周りにたくさんの人が転がっていて真ん中にいるやつは絶対にヤバい奴
無事敵との戦闘が終わり、斧を取り返した俺たちは新しい道を進んでいた
「まじでありがとな武戦!これがなきゃ俺はただの無能力者だからよ〜」
「まだ会って短いのに一体お前は何回俺にありがとうって言ったんだか あと、無能力者でも関係なくお前は体が鍛えられている」
「その体はお前が斧を振ってできた努力の結晶みたいなものだよ」
能力があろうとなかろうと基本の身体能力は変わらないからね
「そういやあいつの能力は一体なんだったんだろうな?」
「まあ見る限りは空気を拳の形に固めて飛ばす能力かな?」
「そんな強そうな能力のやつによく勝てたな!やっぱり気になるぜ武戦の能力は何なのか」
「言うわけないだろ?さっきも言ったが能力がバレるのははこの競い合う学校で足枷にしかならないってな」
俺たちが受けているこのセンタール学園は当然普通の学校とは違う 国内唯一の能力者学校であるため勉強よりも能力の強化が目的とされる
「辰真、一旦ここらあたりで別れよう 二人でいるのもいいとは思うが結局個々で力を証明するのが効率がいいからな」
「分かったぜ武戦…………絶対合格しろよな!」
と言いながら腕をまっすぐ突き出す
その行動に俺も呼応して腕を突き出すそして拳を合わせる
「「じゃあな」」と言い、俺たちは別れた
そこからは早かった
試験に合格するために派手な能力で自ら自分の位置を示しているような人の場所に行き、敵を倒した
「これで三人目か………まぁこれくらいで丁度いいか」
あの理事長はすべて丸わかりだなどと言っていたが、正直なところそれは怪しいと思っている
だから三人くらい倒したらいいかと考えた訳だ もし一人倒しているところを見逃していたとしても他の二人と戦っていることは見えているだろうからな
とそんなことを考えながら山の中を歩いていたら、人が見えた
その人物が気配に気付いたのか自分の方を見てきた瞬間
俺は全力で走って逃げ出した
「あいつはダメだ………!勝てない!」
障害物が多い山を一切引っかからずに俺は山を降りていた
それなのに………………
「何故逃げるんですか?」と耳の近くで声がした
その瞬間殺気を感じたその直後
その攻撃はもはや見えると言う速度では無かったが…………武戦は避けた
「いきなり初対面で殺しにかかるのはどうかと思うんだけど?」
余裕な感じに振る舞うが今の俺には全くない
さっき見たあいつの周りには二十人以上が意識を失って倒れていた 能力者を二十人以上だぞ?どんな力の差があったらそうなるんだ
「失礼ですね 私は彼らを殺してなどいません」
「ただ、弱い者いじめは好きではないので一発KOしただけですよ」
と目の前の彼女は余裕綽々の様子で話す
だが、そいつは目の前の武戦の顔を見て表情を変える
「私の攻撃を避けられたのはこの試験では初めてですね」
あんなに攻撃が速いなら確実に気絶してしまう
「見逃してくれないか?」と懇願してみる
そうすると彼女は驚くことを言った
「その心配なら必要ないと思いますよ 何故ならこの試験で受験生を落とすことはないからです」
「それは何でだ?」
「この世界では能力者は貴重です………故にそれを自ら必要ないと無駄にすることはない」それに、と付け加えて
「理事長が言っていた通りこの学園に通うことは覚悟が必要 この試験は覚悟の意思を自分で考え、それを問うもの」
その説明を聞いて俺は納得していた つまりは自ら学園に通うと言う覚悟がない人を落とすための試験ということだ
「確かに違和感はあったけど流石に気づけなかったな」
「じゃあもう心配せず戦えるでしょ?」
その言葉を聞いた瞬間俺はまた咄嗟に回避行動を取る
「む………また外した」と言いながら再度こちらを向いてくる
「私の攻撃を二回も避けたんです 故に名前を名乗りましょう……………私の名前はシェイル」
相手が名乗ったんだし俺も名乗らなきゃな
「俺の名前は武戦」
逃げようにもさっきのスピードで追ってこられたらどうせ追いつかれる
Qじゃあどうするか?
A全力で戦ってみるしかないよなぁ!




