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エロゲの悪役公爵令嬢にTS転生したのでロボットに乗って国家と紛争しながらヒロイン全員とお友達(意味深)になりますわ!  作者: 内妙 凪
第4章 桜照皇国編

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第106話 潜入?

 理屈っぽいですわねぇ……。この方って格闘家なんですわよね? 肉体言語で語り合うしかないですわね!


 ……と思ったのですが、抵抗する祝融を組み伏せたところ、祝融の顔が見る間に半泣きになってしまいました。仕方がないので頭を撫でたあと、抱き枕にしての二度寝で許して差しあげました。わたくしは無理矢理するより合意の方が好きですからね!


 翠蘭といい、こういったタイプの女は押し倒したらポンコツになってしまうのは一体なぜなのでしょうか? 初めての時からわたくしに勝つつもりだったシャノンを見習うべきですわね。


 起きた時にはすっかり大人しくなっていた祝融を連れて桜照皇国を観光しようと思ったのですが、残念ながら観光地がなかったのです。わたくしはどこか前世の京都のような場所を想像していたのですが、いくつか城や神社はあるものの、城はいまだに防衛拠点として現役ですし、神社も観光地とはなっていなかったのです。


「ど、どうやって3日間時間を潰すんですの!? 祝融、あなた普段何してたんですの?」


「何って鍛錬や巫女様の護衛に決まっているであろ?」


「休みの日は?」


「護衛に休みなどない」


「そんなにブラックですの!?」


「なぁ、3日後に何かあるのか?」


「気にしないでくださいまし。しょうがありませんわね……。わたくしが観光というものを教えて差し上げますわ!」


「そんなことしてる場合なのか!?」


 入国審査では「戦闘コンバット」と言って入国しましたのに、実際には「観光サイトシーイング」しているのがなんだか愉快ですわね。


 わたくしは文句を垂れ流す祝融を引きずるようにして連行しました。まずは和服です! 桜照皇国では庶民はいまだ和服が一般的です。もちろん洋服を着ている方もいらっしゃいますが。


 二条侯爵家の方に和服を貸して欲しいと言ってみたところ、喜んでわたくしと祝融の着物を着付けて頂けました。


「あんらぁ~あんたら別嬪だからよう似合うなぁ」


「当然ですわ!」


「こんなことして遊んでる場合か!?」


 二条家の女中の方たちにちやほやされながら、わたくしと祝融は髪のセットまでばっちりして頂き、さらに車まで用意して頂きました。本当はこのまま記念撮影もしたかったのですが、残念ながら写真を1枚撮るのに1時間以上かかるようなので諦めました。絶対歴史に残る写真になりますのにね?


 祝融も背が高くて顔もいいですし、紫がかった青い髪が赤の派手めな着物によく合っています。わたくしは白と黒の着物で鳥や花が美しく染められています。……なんだかセンスのない説明ですわね?


「お前のその他家のものでもバリバリに使う感じを見ておると、色々と考えさせられるの……」


「生まれ持っての高貴さ故……ですわ!」


 観念した顔をしている祝融を黒い二条家の家紋入りの車に詰め込むと、わたくしは運転手の方に行き先を告げます。


「秩父山中……ではなく、藤宮神社に向かって頂けますか?」



◇────────────────◇



 標高3000メートル越えの活火山である竜洞山。その6合目に藤宮神社はあります。そこまでの道は車がギリギリ1台通れる幅の未舗装路です。デコボコしていてガードレールも整備されていない道は、その下に落ちれば一巻の終わりです。


 途中までは車で行けると聞いて楽しみにしていたのですが、残念ながら通行止めになっておりました。警備をしている方たちは鎧に銃という不思議ないで立ちをしています。


 わたくしはドアについたハンドルをぐるぐると回し窓を開けます。電動パワーウィンドウはいつ発明されますか?


「あの、もし、ここは通れないのですか?」


「二条家の家紋!? ……も、申し訳ありませんが重要な神事が行われるため通行止めです。いかなる身分の方でも、許可なき方を通すわけにはいかないのです」


「わたくしたちはその神事を行う巫女様の友達なのですが、確認だけでもして頂けませんか?」


「ではお名前を……」


 「ヴぃありす? しゅくゆう?」とわたくしたちの名前に疑問符を浮かべながらも、詰所に向かって走っていく兵士の方。数分後には申し訳なさそうな顔をしながら、物々しい通行止めの柵の隣にある詰所から戻って来られました。


「申し訳ございません。巫女様は忙しくてお会いになれないそうです」


「そうですか、ありがとうございました。よろしくお伝えくださいまし」


「……はっ!」


 なぜか最敬礼されながらわたくしたちは二条邸に戻ることになりました。時間が余ってしまったので、お茶でもして帰りますか……。


 二条綾子のお友達のご令嬢みたいな感じで乗り込めば、サラッと入り込める気がしたのですがそこまで甘くなかったようです。とにかく遊びに行きましょう!

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