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『異世界転生した製鉄所主任、雷魔法と鉱物生成で成り上がる ~未知の世界は面白いことだらけでした~』~幼少期・王立学園編~  作者: 黎明の星
王立学園編

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6人対6人

戦闘実践の授業がある日、クロードたち18人は第2運動場へ集まっていた。

いつものように3つのチームへ分かれようとしたところで、グレインが全員を呼び止める。

「今日は分かれない」

クロードは足を止めた。

ノーゼスとエクリアもグレインを見る。

ラディスとセリアナも、それぞれ自分のチームの近くに立っていた。

「今日は2限使って、チーム同士でやる」

少し声が上がった。

クロードは隣のノーゼスを見る。

「チーム同士?」

「俺たちと、どっかの6人ってことだろ」

グレインが続ける。

「最初は俺のチームと、ラディスのチームだ」

クロードは向かい側を見る。

ザナトス、カイル、マミヤ、ラン、ヤンナ、トルト。

ザナトスもすぐにこちらを見た。

目が合った途端、口元が上がる。

「やっとだな」

「そんなに待ってたの?」

「待ってた」

ザナトスは迷わず答えた。

ノーゼスが横で笑う。

「別のチームにしてくれって言ったの、お前だろ」

「だからいいんだろ」

ザナトスはそう言って、クロードたち6人を見る。

「今度はそっちが相手だからな」

クロードもラディス班の6人を見る。

ザナトスだけではない。

一緒に動く相手が5人いる。

グレインが結界を張るための区画を示した。

「木剣と、今まで使ってきた初級魔法を使う」

「中級魔法は使うな」

クロードは頷いた。

《サンダーランス》はまだ練習の途中だ。

ここで使うものではない。

「どちらが勝ったかを決めるためじゃない」

グレインは両チームを見る。

「6人で動いてきたものを、別の6人がいる中でも使えるか確かめろ」

今まで相手にしていたのはグレイン1人だった。

今日は向こうにも6人いる。

「セリアナのチームは外から見てくれ」

セリアナ班の6人が結界の外へ移動する。

「終わったあとで、外から見えたことも聞く」

クロードたちは防具を受け取り、順番に身につけていった。

向こうでもラディス班が同じように準備を進めている。

クロードは右手に木剣を持った。

ノーゼス、エクリア、ガレス、ベン、ピアが近くへ集まる。

「前と同じでいい?」

ピアが聞いた。

「入る時と戻る時は声出す」

ガレスが言う。

「魔法もね」

エクリアが続けた。

ノーゼスが向こうを見る。

「でも、今度はあっちも動くぞ」

「先生も動いてたよ」

クロードが言う。

「1人と6人じゃ違うだろ」

「それはそうだね」

クロードも向こうの6人を見る。

細かく決めすぎても、始まれば変わる。

今までと同じように、まずやってみるしかない。

「準備出来たか」

グレインの声に、6人が顔を上げる。

向こうではラディス班も位置についていた。

結界の光が周囲を囲う。

クロードは木剣を構えた。

向かい側でザナトスも構える。

その横にはカイル。

少し離れてマミヤとヤンナ。

ランとトルトも別の位置にいる。

6人全員がこちらを見ているわけではなかった。

それぞれが周囲を見ている。

「始めるぞ」

声が掛かった。

ザナトスが前へ出る。

クロードも足を動かした。

正面からザナトスが来る。

「クロード!」

嬉しそうな声まで聞こえた。

クロードも木剣を上げる。

その時、横から別の足音がした。

クロードがそちらを見る。

ランが別方向から近づいていた。

「あ」

ザナトスだけを見ていたクロードは、すぐに一歩下がる。

「クロード、左!」

エクリアの声が飛ぶ。

クロードが左へ動く。

ザナトスの木剣が空を切った。

