作り始める距離
次の戦闘実践の日、クロードたち18人は第2運動場へ集まっていた。
運動場には木剣と防具が用意され、演習する区画を囲むポールの間には結界の光が走っている。
クロードが向こうの区画を見ていると、隣でノーゼスが口を開いた。
「今日は外じゃないんだな」
「まだ行けないのかしら」
エクリアも正門の方へ目を向ける。
その時、グレインが全員を集めた。
「始める前に話しておく」
18人が教師たちの前へ集まる。
グレインの左右にはラディスとセリアナが立っていた。
「オーガと遭遇した場所の周辺は、まだ調査中だ」
クロードはあの日の大きな身体と、剣を構えたグレインの背中を思い出した。
「安全が確認されるまで、授業では学園の外へ出ない」
「いつまでですか?」
ガレスが尋ねた。
「今は決められん」
グレインはそう答えてから、第2運動場の結界を示した。
「その間も戦闘実践は続けるから、今日はここで6人対6人だ」
クロードが顔を上げる。
「グレイン班とラディス班が入るから、セリアナ班は外から見てくれ」
「2限使い、一度動いたあとで話してからもう一度同じ組み合わせでやる」
ザナトスが向こうでこちらを見た。
目が合うと、すぐに笑う。
「やっとお前らとやれるな」
「前にもやったよ」
クロードが返すと、ザナトスは木剣の方へ歩きながら言った。
「だから、まただろ!」
ノーゼスが笑った。
「今日は俺たちもいるからな」
「分かってるって」
ザナトスはそう答えて、カイルたちのところへ戻っていった。
グレインの説明は続いていた。
「木剣と、これまでに習った初級魔法を使うが、中級は禁止だ」
クロードもほかの生徒たちと一緒に防具を着け、木剣を取った。
《サンダーランス》を使う場所ではない。
使えるのはこれまでにも戦闘実践で試してきた初級魔法だ。
グレイン班の6人が結界の手前へ集まった。
「またあの6人か」
ガレスが向こうを見る。
「前とは違う動きしてくるだろうな」
ピアが言うと、ノーゼスも頷いた。
「ザナトスは特にな」
「こっちだって前と同じじゃないでしょ」
エクリアが言った。
ベンは6人の間を見てから木剣を持ち直す。
「魔法を使う時は、近くの人に聞こえるように言おう」
「うん、僕も気をつける」
クロードは右手の木剣を確かめた。
左手は空いている。
それでも、最初から魔法を使うと決めたわけではなかった。
「準備はいいか」
グレインの声に、6人がそれぞれ頷く。
向かいではラディス班も位置を取っていた。
カイル、マミヤ、ラン、ヤンナ、トルト。
ザナトスだけが相手ではない。
セリアナ班の6人が結界の外へ移ると、グレインとラディスもそれぞれ外側へ下がった。
「始めるぞ」
声が掛かり、12人が動き出した。
ザナトスが前へ出る。
クロードも一歩踏み込んだが、すぐ横からトルトが動いてくるのが見えた。
「クロード、右!」
ピアの声で木剣をそちらへ向ける。
トルトの木剣が伸び、クロードは受けながら横へ外れた。
ザナトスの方へ目を戻すと、もうガレスが向かっている。
「俺、入る!」
ガレスが木剣を振り、ザナトスがそれを受けた。
クロードはトルトを追おうとしたが、その先を水の球が横切った。
「水いく!」
カイルの声だった。
クロードが立ち止まる間にトルトは離れ、今度はベンの方へ動く。
「ベン、そっち!」
クロードが呼ぶと、ベンは木剣を持ち上げながら横へ位置を変えた。
反対側ではエクリアが《ウィンドボール》を放っている。
マミヤが横へ避け、その動きに合わせてエクリアも向きを変えた。
クロードはもう一度前を見る。
ガレスから離れたザナトスが、今度はこちらへ近づいていた。
「クロード!」
