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エロゲの悪役公爵令嬢にTS転生したのでロボットに乗って国家と紛争しながらヒロイン全員とお友達(意味深)になりますわ!  作者: 内妙 凪
第4章 桜照皇国編

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第114話 貫通プレイ

 輪切り部分から、緑の竜血をまき散らしながら暴れる鉱血竜の脇腹に……おそらく脇腹だと思うのですが、そこにVの字斬りを叩き込みました。……しかし! 残念ながら! Vの字ではなく Uの字になってしまったのです!


 斬りながら鋭角に方向を変えることで、一筆書きのように斬れると思ったのですけど、二筆書きしないとVの字に斬ることはできませんのね。わたくしまた戦いの中で一つ成長致しました。


 というわけで、逃げるように暴れる鉱血竜さんの外皮をU字とV字にカットしていきます。鉱血竜も必死にこちらを攻撃してきますが、尾と頭に注意しながら丁寧に剥いで差し上げます。数十分ほどそれを続けていると、鉱血竜はまるで実が剥がれたトウモロコシのような無様な姿を晒しておりました。


「今度こそぶった斬ってみせますわ!!」


 外殻を削り落としてから芯の部分に刃を入れます。あとは簡単ですわね。チェーンソーの刃を立てたまま、再びぐるりと周囲を回りますと、見事に両断することに成功致しました。


──グオオオォォォ!?


 頭をもたげるように体を起こしていた鉱血竜は、突然下半身をなくしたことで、自らの体の上から転げ落ちるように地面に落下しました。辺りは草も木もみな緑に染まり、流石の鉱血竜も恐怖にかられ逃げようとします。


「情けない竜ですわね! 逃げるんじゃありませんわよ!」


 残された下半身は暴れまわり、上半身は牙だらけの口を地面に突き立て、地下へと潜り始めます。原作ですと逃げるという行動は取りませんでした。これって逃げられたらとんでもなく面倒なことになるのでは……?


 ずるずると地中に消えていく鉱血竜を見ていると、その切断された断面が目に入りました。この巨体を止めるには……わたくし、とてもとてもとても嫌なのですけれど、やらなければなりませんか? ミミズとチェーンソー貫通プレイをしなければならないなんて……。わたくしはそういった性癖は持ち合わせていないのですけれど。


「ええいままよですわ! 帰ったらシャノンに膝枕してもらうんですから!!!」


 頭上にチェーンソーを構えると、まだ地上にある断面に向かって突撃しその中心を抉りながら掘り進みます。


 鉱血竜の体がブルンブルンと振るわれているのが機体に伝わってきます。感応器官を全開にしてできるだけ体の中心を進むように微調整しながら、わたくしは心を無にして突き進み続けました。


 やがて進行方向に、妙に大きなマギコークスの塊のようなものがあるのを感知しました。これは心臓なのではないでしょうか? さっさと帰ってママの膝枕で寝たかったわたくしはそのまま心臓(仮)に突っ込みました。


 痛みから逃れるように鉱血竜は再び地上に姿を現し、天へと向かい体を伸ばします。しかしチェーンソーが心臓を貫くと生命活動を停止し、体を弛緩させました。そしてわたくしの体をふわりと浮遊感が襲いました。


「やっべですわ。さっさと逃げましょう」


 このままではきっと地上に叩き付けられてしまいます。いかに鉱血竜の中に居てもとても痛そうです。わたくしはさっさとチェーンソーを使って横穴を開けると、鉱血竜の体内から脱出しました。


 わたくしは斃れゆく鉱血竜を見ながら、緑に染まったグローシアの姿を見て、掃除する方に小さな声で謝るのでした。



◇────────────────◇



 鉱血竜を討伐したわたくしは現場に来たスキア隊と交代で中継基地に帰って体を休めることにしました。


 わたくしが休んでいる間に鉱血竜の屍骸をめぐって1戦あったそうですが、スキア部隊とエピスティマスによって桜照皇国軍は蹴散らされたそうです。だから税金は大事にしろとあれほどわたくしは言いましたのに……。


 カラネアからの増援も送られてきて、今は鉱血竜の屍骸や竜血の回収作業が行われています。わたくしはシャノンに急いで膝枕しに来て欲しいと通信を送ったのですが、シャノンの返事は「アリシアに頼め」でした。未夢はダメだそうです。シャノンの乙女心がわたくしにはわかりませんわ。


「あはは……私って一体何なの?」


「何って膝枕ですけど……」


「足が痺れたらどうするの?」


「わたくしが寝たら起きないように枕と入れ替わっておいてくださいまし」


「できるかな?」


「あなたなら出来ますわ」


 ソファーの上で横になり、アリシアの膝枕と毛布の温かさを感じながら、わたくしはすとんと眠りに落ちました。

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