けれど、その先にはもうランがいる。

クロードは木剣を構えたまま、さらに横へ逃げた。

「逃げるなよ!」

「2人いるじゃん!」

クロードが返すと、ザナトスが笑う。

その間にガレスが前へ入った。

「俺行く!」

ガレスがザナトスの方へ向かう。

ザナトスもすぐにそちらを見る。

クロードは追わない。

近くにいるランへ向き直った。

ランが木剣を振る。

クロードは受け、横へ動く。

その後ろから声がした。

「水いく!」

ピアだ。

クロードは射線から外れる。

《ウォーターボール》がランのいた方へ飛ぶ。

ランも横へ動いた。

空いた場所へクロードが入ろうとする。

「右!」

声が聞こえた。

クロードが右を見る。

誰もいない。

一瞬遅れて気づく。

今の声は向こうからだった。

マミヤがカイルへ何かを伝えている。

「そっちの声か」

その一瞬でランとの距離がまた開いた。

前ではガレスとザナトスが木剣を合わせている。

さらにその横からトルトが動く。

「ガレス、横!」

ベンの声が飛ぶ。

ガレスが振り向き、ザナトスから一度離れた。

その場所へ光が広がる。

ヤンナの《ライトボール》だった。

クロードは思わず目を細める。

「光!」

誰かの声が聞こえた。

味方なのか向こうなのか分からない。

クロードは声を探さず、近くを見る。

ランは少し離れている。

ザナトスとガレスもこちらから離れた。

今なら魔法を使えそうだった。

クロードは木剣を左手へ持ち替える。

「雷いく!」

右手で《印》を組む。

青白い雷が形になる。

《サンダーボール》を放つ。

向かい側から水球が飛んできた。

カイルの魔法だった。

クロードの雷はザナトスの方へ向かったが、ザナトスは横へ避ける。

「外れた!」

「見えてたなら避けるでしょ!」

クロードはすぐに周囲へ目を戻した。

そこへマミヤの風が通る。

クロードが下がる。

「壁出す!」

ノーゼスの声。

地面から《ロックウォール》がせり上がった。

ザナトスとトルトがいた方向を塞ぐ。

「よし」

ノーゼスが言った直後、クロードは壁の端を見る。

誰も出てこない。

「反対?」

エクリアが声を上げる。

クロードが反対側へ目を向ける。

ザナトスたちは壁の向こうへ回ったまま、こちらへ出てこなかった。

代わりにカイルとマミヤが別方向から動く。

「そっち行った!」

ピアの声が飛ぶ。

ノーゼスが自分の壁を見る。

「俺の壁なんだけど」

「向こうも使えるからね」

クロードが答える。

壁の向こうから火球が飛び出した。

クロードとベンが別々の方向へ避ける。

「見えない!」

ガレスが言う。

ノーゼスもすぐに壁から離れた。

「消す!」

土壁が崩れる。

その向こうではザナトスたちがもう別の場所へ動いていた。

クロードは思わず笑った。

自分たちが出した壁なのに、相手にも使われていた。

「クロード、前!」

今度はエクリアの声だとすぐ分かった。

クロードが向き直る。

トルトが木剣を持って近づいている。

木剣を右手へ戻す。

トルトの一撃を受け、横へ動く。

その横を風が通った。

味方のものか相手のものか、一瞬では分からない。

クロードは風だけを追わず、目の前のトルトを見る。

さらに声が重なる。

「戻る!」

「右!」

「水いく!」

「ザナトス、そっち!」

どれが誰の声なのか、全部は拾えない。

クロードは一番近くから聞こえたピアの声だけを確認した。

水魔法を使おうとしている。

クロードはトルトから距離を取った。

水球がその間を通る。

トルトが避ける。

その先へガレスが入った。

「行く!」

トルトがガレスへ向く。

クロードは一度下がり、周囲を見る。

今までのグレイン1人なら、相手がどこにいるかを探す必要はなかった。

今日は相手も散らばっている。

誰か1人を見ている間にも、別の誰かが動いている。

