1話 叡智よ我がものに
僕には何もない。勉強もできなきゃ、運動もそこそこしたできなくて、本当に取り柄のない人間だと、自分でも実感している。彼女もいなければ、容姿も誰かにとって特別だとそう思ってもらえるようなものではなかった。ここから僕は自分の無力さを痛感することができた。残酷な人生であった。だけど、このことは僕の人生の一部であるように...
「テスト合計200点...」
僕は勉強の伸び悩みに直面していた。勉強はしてる。それは自分がいちばんわかっているはずなのに、なんでなのだろう?なんで僕だけこんな目に遭わなくちゃいけないだろう。そう思ったことが何度もあった。考えても成長だけしない。そんなことも知ってる。
「絢斗、お前運動音痴すぎじゃね?」
知ってるよ、知ってるんだからいちいち言ってくんな。なんていい飽きた。こいつらは何度言っても治らない。そういう奴らだから。諦めた。自分がいちばん痛感してるよ。いちいちうるさい。
「あんた、またバカみたいな点数とったの!?」
放っといてくれよ。いちいちうるさいバカ親が
「はいはいすみませんねー」
そう言って逃げるように部屋へ戻っていく。こんな日々がいつまで続くんだろう。
ー翌日ー
いつも通り、学校の図書館で読書をしていたが、棚の奥に、見覚えのない本があった。
「ソフィアの書」
「ソフィア?ソフィアってどういう意味だ?」
最後まで一通り呼んでみたが、全部白紙であった
「どういう意味でここに置いてんだよ...」
非常に古くさい本であったが、気がかりだったので借りてみた。
「そういえば明日テストだったな〜勉強いいや」
しようがしまいが結果は同じだからやんなくていいと甘えてしまった。
「そういえばあの本なんなんだろ」
まだ気がかりで本を開いてみた
「あれ、字がある」
さっきは確かになかったはず
「んーとなになに、この書はソフィアの書と名付ける、この書を見つけたあなたは幸せものであろう。……?」
意味なわからなかった。次のページをめくる
「其方に永遠の知恵を授けよう。人間は失敗をする度にソフィアを与えられる。」
なんか人を惑わすタイプのほんとになのだろうか、そう思いあまり気にしていなかった。
ー翌日ー
「絢斗、勉強したか?」
「おい、隼人、やめとけ笑」
「してるわけねーだろ」
完全に冷めきった返事をした。
「あれ?分かる...わかるぞ...」
どういうことか、テストの問題を全て完璧に理解出来た。
ー翌日ー
「テスト返却するぞー絢斗」
「え、百点...?!」
なんでなんで...!?どういうことか...と一瞬考えたが、すぐにこうなった理由がわかった
「ソフィアの書...!?」
確実にソフィアの書のお陰であった。
1話
叡智よ我がものに
Fin__




