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晶以外がすでにファミレスの卓についていた。あの現代風日本人形は、ちょっとやる事があるらしい。おそらくは、父の頭をどうするか考えている最中なのだろう。
当たり前だが、頭を外に出して持ち歩くわけにはいかない。かといって、実の父とはいえ寝食を共にするなどとは考えづらい。だとすると……おそらく、二○一号室へと持って行ったに違いない。
凄まじい力を秘めている他の日霊保メンバー二人を目前に、ちょっと掠れて見えてしまうが、晶も地元では神童だった。無茶な事はしないだろう。
「思い出すぜ。貧しかった頃、ここのドリンクバーで、三日間粘ったっけなぁ」
氷の音を立て、りっくんはストローの行く先を見つめている。
「実家に帰らなかったんですか?」
「あぁ。帰れなかった、と言った方が正しいかもしれねぇ」
「そうね。私たち超特別国家公務員は、要請があれば眠ってても四十秒で支度しなきゃいけないものね」
「それもそうなんだけど、そうじゃねぇんだ。オレはあの時、まだ十三のガキだった。日霊保の試験に落ちたオレは、当然占いもまだまだ未熟でさ、違った結果とかが出てお客さんからクレームばっかりだったんだよ。詐欺師扱いされて、もう辞めようか。諦めようかって思った時、ふと実家の親が懐かしくなって占ってみたんだ。そしたら、数日後に実家が大火事になるって出たんだ。オレは当時思った。またどうせ外れる占いなんだ、って。余計な心配をさせないため、オレは電話でも言わなかった。『元気でやってるよ。心配事もないから、安心してくれよ』って、ちぐはぐな事を母さんに言った。当時日霊保だった両親と笑い合って電話を切った。それから数日後、キッチンからのガス漏れが原因で、オレの実家は大爆発を起こし、全焼したんだ」
え、と優太は記憶を呼び戻す。




