をわたくしに向かって発射され、そして害獣さんが文句を言います。


 やはりこの反撃は害獣さんは操作していないようです。エネルギーフィールドの管理と、この反撃は人工知能のようなものが反撃しているのでしょう。……と、ここでわたくし気がつきました。


 原作でもそんなパーツありましたわね……。まぁ、生体ユニットなんですけど……。ピュアマギコークスクリスタルの材料は、エメラルドアイを持つ人間の感応器官なのですけど、それ以外にも生体パーツがあります。初期は手足のない人間を機械に繋ぐタイプでしたし、最終的には瓶詰めの脳みそにコードがたくさん繋がってるタイプになるのですけれど……。ゲームでは素直に機体の性能が上がるのが闇を感じさせますわよね……。


 この反応の単純さから見て初期のものなのではないでしょうか? つまり四肢のない人間が乗っている予感がします。それもアラフニス3のサイズから見ても複数です……。なんだかわたくし気が重くなって参りましたわ……。


「このままだと嬲り殺しですわよ。いい加減諦めて降伏してはいかがです? 今なら苦しまずに殺して差し上げますわよ」


「どっちにしても死ぬではないか!!」


「生き汚いですわねぇ……」


 わたくしもあまり人のことを言えませんけど……。


『……こっちは終わった。まだかかりそう? 帰っていい?』


『急いで終わらせますからもう少し待ってください』


 気付けば周囲は更地を通り越してクレーターだらけになっていました。わたくしも早く帰って翠蘭にクレームを入れないといけませんからね!


 まずはよき角度でエネルギーフィールドを蹴ります。そうするとわたくしに反撃できそうな位置だった場合は反撃のためにフィールドがオフになり、エネルギー砲が発射されます。その瞬間に急接近しエネルギー砲のある装甲に拳を叩き込みます。


「オラァッ! ですわっ!!」


 グローシアの拳を叩き込むと同時にエネルギーフィールドが発生します。ただエネルギー砲を壊すことには成功したのか小さな爆発と火花が見えました。エネルギーフィールドの内部に残れたなら話は早かったのですけど、残念ながらグローシアは弾き出されてしまいました。


「じゃあもう一度いきますわね~?」


「来るな! 来るなあああァァ!」


 害獣さんの悲鳴をBGMに、わたくしは淡々と作業を続けます。エネルギー砲をすべて潰すと、次はアラフニス3の腕を使って抵抗してきました。


「あなたもいい歳なんですから暴れるんじゃありませんわよ!」


「嫌だ! 死にたくないぃぃぃ!」


 まるでやだやだと駄々をこねるように抵抗するので、エネルギーフィールドを発生させて隙を作ると肩を破壊。足もジタバタと致しましたので、同様に股関節を破壊することでようやく動かなくなりました。


「パイロットは腕がよくて頭もまともな人を用意することをオススメしますわよ? いまさらでしょうけど」


 ついに返事もなくなってしまいましたのでコクピットのハッチを破壊することにします。一度拳を叩き込んでから浮いたハッチの隔壁を蹴り飛ばすことで綺麗にハッチを撤去することができました。


「ひあーずう゛ぃありーす! ですわよ!」


 ついにエネルフィーフィールドが発生しなくなったので、メキメキとコックピットの入り口をグローシアの手で開いて差し上げました。シートに座った男が逃げようとジタバタとしているのが見えますが、シートベルトを外さないと逃げられないと思いますわよ?


 そっとグローシアの右手の人差し指と親指で害獣さんのヘルメットを挟みます。メキキッといい音がしました。


「離せっ! 俺に触るな!!」


「このまま潰されるか、大人しく降りるか選びなさい。……聞いてます?」


 パキンとヘルメットのシールドが割れてしまいました。わたくしの繊細なMAの操作に感謝して欲しいものですわね。掃除する人のことを考えると、中で死なれては困りますわね?

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