表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エロゲの悪役公爵令嬢にTS転生したのでロボットに乗って国家と紛争しながらヒロイン全員とお友達(意味深)になりますわ!  作者: 内妙 凪
第4章 桜照皇国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

111/201

第108話 生け贄

『接近中の所属不明機! 直ちに停止して武装解除しろ! 繰りか……うわあああぁ!?』


『二条家の護衛が裏切ったのか!? 増援を! 増援を!』


『速すぎる! どこのMAだ! よけっ……』


 感応器官を通してくる断末魔を聞いて、わたくしのテンションも上がってまいりました。ですが流石のわたくしもお仕事で止めに来た方を皆殺しにするほど冷酷無比ではありません。うちにかえるんですわね。あなたがたにもかぞくがいるでしょう。


 グローシア(機極術のすがた)で防衛にやってきた桜照皇国の量産型MA「神通」の部隊を殲滅します。殲滅と言いましても頭と四肢をもぐ程度に留めておりますわよ。


 市街地を抜け山間部に入ると、それを待ち構えていた砲撃型MAからの攻撃が始まりました。これは皐月学園では見かけなかったMAですわね。


 名前は「雄勝」でしたっけ? 四本の脚を持つ人型MAで、肩には2本の大口径の実弾を使うキャノン砲を持ちます。歩く姿が虫っぽくてやや気持ち悪いんですわよね……。


 後ろの山肌が砲撃で爆ぜていますが、気にせず近付いてから手脚をもいでおきます。神通と天竜を合わせて30機ほどもいだところで追手は居なくなってしまいました。


『……お前本当に人間か?』


『わたくしは悪魔ですわぁ…………と言いたいところですが、残念ながらただの美少女ですわよ?』


『アハハ……』


 後ろを着いて来ていた炎帝がグローシアから距離を取りました。ベッドの上ではあんなに近くに居りましたのに……冷たいですわねぇ……。


 山間を抜けると竜洞山が目の前に現れます。ここにも警護のMAが居ましたが、手早くもいで進みましたので割愛致しますわ。


 木々をなぎ倒しながらグローシアは竜洞山を駆け登っていきます。そして6合目辺りにある藤宮神社の拝殿へと踊り込みました。


「二条綾子! 出て来なさい! 建物を壊しながら探してもいいんですのよ!」


『お、おい! こんなの完全に殴り込みではないか!』


『そうですけど……。あなたなんだと思って着いて来てましたの?』


 相変わらずうるさい祝融からの通信を切って待つこと5分。グローシアの足元を警護の方たちに囲まれる中、神社の中から二条綾子が現れました。


「ヴィアリス様、何をしにいらしたんですか?」


「あら、すぐバレちゃいましたわね?」


 静かに怒る二条綾子のいで立ちは和服でした。黒く長い髪に黒い着物がよく似合っていますわね。わたくしが和服を着た時は胸がキツくて苦しかったのですが、二条綾子は苦しくないのでしょうか? なかなかいいサイズしてましたわよね?


「ごきげんよう、綾子様。未開の蛮地にはびこる生け贄の因習を破壊しに来ましたわ」


「竜血脈のことを何も知らない部外者が邪魔をしないでください! 私の力で一体どれだけの命が救われると思っているのですか!! 祝融もこのような行いに加担するなど見損ないましたよ!!」


「巫女様!? 妾は何も……」


 着いて来ただけで叱られる不憫な祝融は置いておくとして、その理論でいくなら生け贄がわたくしに捧げられてもいいんじゃありませんこと?


「それではそのあなたの言う『たくさんの命』を救えば、あなたの命はわたくしが頂いてもよろしいんですわよね?」


「……はい? 何を仰ってるんですか? 頭は大丈夫ですか?」


「ええ、わたくしはいつだって正気です。では、その《《元凶》》を取り除いて差し上げますわ。吐いた唾液は呑まないでくださいましね?」


「だ、唾液?」


「生け贄は生け贄らしく体を清めて待ってなさいってことですわ! オホホホホ!!!」


 わたくしは静かにグローシアを飛び立たせると、頂上付近にある藤宮神社の《《本殿》》へと向かいました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