393 守りたいもの②
短いけど、こまめに更新~(; ・`д・´)
残ったレティたちの周囲には、じりじりと距離を詰めてくる魔物の気配。
かなりの数を始末したにもかかわらず、どこから湧いてくるのかその数は先ほどよりも確実に増えている気がした。
(……どうして減らない? ライアン殿下がある程度始末していたはずだ)
それに、先ほどから狙いを定めたかのように瓦礫を投げては自分たちを後退させている。
弱ったライアンを転移させた事で、標的は教会にいる子どもたちに移ったような気がしてならない。
ブレンダは視界に入る魔物を斬り伏せながらも、どこか焦りのようなものを感じ始めていた。
「あっ!」
「レティ! 大丈夫か!?」
小さな石の欠片がレティに向かって投げられた。それが運悪く当たり、その頬に薄っすらと血が滲みだしていた。
それに、魔力が視えているレティも、投げられた物体まではわからない。
魔法を発動させ、防御壁で被害を最小限に防ぐ事しかできなかった。
「……うん。わたしは、だいじょうぶ……!」
そうブレンダに返事をするが、まだ幼いレティの体は、徐々に体力を削られていた。
《 ちかくにいるのだけでも、なんとかつかまえちゃうね! 》
ニコラはそう呟いて氷の鎖を出現させると、近くにいた魔物をブレンダたちが視界で認識できる距離まで引き吊りだした。
「──ドグエラマントヒヒ!? どうして王都に……!?」
そこに現れたのは、鋭い牙を剥き出しにして威嚇する毛むくじゃらの巨大な猿の魔物。
本来なら王都内には存在しないはずの魔物だ。それが、鎖に繋がれているだけでも三頭。
本来なら、群れで行動しているはず……。
「マズい……! コイツらは肉食だ……!」
「じゃあ……、いま、かこまれているのは……」
「……間違いなく、我々を食うつもりだろうな……」
そう呟いたブレンダの表情が、一層険しくなる。
だがこれで、教会を狙っているという確信が持てた。
「──ぶれんだちゃんッ!! あぶない……ッ!!」
後ろを向いた一瞬の隙をついて、ブレンダに向かってあの猿の魔物が襲い掛かった。
捕縛された仲間を助けようとしたのか、何頭もの魔物が次々と現れる。
レティが慌てて魔法を使おうとするが、思ったように発動しない。
「きゃあッ!!」
「レティ!!」
ブレンダとニコラは襲ってきた魔物に剣と氷魔法で対処するが、それから逃げおおせた魔物にレティが襲われる。
何とか触手を使い抵抗するが、徐々にその力が弱まっていく。
鋭い牙が今まさに目の前にいるレティを喰ってやろうと大きく口を開けた。
「レティ──ッ!!」
ブレンダにニコラ、レティまでもが、もうダメだと諦めかけた。
──その瞬間。
「れてぃちゃんッ!!」
光を纏った一本の矢が、ドグエラマントヒヒの脳天を貫いた。
二日中に間に合わなかった……
無念なり……!( ’ᾥ’ )ヴゥ゛ゥ゛




