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お父様の説明によると、お義兄様が挨拶をしてくれた瞬間、会場にバランス良く生けられた花々がポンポン花瓶からはみ出る勢いで数を増やし、何故かお義兄様がキラキラと光り(あの後光は私専用エフェクトじゃなかったみたい)、私がピカーっと発光したかと思うと意識を失った私をお義兄様が受け止めてくれたそうだが、トドメにそんなお義兄様の頭の上で白い鳩が何故かラッパをパプーっと吹いて飛び立って行ったそうだ。
えぇ…
なんで、私、鳩飛ばしたの??
ラッパを吹く鳩ってなに??
静まり返った会場で、1番最初に我に返った陛下が
『アイク!大聖女様を、城へ!!』
と叫び、お義兄様がなんとお姫様抱っこで此処へと運んでくれたらしい。
なんてこった。
お義兄様にお姫様抱っこされたのに、意識がないとか人生最大のやらかしではないかっっ
『なんて勿体無いのっっ』
私の心の底から出た言葉と口調に、両親が目を丸くしているけど、ダメージが大き過ぎて繕えないわ!!
『ティア…もしかして、アイク様に心を寄せて…?』
お父様が、そう尋ねてきたのだけど答えたのは私ではなく…
『ステフ、だとしたら陛下からのお話がっ』
慌てた様子のお母様だった。
『陛下からのお話…?とは、なんですか?』
顔を見合わせる2人に聞けば
『ティアは当事者だし、私達はティアの気持ちを優先すべきだと思うんだけど、アリーはどう?』
『…そうね、私もティアの気持ちを聞きたいわ。王子殿下にエスコートされている時のティアよりもアイク様を目にした時の顔の方が幸せそうだったものね』
と、私を慮ってくれる両親からの説明によると、陛下は第一王子殿下と私で婚約を結べないかという提案をしてきたみたい。もし、第一王子殿下が、無理なのであれば、陛下が将来的に第一王子殿下の側近と見込んでいる人物が4名居るので、学園の中で交流してみないか。と、言う事だそうだ。
その代わり、隣国に婿入りした王弟殿下の三男であるお義兄様…アイク様を、当家の遠い親戚筋だと書類を制作して養子に出すと言って来たそうだ。
私が、殿下を選ばなかった場合の聖女の実家には王家の血が入ってるとのアピールだろうとお父様は考えているみたい。
実際の血の繋がりより、パフォーマンス的な。
そのパフォーマンスに王家の血を使うなら、血統に問題はない的な考えらしいけど…
まさか、実際に生きてみるとこんな思惑の上に、攻略対象者やお義兄様がいたなんて…
ちなみに、当家に王家の血が入ればいいと言うなら第二王子殿下でも良さそうなのに、それは王妃陛下が断固拒否をしているらしい
同い年の王子2人、万が一にも側室が産んだ第二王子に聖女の後ろ盾を持たせたくないそうだ。
私が、聖女じゃなければ影響力の少ない伯爵家だもん。
大賛成しただろうけどね。
お義兄様が、まさかの王族の血筋だった事にはびっくりしたけれど。
あんなに素敵なお義兄様なら王族と言われても納得出来てしまう。
王弟殿下が隣国に婿入りされたのは勿論しっていたけど家名が違うし。
流石に、隣国に婿入りされた王弟殿下の三男のアイク様は伯爵を譲り受けた為、アイク・ファーロング様になりました。
なんて、外交に携わる事のない伯爵家の娘が教わる筈がなかった。
そう、お義兄様は、三男で成人しているから、母方の実家が、所持している爵位を譲り受けて、ファーロング伯爵だったらしい。
当家に養子になる場合、繰上げて四男である弟君が伯爵になられるそうだ。
豆知識として、お義兄様は6人兄弟の三男である。
(ちなみに養子の話が出た時は、妹が出来る!と、喜んでいたそうな)と、私の脳にインプットしておいた。




