2話 永遠の一瞬
僕はソフィアの書を授かってから、色んな奇跡が起きた。例えば身体が激的に向上する知恵を授かったり、友達を作るための知恵も。くだらないことの一部でもどんな知恵も授かることができる。そして永遠の命を手に入れることができた。それも不老である。
それからというもの、友達も増え、お気楽に暮らしていた。
椛島絢斗
この名を改名することにした。理由は不老不死をバレないようにするため。
絢島椛斗
文字列を置き換えただけだか、自然に変わっただろう。
「よ、晴太」
晴太とは俺の友達である。初めて?かな多分
「おぉ、椛斗今日のテストの結果どうだった?」
「当たり前に、全部100点よ」
「さすがだなぁ、今度勉強を教えてくれよ!」
「検討しとくわー笑」
「そういえば、椛斗は好きな人とかいるの?」
「好きな人...好きな人かぁできたことないなぁ」
「ほんとかー?笑」
「ほんとだよ笑」
そう思えば居る...同じクラスで頭がいいとは言えないが、友達には優しく、時には真面目に、そんなあの子が好きだった。
「晴太...嘘だわ居るわ好きな人」
「おぉ、さすがの天才様にも好きな人が...で誰?」
「乃亜さん」
「えぇー!?うっそー、あのおバカさんが?好き!?」
「うん、あのバカっぽさも相まって好きなんだなと思った。」
「あぁなるほどね...」
「告白も考えてる」
「おぉ、いいじゃん!頑張れよ!」
「いいよなー彼女のいるお気楽な奴はよ」
「まぁまぁ」
そういえば人生で1回も告白したことがなかったな...僕はずっと孤独を思い知って来た。この思いが報われるといい、なんてことも考えてなかった。ただ気になってたことを伝えてあげればいい、なんて思ってた。
ー数ヶ月後ー
「緊張するな〜」
晴太には今日告白することはひとつも教えていなかった。それなりの俺の覚悟があった。
「乃亜、ちょっと時間ある?」
友達と話してた乃亜がこっちに来てくれる。話してた友達は状況を察したのか、教室を出てってしまった。
「それで話って何?椛斗」
「俺、乃亜が好き」
「うん」
「うん...?」
「何がお求め?好きじゃ分からないよ」
「...付き合ってほしい」
「もちろん、私も椛斗の事好きだよ」
「ありがと、誰かが俺のこと好きって言ってくれるなんて初めてだよ」
「ほんと?じゃあ私が椛斗の初の恋人だね笑」
「そうだね笑」
「とりあえず今日は帰るね、友達が待ってるし」
「うん、またあしたね」
そう言葉を交わし、お互い帰った。絢斗は晴太の家に1度来た
「晴太ー、報告があるぞ」
「おぉ、どうした珍しいな」
「付き合った。」
「やっぱり?お揃いだねぇー」
「そう?笑」
「うん、おめでと!」
「ありがと笑」
ー翌日ー
「おはよ、椛斗ー」
重い目を擦りながら挨拶をする乃亜が見えた
「おはよう」
「昨日のこと、みんなには内緒にするの?」
「隠す必要ないしいいんじゃない?」
「おっけー」
「あ、そういえば家来る?」
「えぇー椛斗の家行きたいかも」
「りょうかーい」
ー放課後ー
「お邪魔しまーすっ...」
玄関から大きなものが倒れる音が聞こえた。
「え...?乃亜...?」
「いやーお邪魔しまーす」
「お前...誰だよ」
「うるさい!死ね!!」
包丁が腹に刺さってきた。だけどソフィアの書に守られてるため、痛みは少し感じる位だった、血も少量だったため失血死の可能性は無かった。
「な...なんなんだよこいつ...気持ちわりぃ」
黒いフードの被った男で顔はしっかりとは見えなかった。その男が、俺を見るなり逃げていった。
「あっ...乃亜!!」
反応はなかった。もう既に息を引き取っていた。
「乃亜...」
付き合ってから1日目なのに何故だろう、胸の奥の痛みは...乃亜が何者かに殺されてからショックで学校にしばらく行けなかった。それを感じて晴太が家に来た。
「なぁ...ごめんな」
「なんで謝るんだよ...」
「いやいや、なんか俺も謝るべきだったかもしれなくて、ほらあの時俺がいたら...」
「お前がいたとて何も状況は変わらなかったよ!なんならお前も死んでてさらに最悪の状況になったかもしれない!!」
「悪かった...」
「だから謝るなって言ったろ!!」
あの事件への八つ当たりをするかのように晴太へ怒鳴ってしまった。晴太は俺を見るなり無言で帰っていった。
待って...行かないで...その声が出せなかった。喉が潰れるほど怒鳴ったから。
ー数日後ー
それから晴太は下校中に車に跳ねられて死亡。俺は乃亜を殺した犯人に思いをぶつけ、包丁で滅多刺しに仕返した。そのせいで俺は刑務所行きに...だけど、ソフィアの書がこの世に存在し続ける限り、俺は不老不死だった。乃亜とはこんなすぐに別れたくなかった。これが俺の本音です。晴太とは喧嘩だけして別れたくなかった。これも俺の本音です。不老不死は絶対にいいものであるとも言いきれない。辛いことから逃げるための、「死」という選択肢が無くなる。老いはせずとも、時代の流れにはついていけない。乃亜と晴太と過ごせたことは俺の永遠の命にとって一瞬の出来事でしか無かった。
2話 永遠の一瞬
Fin__