向こうも同じだった。

ザナトスがこちらを見つけて前へ出ようとしたところへ、エクリアの水魔法が飛ぶ。

ザナトスが横へ避ける。

「クロード!」

「今無理!」

クロードは近くにいるランを見る。

ザナトスもすぐにクロードから視線を外した。

そのままノーゼスの方へ向かう。

「ノーゼス、ザナトス!」

クロードが声を出す。

ノーゼスが振り向き、木剣を構える。

クロードもそちらへ行こうとして足を止めた。

横からヤンナの光が見える。

今度はベンの声も重なる。

クロードは追わない。

近くを見る。

それだけでも、次に見るものがすぐ変わる。

しばらくして、グレインの声が結界へ響いた。

「そこまで」

両チームが動きを止める。

クロードは木剣を下ろした。

向こうでもザナトスが肩で息をしている。

「全然クロードのとこ行けないじゃん」

「僕もだよ」

ザナトスは少し不満そうだったが、すぐに笑った。

「次あるからな」

「まだ一限目だもんね」

結界が解除される。

6人ずつが外へ出ると、セリアナ班も近くへ集まってきた。


◇


少し水を飲み、息を整えてから18人が集まった。

グレインが先に口を開く。

「中はどうだった?」

クロードはさっきまでの結界を見る。

「声が多かったです」

「味方だけじゃなくて、向こうからも聞こえた」

ガレスが続ける。

「右って聞こえて見たら、向こうの声だった時あった」

マミヤが向こう側から言う。

「こっちもあったよ」

ノーゼスが腕を組む。

「壁も使われた」

ザナトスがすぐに笑った。

「出してくれたから使っただけだろ」

「俺の壁だぞ」

「誰の壁でも、立ってたら壁だろ」

何人かが笑う。

クロードも壁があった場所を見る。

「こっちが作ったものでも、向こうから見たら使える場所になるんだね」

「見えなくなったのは、こっちも同じだったし」

エクリアが言った。

ピアも頷く。

「魔法を撃とうとしても、向こうの人も動くから場所がすぐ変わった」

ラディス班からも声が出る。

「こっちも、前に出ようとしたら魔法来た」

ランだった。

「先生1人の時みたいには動けないな」

クロードは外から見ていた6人を見る。

セリアナも自分のチームへ視線を向けた。

「外からはどう見えました?」

少し間が空く。

ミナが小さく手を上げた。

「グレイン先生のチームが、右に集まってた時がありました」

クロードは右側を見る。

「いつ?」

「ノーゼスの壁が出たあと」

ノーゼスがそちらを見る。

「あの時か」

リーゼも続ける。

「ラディス先生のチームも、ザナトスの方を見てる人が多い時、反対が空いてたよ」

ザナトスが振り向く。

「俺?」

「ザナトスが前に出た時」

クロードはさっきの中を思い返す。

中にいる時は、相手の6人と味方5人を見るだけで精一杯だった。

反対側がどれくらい空いていたかまでは分からない。

「中からは分からなかった」

「外からは空いて見えたけどね」

ミナが答える。

クロードは少し考える。

2年の時にも同じことがあった。

外から空いて見えても、中にいる人にはそこへ行けない理由があることもある。

「でも、本当に行けたかは分からないよね」

クロードが言う。

セリアナが頷く。

「外から見えたものと、中で感じたものは同じとは限りません」

両チームの生徒たちも、それぞれさっきの動きを話し始める。

クロードはノーゼスたちともう一度集まった。

「二限目どうする?」

ベンが聞く。

「全部変えなくていいと思う」

エクリアが言う。

「声も使えてたところはあったし」

「敵の声まで全部聞かない」

ガレスが言った。

クロードも頷く。

「自分の名前が入ってたら、まずそっち見る?」

「近くならね」

ピアが答える。

ノーゼスが向こうを見る。

「壁は同じところに出さない」

「それは向こうも分かってるだろうしね」

クロードが言う。