「見えてるよ!」
木剣がぶつかる。
クロードは以前の剣術で試したように、すぐ大きく下がるのではなく横へ動いて構えを戻した。
ザナトスもその動きに合わせて向きを変える。
「また近くでやるのか?」
「ずっとじゃないよ!」
クロードは一度木剣を受けてから、今度は少し大きく距離を取った。
その横をピアが通り、トルトへ水魔法を向ける。
「トルト、下がれ!」
向こうからランの声がした。
クロードはピアの射線から外れたまま、ザナトスの位置を探す。
ザナトスはガレスの方を見ていて、すぐにはこちらへ来ていない。
今なら左手を使えるかもしれない。
右手に木剣を持ったまま、左手で《サンダーボール》の《印》を組み始めた。
指を一つ動かし、次の形へ進む。
右手なら続けて出来るところでも、左手だと一度確かめたくなる。
「おっ、左か!」
ザナトスの声が近づく。
クロードが顔を上げると、ガレスの横を抜けたザナトスがこちらへ向かっていた。
その先にはカイルも動いている。
まだ魔力を流すところまで進めていない。
「クロード、来る!」
エクリアの声が飛んだ。
クロードは《印》を解き、木剣を構え直した。
ザナトスが踏み込み、クロードは木剣を受けながら後ろへ下がる。
「使わないのかよ!」
「作ってるところだったんだよ!」
「じゃあ待ってればよかったか?」
「待ってくれるわけないでしょ!」
ザナトスが笑う。
クロードも笑いかけたが、背後からベンの声が聞こえてすぐに振り向いた。
「クロード、そっち行きすぎ!」
見ると、ベンがトルトに押されて下がってきていた。
クロードがさらに後ろへ下がれば、ベンの動く場所を塞いでしまう。
「ごめん、戻る!」
クロードは横へ移り、ザナトスとの間から一度離れた。
すぐにピアがその近くへ入り、ベンへ近づいたトルトの前へ水を放った。
トルトが横へ避ける。
ザナトスはクロードを追おうとして、ガレスが近づいたのを見ると木剣を向け直した。
クロードがようやく周囲を見渡すと、向こうではマミヤが風魔法の《印》を組んでいた。
ノーゼスが声を上げる。
「壁出す!」
《ロックウォール》が立ち上がり、マミヤとベンの間を塞いだ。
「そっち見えない!」
ベンが言い、ノーゼスもすぐに壁の端へ目を向ける。
「分かってる、端見る!」
クロードは反対側へ動いた。
ザナトスを見つけたのは、その時だった。
ザナトスはガレスとの打ち合いから離れ、木剣を左手へ移している。
その前へクロードが進もうとすると、カイルの《ウォーターボール》が間に飛んだ。
「うわっ!」
クロードは横へ避け、木剣を構え直す。
その間にザナトスは右手で《印》を組んでいた。
「火、いくぞ!」
火の球が形になる。
クロードが距離を詰め直そうとしたところで、ザナトスの右手が前へ向いた。
「《ファイアボール》!」
クロードは横へ地面を蹴った。
火球がさっきまで立っていた場所を通り、離れた地面で弾ける。
「避けたな!」
「見えたから!」
クロードが返すと、ザナトスは木剣を右手へ持ち直した。
カイルも位置を変え、今度はガレスへ向かっている。
クロードはその背中とザナトスの間を見る。
自分が左手で《印》を組み始めた時は、ザナトスがすぐに近づいてきた。
今のザナトスには、カイルの水でクロードの足が止まった時間があった。
(距離だけじゃないのか)
クロードが考えている間にも、ザナトスが木剣を構えて前へ出る。
クロードは受けて横へ外れ、今度は無理に近い位置へ残らなかった。
後ろを見る。
ノーゼスの壁はまだ残っているが、その周りでは両チームが位置を変え続けていた。
ガレスはカイルへ向かい、ピアはランの動きに合わせて少し下がっている。
