高ランクの特権
さて、あの後時間が経ち午前の授業が終わり昼食の時間となった。
この学園には当然食堂があり、いつも通りシェイル、辰真と一緒に行くことになった。
「よし辰真、道案内お願い」
「え?」
「ほら辰真、はやく行ってください」
「え?」
「どうしたんだよ二人とも?もしかして場所がわからないのか?」
「場所はわかるけど道がわからないだけだ」
「ただ辰真をテストしているだけです」と言いながらシェイルは目を逸らす
辰真から見ても二人は言い訳としか思えなかった。
「まぁいいや!じゃあ行くぞ!」
辰真は面倒見がいいタイプのようで嫌な顔ひとつせず案内をして食堂へとついた
食堂では多くの人が賑わっており、多くの種類があることがわかる
「あそこが並んでいる場所っぽいね」と武戦たちは並んだ
並んでいる間に食べるものを決めようとメニュー表を見ると
「これ美味しそうだな」と武戦はハンバーグを見つける
その時俺は同時に変なものを見つけた
「ランク限定昼食?」
見たところランクによって食べられるものが違うらしい。上のランクに行くほど豪華になっていくようだ。
だが俺の頼もうとしているハンバーグはフリーランクのようでEランクである俺でも注文できそうだ。
俺は頼めないが二人はランクが高いから何にするんだろ
「二人はどうするんだ?」
と俺は気になったので聞く
「俺はこのCランク以上限定ラーメン定食にするぜ!」
自分のメニューでも探してみると辰真が頼んだものはかなり豪華でラーメンには高級そうな具が多く入っており、他にも炒飯や餃子などは単純に量が多い
これがCランク以上の飯か……
「私はこれにします」とシェイルは自分の持っていたメニュー表を俺に見せながら指をさす
その場所に書かれていたメニューは
「な………!?Aランク以上限定メニュー超高級ハンバーグ定食……だと……!」
完全に俺への当てつけである。俺の見ていたハンバーグ定食の写真とは違い無駄に二ページ丸々使って写真を入れている。さらに文字もなんか高級感を感じるようなものに変わっており、これがランクの違いか……と俺は項垂れるのであった。
席はまだ結構空いていたので好きな場所に座ることができた。料理もその場で提供されたのでもう食べることができる。
俺は辰真とシェイルの真ん中に座っていて、どっちの隣を見ても片や大盛りラーメン定食。片や超高級ハンバーグ定食と自分の昼食と比べたら悲しくなる。
と言うかシェイルの昼食はもはや別格で、普通のファミレスに超豪華フルコースのような違和感を感じる
「そういえばシェイルは個室じゃなくてよかったの?」
実はAランクともなるともはや個室が用意されており、ほとんどの人はそっちを利用するらしいがシェイルは何故かこっちを選んだ
「せっかくできた友達ですよ?それに一人で食べるなんて寂しいです」
「ぅう………なんて優しいんだ」
と俺は感極まっていたが、シェイルがチラチラこっちを見てドヤ顔で美味しそうに食べているのを見てさっきの言葉を心の中で撤回した
そうして食べ進めていると、二人来客が来た。
「よぉ………武戦」「あの時は助かりました!」
それはポンコ……ニーナと紅蓮だった
「向かいの席に座らせてもらいますね」と二人は俺たちの前に座り、話し始める
「本当にあの時はありがとうございました。武戦さんが助けてくれなければ私たちはどうなっていたことか………考えるだけで怖いです!!」
「お前結構やるじゃねえか……助かったぜ」
「いやいや、無事でよかったよ」
それにしても紅蓮が俺に対してさっき初めて名前を呼んでくれたな。今までEランクとしか言わなかったのに
「みんな食事が豪華だね」
今更だが周りがみんな高ランクでちょっと変だなーと感じることがある。
あと紅蓮もニーナもBランクだからめっちゃ豪華じゃん……余計に俺の飯の格差が目に見えるようになるじゃん。
そんな事を考えていたら
「武戦さん!良かったら私の昼食分けますか?」とニーナが話しかけてくれた
「え……いいの?」
俺ってそんなに顔出てたかなぁ?
「はい!武戦さん周りを見て何だか悲しそうな目をしていましたよ」
女神や………さっきポンコツって言いかけてごめんなさい
ありがたく分けてもらうことになった。彼女の昼食はステーキで、やっぱりBランク以上のメニューだった。
「美味しい!美味しい!美味しい!」美味しすぎて三回も同じ事を言ってしまった。
クッッ……真面目に作ってくれていたのかもしれないコックには悪いけど余りにも俺の食べ物とは差がある……!!
「あ!そういえば武戦さんはあの団体戦に出るつもりですか?」
「もちろん」
「じゃあお互い頑張りましょう!一緒に出られるといいですね!」
「ここらでお暇するぜ武戦。俺たちはただ礼を言いたかっただけだからな」
いつの間にか食事をし終わっていた二人は先に行ってしまった
そういえばそうだな今日の放課後にまた集まって決めるとか言ってたか……
頑張ろ
武戦たちを見つける少し前のこと
ニーナ「え〜〜と武戦さんはどこだろ?あ!見つけた!」
私は彼を見つけて急いで向かおうとしましたが、何故か………本当に何故か分からないのですが気づいたら私は転んでいました。
顔をぶつけて鼻血が出て来ましたけど私の昼食は何とか無事です!やっぱり私はポンコツじゃありません!