6人は短く話し、また結界の方を見る。

向こうでもラディス班が話している。

ザナトスだけがこちらを見ているわけではない。

カイルもマミヤも、ランもヤンナもトルトも話へ入っている。

一限目を経験したのは、こちらだけではなかった。

「時間だ」

グレインの声で、両チームが立ち上がる。


◇


二限目も同じ6人対6人だった。

クロードは木剣を持って結界へ入る。

向こうの6人も一限目と同じだ。

けれど、同じように動くとは限らない。

開始の声が掛かった。

クロードは一限目にザナトスが来た方向を見る。

そこにザナトスはいなかった。

「え?」

代わりにカイルが水魔法の《印》を組んでいる。

「水くる!」

クロードが声を出す。

グレイン班が少し広がる。

その反対側からザナトスが前へ出た。

「そっちか!」

ノーゼスの声。

一限目と違う。

ザナトスが笑う。

「同じとこから行くわけないだろ!」

クロードも思わず笑った。

「こっちも同じじゃないよ!」

クロードはザナトスの方へ行かず、カイルの水球が通る場所から外れる。

ピアが横へ動く。

ガレスが前へ出る。

「ガレス行く!」

今度は名前が入った。

クロードはその声を聞き、ガレスの進路から外れる。

向こうでも声が飛ぶ。

「トルト、右!」

「ヤンナ、下がって!」

一限目より、誰に向けた声なのか分かりやすい。

それでも全部を聞く余裕はない。

クロードは自分の近くを見る。

ランがいる。

右手の木剣を構える。

ランも構えた。

クロードが少し前へ出る。

ランが下がる。

一限目にも見た動きだった。

そのまま追いかけようとして、クロードは横を見る。

向こうから風が来る。

「マミヤ!」

誰かの声。

クロードは魔法の進路から外れた。

その空いた場所へランが入る。

木剣が伸びる。

クロードは受け、横へ動く。

「クロード、後ろ!」

今度は自分の名前がはっきり聞こえた。

エクリアだ。

クロードは後ろを全部確認せず、一度前へ出る。

その直後、後ろを火球が通った。

「ありがとう!」

「見えてたから!」

エクリアはもう別方向を見ている。

クロードもランだけを追わない。

木剣を左へ持ち替える。

右手を空けた。

「雷いく!」

《印》を組み始める。

その先にはザナトスがいる。

今度こそと思ったところで、ザナトスがこちらを見る。

そしてすぐ横へ動いた。

クロードは《印》を止めない。

ザナトスの後ろにトルトがいる。

そのさらに横へヤンナが動く。

今撃っても、誰を狙うか決めきれない。

クロードは《印》を解いた。

「やめる!」

右手を木剣へ戻す。

その声を聞いたガレスが前へ入った。

「行く!」

向こうから火球が飛ぶ。

ガレスが止まる。

「無理!」

すぐに横へ避けた。

クロードは笑いそうになった。

一限目より声は分かりやすい。

でも、声を出した通りに出来るとは限らない。

状況はその間にも変わっている。

「壁出す!」

ノーゼスが声を上げる。

クロードは壁が出る方向を見る。

一限目と同じ場所ではない。

今度は中央より少し左へ土壁が立った。

ラディス班が動きを変える。

ザナトスは壁から離れた。

カイルも別方向へ回る。

その時、ランが壁の近くへ寄った。

壁を背にするように位置を変える。

「また使ってる!」

ノーゼスが声を上げる。

「使えるんだから使うだろ!」

向こうからザナトスの声が返ってきた。

ノーゼスが笑う。

「次はそこまで考える!」

土壁を残したまま、ノーゼス自身も位置を変える。

クロードは壁だけを見ない。

その左右を見る。

右からトルト。

左にはマミヤ。

どちらも動いている。

「ピア、右!」

クロードが声を出す。

ピアが右を見る。

「分かった!」

水球を作りかけていた手を止め、位置を変える。

トルトが木剣で入ってくる。

ピアが下がった場所へベンが動いた。