エクリアも一度水魔法を放つと、すぐにマミヤの風を避けて位置を変えた。
誰も止まっていない。
クロードは右手の木剣を握り直した。
《印》そのものを急に短くすることは出来ない。
それなら、作れる場所へ動いてから始めたらどうだろう。
「僕、一度下がる!」
近くのガレスへ声を掛ける。
「分かった!」
ガレスがカイルから離れ、ザナトスの方へ向きを変えた。
クロードはその進路を空けるように右へ動き、そこからもう少し下がった。
「また離れるのか!」
ザナトスがこちらを見る。
その前にガレスが木剣を上げた。
「こっちもいるぞ!」
ザナトスが受ける。
クロードは足を止めず、ピアとベンの位置を確かめてから木剣を左手へ移した。
持ち替える間も、相手は動いている。
右手が空いたところで、向こうの様子をもう一度見る。
ザナトスはガレスと木剣を合わせている。
その横をランが動き、ピアの水で一度足を止めた。
「雷いく!」
クロードは右手で《サンダーボール》の《印》を組み始めた。
左手より指は動かしやすい。
それでも、木剣を持ち替えた分だけ始めるまでに時間が掛かった。
魔力を流し、手元の雷を丸くまとめていく。
その時、エクリアがクロードの前を横切ろうとした。
「エクリア、雷!」
「分かった!」
エクリアは進む向きを変え、水魔法を使おうとしていた手を下ろした。
クロードもすぐには放たない。
ザナトスの向こうにはカイルがいて、さっきまで狙えた場所へそのまま撃てば届いてしまうかもしれなかった。
クロードは右手の向きを少し変え、相手の動きを見直す。
ザナトスがガレスから離れ、開けた場所へ動いた。
雷球の形はまだ崩れていない。
「《サンダーボール》!」
青白い雷が右手を離れる。
ザナトスがこちらを向き、すぐに横へ跳んだ。
雷球はザナトスの横を通り、地面で弾けた。
「外した!」
「見えてたぞ!」
ザナトスは笑いながらクロードへ向かおうとしたが、横からピアの声が飛んだ。
「水いくよ!」
ザナトスが足を止め、先にそちらへ向きを変える。
クロードは左手に残っている木剣を見た。
雷を放てたのは嬉しい。
けれど、撃ったあとすぐ木剣を使おうと思えば、また持ち替えなければならない。
「クロード、右!」
ベンの声が掛かる。
今度はトルトが近づいていた。
クロードは木剣を持ち替えるのを途中でやめ、先に距離を取った。
トルトはそのまま追わず、ベンの方へ向きを変える。
クロードは離れたところでようやく木剣を右手へ戻した。
その瞬間、グレインの声が結界へ響いた。
「そこまで」
両チームが動きを止めた。
ノーゼスが《ロックウォール》を消し、クロードも木剣を下ろした。
少し離れたところでは、ザナトスも肩で息をしていた。
「お前、最後の雷は撃てたな」
「避けられたけどね」
「次はあんなに時間やらないからな!」
「じゃあ僕もまた考えるよ」
ザナトスが笑った。
「そうこなくちゃな!」
◇
休憩を挟み、18人は結界の外側へ集まった。
クロードは水を飲みながら、グレイン班の5人を見た。
ガレスが先に口を開く。
「クロードが下がったあと、ザナトスこっち来たから忙しかったぞ」
「ありがとう」
「別にお前を待たせるつもりで行ったわけじゃないけどな」
「でも、僕は魔法を作れたよ」
ピアが頷いた。
「私が水を使う時も、クロードが前にいると撃てないことあったよ」
「私も、途中で進む場所を変えたもの」
エクリアが言う。
ノーゼスはさっき壁を作った場所を見た。
「俺、壁の向こう見えなくなるの忘れかけてた」
「向こうも回ってきてたね」
ベンが答える。
クロードは自分が魔法を作った場所へ目を向けた。
離れていたから撃てたと思った。
けれど、そこへ下がる間もガレスたちは動き続けていた。
少し離れたところでは、ラディス班も6人で話している。
ザナトスがカイルへ何か言い、カイルが向きを変えて結界の方を指した。
セリアナ班も外から見えた動きを話し始めた。
「クロードが雷を作っていた時、ガレスが前にいました」
ミナの声だった。
クロードがそちらを見る。
「うん、ザナトスがすぐ来られなかった」
「でも、ザナトスは途中からクロードの方を見てたよ」
リーゼが続けた。
ザナトスが振り向く。
「そりゃ見るだろ、雷撃ってくるんだから」
「見ててもすぐには行けなかったんでしょ?」
エクリアが言うと、ガレスが笑った。
「俺がいたからな!」
「分かってるって!」
ザナトスも笑い、カイルたちのところへ戻っていった。
グレインはしばらく話を聞いてから言った。
「じゃあ、次はどうする?」
クロードはすぐに答えなかった。
さっき雷を放てた場所へ、もう一度下がればいいとは限らない。
向こうもそこを見ていた。
「同じ場所には下がらない方がいいかも」
「でも、下がったら雷だって思われそうね」
エクリアが言う。
「じゃあ、下がらない時もあるってことだろ」
ノーゼスが返す。
クロードは頷いた。
「うん、近づく時もあるしね」
「そろそろ戻るぞ」
グレインの声で、両チームが再び準備を始めた。
◇
二度目の開始では、ザナトスはすぐにクロードへ向かってこなかった。
先に動いたのはカイルだった。
右手で《印》を組み、クロードたちが進もうとしていた方へ水の球を飛ばす。
「水来る!」
ベンが声を上げた。
クロードが避けると、その先へランが木剣を持って入ってくる。
「そっち行った!」
ピアが知らせた。
クロードは右手の木剣でランを受け、横へ移動する。
向こうではザナトスがノーゼスと木剣を合わせていた。
ノーゼスが一度離れると、ザナトスはそのまま追わずにクロードの方へ目を向ける。
クロードも見返した。
「今度はこっちか!」
ザナトスが近づいてくる。
その横ではカイルも位置を変えていて、さっきクロードが下がった方向へ回っていた。
(あそこには行きにくいな)
クロードは後ろへ下がろうとした足を止め、今度は前へ出た。
ザナトスが木剣を上げる。
クロードが振ると、ザナトスは受けてから横へ回った。
「下がらないのか?」
「下がったら追ってくるでしょ!」
「当たり前だろ!」
ザナトスが笑い、木剣を戻す。
クロードも次の一撃を受けた。
その時、エクリアの声が聞こえた。
「クロード、左から風!」
マミヤの《ウィンドボール》が近づく。
クロードはザナトスとの間から横へ離れ、風の進路を外れた。
追おうとしたザナトスの前へ、今度はガレスが入る。
「俺、行く!」
クロードは無理に戻らず、左へ動いた。
ピアがトルトと向かい合っていた。
その横をランも進もうとしている。
「ピア、そっち二人!」
「見えてる!」
ピアは一度下がり、クロードが横から木剣を振る。
ランが受けた。
ピアはその間にトルトから距離を取った。
少し前にはベンも来ていて、光魔法の《印》へ入ろうとしている。
「光いく!」
クロードとピアが位置をずらす。
明るい光が広がり、ランが顔をそらした。
「今!」
クロードが木剣を向けると、ランは下がりながら構え直した。
その横でヤンナも手を上げ、ベンがそちらへ目を向ける。
クロードはランを追う前に、自分の右側へ目を動かした。
ザナトスがまたこちらを見ていた。
「クロード!」
「今はそっち行けない!」
クロードが答えると、ザナトスは少し笑ってから横へ向きを変えた。
「じゃあノーゼス!」
「なんで俺なんだよ!」