「光いく!」

明るい光が広がる。

トルトが顔をそらす。

その隙へガレスが前へ出る。

「行く!」

今度は止まらない。

木剣同士が当たる乾いた音が響いた。

クロードはその音を聞きながら、別の方向を見る。

ザナトスがいた。

向こうもクロードを見ている。

今度は間に誰もいない。

クロードが木剣を構える。

ザナトスも構えた。

「やっと来たな」

「今度は2人だけだね」

一歩。

ザナトスも前へ出る。

クロードも距離を詰める。

一瞬だけ、周りの音が遠くなったように感じた。

第148話で向かい合った時と似ている。

ザナトスが木剣を上げる。

クロードも振ろうとする。

「クロード、左!」

声が飛んだ。

クロードの足が止まる。

左を見る。

ランがノーゼスの方へ抜けようとしている。

ザナトスも同時に別方向を見る。

「ザナトス、戻って!」

ラディス班からの声だった。

2人の木剣は触れないまま止まる。

ザナトスが少し悔しそうにクロードを見る。

クロードも笑った。

「またあとでね」

「次は逃げるなよ!」

「ザナトスもじゃん!」

2人とも別方向へ走る。

クロードはランの方へ向かう。

ザナトスは自分のチームへ戻っていく。

競う相手は目の前にいた。

それでも、今は2人だけで戦っているわけではない。

クロードは近くの仲間を見る。

ノーゼスがランと木剣を合わせている。

その横ではエクリアが《印》を組んでいる。

ガレスは少し離れたところでトルトと動いていた。

ベンとピアも位置を変えている。

「エクリア、行ける?」

「まだ!」

エクリアが答える。

クロードは前へ出るのを止める。

向こうも動く。

マミヤが風魔法を使い、ヤンナの光がその横へ入る。

カイルが場所を変え、ザナトスがまた別方向から前へ出る。

同じ6人。

同じ相手。

それでも一限目とは違う。

クロードは木剣を握り直した。

「行く!」

声を出して前へ出る。

今度は誰か1人だけを見ない。

近くにいる相手と、近くにいる仲間を見る。

そのたびに動く場所を変える。

声が重なる時もある。

聞き逃す時もある。

一限目に通らなかったことが通る時もあれば、一限目に出来たことが止められる時もあった。

やがて終了の声が結界へ響いた。

クロードは木剣を下ろす。

向こうでも6人が動きを止めた。

ザナトスと目が合う。

今度は何も言わず、お互いに少し笑った。


◇


防具を外した18人が、最後にもう一度集まった。

グレインが両チームを見る。

「一回目と同じだったか?」

「違いました」

クロードはすぐに答えた。

「最初にザナトスが来ると思って見たら、いなかったです」

「同じことすると思ったのか?」

「ちょっとだけ」

何人かが笑う。

ザナトスが口を挟む。

「するわけないだろ」

「一限目は来たじゃん」

「だから二限目は変えたんだよ」

クロードも笑う。

ノーゼスが言った。

「壁も同じだった」

「場所変えても、また向こうに使われた」

「でも一回目よりは、壁の横も見てたわよ」

エクリアが返す。

ガレスも頷く。

「声は分かりやすくなった」

「全部じゃないけど」

ピアが付け足す。

ラディス班からも、一限目と二限目で変えたことがいくつか出る。

外から見ていたセリアナ班も、今度は一限目との違いを話す。

クロードは両方の話を聞きながら、結界の中を見る。

同じグレイン班の6人だった。

向こうも同じラディス班の6人だった。

それでも、一限目と二限目で同じにはならなかった。

相手が見て、考えて、変える。

こちらもそれを見て変える。

次に同じ2チームでやったとしても、きっとまた何かが変わる。

クロードは片付けられていく木剣を見ながら、小さく笑った。

(次は、また違うんだろうな)

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