ノーゼスが木剣を構える。
ザナトスが踏み込み、ノーゼスも受けながら横へ動いた。
クロードはようやくランから離れ、少し広い場所へ出た。
右手の木剣を見て、左手も開く。
今なら《印》へ入れそうだった。
けれどザナトスはノーゼスの近くにいるし、ランとピアも動いている。
ここで雷を出せば、味方の前へ飛ぶかもしれない。
クロードは左手を下ろした。
代わりに木剣を握り直し、ピアの方へ戻る。
また木剣がぶつかり、どこかで水が弾ける音がした。
エクリアの声にノーゼスが位置を変え、ガレスが向かいのカイルを追う。
向こうからも短い声が次々に飛んでくる。
クロードはザナトスを見つけるたびに少し気になったが、すぐに近くの相手へ目を戻した。
何度か位置を変えたところで、授業終了の魔導の鐘が鳴った。
「そこまでだ」
グレインの声で12人が足を止める。
クロードは木剣を下ろし、息を吐いた。
ザナトスも遠くで木剣を下げている。
「今度は雷撃たせなかったぞ!」
ザナトスが声を上げた。
「僕だけ見てたわけじゃないでしょ!」
「そっちもな!」
クロードが笑うと、ザナトスも笑った。
◇
防具を外したあと、18人は教師たちの前へ集まった。
グレインがクロードを見る。
「一度目は雷を放てたな」
「はい、でも避けられました」
「二度目は?」
「作ろうとはしたんですけど、近くに味方もいたからやめました」
グレインは頷き、ザナトスへ目を向ける。
「お前は?」
「一度目みたいに距離を空けたら、また雷が来ると思ったんで」
ザナトスはクロードを見る。
「次は先にそっちへ回りました」
クロードも頷いた。
「見えてたよ、だから違う方へ行った」
「それも見てた」
ザナトスが返すと、ノーゼスが笑った。
「もう終わったのに、まだやってるみたいだな」
「まだやり足りないんだよ」
ザナトスはそう答えたが、すぐにカイルたちへ顔を向けた。
「でも、さっきカイルが水出した時は行きやすかった」
「俺はザナトスだけのために撃ったわけじゃないけどな」
カイルが返し、何人かが笑う。
クロードはガレスの方を見る。
「僕も、ガレスが前にいた時に撃てたよ」
「その分、俺は追われたけどな!」
ガレスも笑った。
グレインはそれ以上答えを決めず、片付けを始めるように声を掛けた。
クロードたちは木剣と防具を戻し、それぞれのチームで第2運動場をあとにした。
◇
夜、男子寮の机でクロードはノートを開いた。
図書館で調べた《印》短縮についての頁が、少し前にある。
『まず、今の《印》で崩れない回を増やす』
『短くするのは、そのあと』
その下に、新しい頁を開く。
今日、左手で《サンダーボール》を作ろうとした時には、ザナトスが近づいてきて途中でやめた。
右手に持ち替えて作った時は、最後まで《印》を組んで放つことが出来た。
けれど、あの間ずっとザナトスを相手にしていたのはガレスだった。
ピアもエクリアも、動く場所を変えていた。
反対に二度目は距離を取ろうとしても、カイルやザナトスがその先へ動いてきた。
クロードは鉛筆を持った。
『作る速さ』
その下へもう一つ書く。
『作り始める時』
少し考え、横へ小さく書き足した。
『味方はどこにいる?』
自分が魔法を組んでいる間にも、仲間も相手も動き続けている。
距離があればいつでも撃てるわけではないし、近づかれたら必ず木剣しか使えないとも限らない。
クロードは右手を開いてから、もう一度ノートを見た。
魔法をもっと早く作れるようになりたい。
左手の練習も続けたい。
でも、それとは別に確かめたいことが出来た。
「次はどこで始めようかな」
少し笑って、最後の行へ疑問符を付けた。




